CES2007
スティーブ・ジョブズだからこそ可能になったiPhoneのユーザー・エクスペリエンス

CES vs. MacWorld

 全米最大のコンシューマー・エレクトロニクス・イベントCESが開かれているラスベガスからサンフランシスコに移動してMacWorldに参加。記者でもないのにこんな「CESとMacWorldのはしご」をしているのは私ぐらいかなと思いつつ早朝からスティーブ・ジョブズの基調講演に参加。そうは言っても、ブログの持つバイラル・マーケティング的な価値を考えれば、そろそろブロガーを記者と同じ扱いにしても良い時代が来ているのかも知れない(基調講演にブロガー用の招待席を用意するのってどうでしょう。そうしていただけたら来年も喜んで参加します^^→アップルの広報担当者の方)。

Macworld 

 ジョブズの講演とそこでアナウンスされたものに関しては、すでに色々なところで報道されているし、そのビデオも公開されているのでわざわざ書かないが、すなおな感想は「iPhoneの開発チームがうらやましい」である。技術的にどうだとか、ビジネスとしてどうだ、ということを硬いことは抜きにして、純粋にエンジニアとして考えると、iPhoneは「ぜひともチームの一員として開発に参加してみたい」商品。そんな商品の開発に関われるアップルのエンジニアは本当に幸せだろうし、それを可能にしているジョブズのリーダーシップにはひたすら脱帽である。

 Apple TVに関しても、iPhoneに関しても書きたいことはたくさんあるが、まずはせっかくCESとMacWorldの両方に参加したので、今日はその二つのカンファレンスの比較をしてみたい。

 まずは、基調講演だが、ビル・ゲイツの基調講演と、スティーブ・ジョブズの基調講演を比べると、圧倒的にスティーブ・ジョブズの勝ち。商品の魅力と言う意味でも、ビジョンに関しても、圧倒的な横綱相撲であった。

 次に二つのカンファレンスで目に付いた商品の中から、「これは欲しい!」と思えたベスト・スリーを並べるとこうなる。

1.Apple TV (MacWorld)
2.iPhone (MacWorld)
3.SlingCatcher (CES)

 Apple TVは、シアトルに帰りしだいアップルストアで申しこむ予定だし、iPhoneも6月に発売しだい購入する。SlingCatcherに関しては、使い勝手をもう少し研究してから購入を決める。

 そんなわけで、CES対MacWorld、私が見る限りMacWorldの圧勝である。世界中の何百社ものコンシューマー・エレクトロクス企業がつどうCESと、アップルたった一社が仕切るMacWorld。やはり数ではなく質なんだと、そして技術ではなく「ユーザー・エクスペリエンス(おもてなし)」なんだ、とつくづく実感した。

Comments

妄想ニート

iPhoneとAppleTVについて、妄想してみました。

プロジェクト×
「任天堂と競合するアップル」岩田vsジョブス 世紀のカリスマ対決
-リビング争奪戦は、この2社にしぼられた- 2030年x月xx日放送

iPhoneのタッチパネル と DSの2画面分割

appleTV と Wii

iTunes と WiiChannel?

二強の頂上決戦になると楽しいです。

josh

はじめまして。時たまスリリングな気持ちになりつつ見させていただいています。
Steve Jobsの基調講演をみて盛り上がって書いてしまいました。(自分のBlogがあればそこに書きたいと思いながら、やっていないため、共有できる場は?考えたときにここが浮かんでしまってため書いています。すみません・・・&感謝します)

やはりAppleはUI(使い勝手)の会社なんだなと思いました。Satoshiさんの視座ではさらに広げて"おもてなし"でしょうか。
これまでiPhoneの噂を聞いていただけでは、所詮電話だし程度の発想しか持っていなかったところ。デモを見て、、、やられました。
UI全体が使いやすそうなのは言うまでもなく、
Jobsがタッチスクリーンで親指と人差し指でつまんだようにしてひらくと拡大するデモを見て感じたのは、
Multi Finger Gesture といっていながら今のところはMacBookのタッチパッドとおなじように2本指操作でしかないのですが、"指を2つ置く"→"2つの指を使う"と定義し直したように感じました。
いずれすこしづつ使い勝手を変えていきながら、やがて"指す=Pointing"(スタイラスペン)という動作ではなく"いじる=Control?"(Multi Finger)になっているのではないかと妄想しています。スムーズに使い勝手を変えてくれる会社なんだなあいうのが今回のkeynote speachの感想でした。「元々、指(手)ってこう使うものだよね」とあとになって実感できるのかもしれません。
電話(iPhone)にしても、使い勝手にしても、自社(Appel Inc)も"再定義"したんでしょうね。

そういう意味では妄想ニートさんのいうように任天堂とスタンス(見ている未来)が似ていますよね。

oxlife

iPhoneのタッチスクリーンは、ここの応用?

http://cs.nyu.edu/~jhan/

10インチ程度の画面でこれが動く携帯タブレット端末が欲しい。

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