コラム「空白の5年間」の予告編を書いてみた
2007.02.10
「月刊ascii」にコラムを書き始めて5ヶ月ほど経つが、このブログのおかげで文章を書くのにはずいぶん慣れて来たので、思ったよりも楽である。確かに「毎月決まった文字数のものをある程度のクオリティで書かねばならない」という制約を少し負担に感じることもあるが、原稿料をいただいて書く以上、そのくらいの負担は当然である。
しかし、どうしても違和感がぬぐえないのが、「原稿を書いてからそれが出版されるまで1ヶ月以上かかる」という即時性のなさと、「読者からのフィードバックがほとんど帰ってこない」という双方向性の欠如である。
ブログにしろ原稿にしろ、それなりの思いを込めて一気に文章を書くタイプなので、その出来立てホヤホヤの「思い」が冷えないうちに読者に届けたいし、それがちゃんと伝わったかどうかのフィードバックがすぐに欲しい。ブログの場合にはそれが可能なのだが、雑誌のコラムの場合にはそれが出来ない。
そこで、今日は一つ新しい実験をしてみることにした。たった今、編集の方にメールで送ったばかりの来月号のコラム原稿の一部をここで「引用」してしまうのだ。筆者にしか出来ない、「来月号のコラムからの引用」だ。
(…前略…)結局、Bill GatesはJim Allchinの推す「Windows戦略」を選んだのだが、それに失望したBrad Silverbergを筆頭とする「ネット急進派」の主要なエンジニアたちがMicrosoftを去り、Microsoftのネット戦略に大きな穴をあけることとなってしまったのだ。そこに出来た「空白の5年間(2000年~2005年)」をついて大躍進したのがGoogleである。
【月刊asciiコラム、中島聡のITうんちく 「空白の5年間」 より引用】
雑誌の発売前に全文を引用してしまってはコラムの価値がなくなってしまうが、ごく一部だけを引用するのであれば雑誌の宣伝にもなるし、「出来立てホヤホヤの思いを伝えたい」という私の欲求不満も一部だが解消される。
「逆に読むほうに欲求不満がたまる!」というコメントが返って来そうだが、「映画の予告編」なんてまさにそこを狙って作ってあるので、それと同じだと思って御容赦いただきたい。ちなみに、来月号の発売日は3月24日である。
「ごく一部だけを引用するのであれば雑誌の宣伝にもなるし…」適度なゆるさをもった中島さんの文章がとても心地よいです。このぐらいならあざとく感じないし(^_^)。今後もご活躍を期待しております。
Posted by: iseeker | 2007.02.10 at 09:46
「引用」と書かれてますが、引用した文章についての議論が
見られませんね。ただの宣伝にしかなっていないと思われます。
きちんとした引用の形にすれば、試みとしては面白いです。
別途ですが、このコメント欄に漢字入力が直接できない
(これはコピー&ペーストです)のですが、blog
システムの問題でしょうか?
テキスト削除も1文字削除に3回deleteを押さないと
消えません。MacOSX + firefoxで閲覧しています。
Posted by: y | 2007.02.10 at 20:33
ブログにおける予告としての引用、電車の中吊りみたいな感じでしょうか・・・?
続き(前後?)が読みたいと思いました(笑)
Posted by: eakas | 2007.02.12 at 08:25