タミフル雑感-インフルエンザにかかっているのを知りながら満員電車に乗るのは軽犯罪!?
2007.03.26
ここのところ、このブログへ「タミフル」で検索して来る人が増えて、「親子丼」で検索する人の数を超えたので、調子に乗って追記記事(こうやって、このブログは「料理ブログ」から「医療ブログ」へ進化するのか?^^)
タミフルに関する政府の方針変更を受けて、鬼の首をとったように騒ぎ立てるマスコミは相変わらずだが、本来マスコミがすべきことは、タミフルの危険性を必要以上に煽り立てることではなく、そもそも薬に頼りすぎた日本の医療システムの批判。
タミフルに限らず、どんな薬にもある程度の副作用があるわけで、インフルエンザの症状をわずか1日ばかり早く回復させるだけのタミフルをこれだけ大量に処方していた日本の医療システムそのものが問題。
今みたいな報道をしていては、タミフル騒ぎが収まり、新たなインフルエンザ治療薬が開発されれば、再び「薬づけ」治療が再開されるだけのこと。それよりも、「体力のある人は、風邪やインフルエンザにかかっても、医者には行かず、会社・学校を休んで家でゆっくり寝て直す」という生活習慣を国民に植え付けることが大切。特に東京のように人が密集している地域では、自分がインフルエンザにかかったことを知りながら満員電車に乗ることは、軽犯罪にしても良いぐらい迷惑だ(立小便よりずっと迷惑)。強毒性の鳥インフルエンザが突然変異で人→人感染能力を取得する前に(強毒性鳥インフルエンザに関しては、このエントリー参照)、この悪習慣だけは直しておかないと悲惨なことになる。
ちなみに、タミフルに関する過去記事は以下の二つ。
いやまったく、家族がインフルエンザにかかっている場合でも電車に乗ったら軽犯罪くらいがいいですね。駅の改札にセンサーを取り付けて、インフルエンザの場合は改札が開かずに秘密警察に収監される。風邪の場合はブザーがなって、秘密警察から切符を切られるとか。
個人的には歩行喫煙をする人のタバコの火を熱センサーで探知して、ピンポイントで水鉄砲を発射し消火するシステムがあったらいいなと思います。
タバコで他人の健康を害する権利があるなら、勝手に消す権利があってもいいのではないかと。
Posted by: tecgnosis | 2007.03.26 at 20:59
中島さんのようにある程度知名度のがあり、影響力のある方が、あまり知識のない分野に対して強い意見を書かない方がいいと思います。
自然治癒をもっと大切に、という意見には異論ありませんが、タミフルを貯蔵するな、ともとれる表現は危険だと思います。
日本にタミフルを貯蔵していないとしたら、それがどれだけ危険なことかを分かっていませんね。
Posted by: isi | 2007.03.27 at 06:42
>インフルエンザの症状をわずか1日ばかり早く回復させるだけのタミフル
私は、インフルエンザ脳症にかかった幼い子供の命を、自分の目の前で失った経験があります。ご家族の悲しみも相当なものでした。解熱剤の使用制限後減ったはいえ、自分の知る限りではまだ相当数の子供がインフルエンザ脳症にかかり、かつなくなっていることを考えると、上のような発言はどうかと思います。
自分は小児科医ではないですが、子供のインフルエンザに真剣に立ち向かっている小児科医師のことを考えると誤解を生むような発言は慎重にされたほうが良いと思います。
日本での突出した処方量の問題や、医療システムの問題には同意します。
Posted by: アキ | 2007.03.27 at 06:48
内容と関係ないのですが、この写真は親子丼でしょうか?
インフルエンザ(病気)と食べ物の写真というのは、やはり避けた方がいいと思います。美味しい物も美味しく見えないから不思議です(^!^;)。
Posted by: Y_T | 2007.03.29 at 06:08