RE:会社と個人
2007.03.26
近藤さんの
会社に搾取されずにいかに会社を搾取するかというノウハウに磨きをかけている時間は全く無意味だと思う。【jkondoの日記より引用】
を読んで、彼も経営者として色々と悩んでいるのかな、と思った。深読みしすぎかも知れないけど…
ちなみに、私にとっての「会社と個人」は「ギブ・アンド・テイク」。個人は時間を提供し、その見返りとして給料・ストックオプション・達成感・もの作りの喜び・経験・人脈などを得る。どちらかが搾取しようとすれば取引が成立しないだけのこと。
しかし、最近はチープ革命のおかげで、会社などに頼らなくても同じようなギブ・アンド・テイクが市場と直接できるようになって来たから面白い。たとえばこのブログ、金銭面ではまだまだ「ブログで食って行く」のは無理だが、それ以外の部分では、すでに会社で得られるものを超えているような気がする。ここ4~5年でこれほど変わったのだから、これから10年たったらいったいどうなっているのかとても楽しみだ。
こんばんは。投稿は久しぶりなのですが、このブログは毎日チェックしていますよ。お忙しそうですが、元気にしていらっしゃるようで。
近藤さんもいろいろ悩みがあるのでしょうね。日記の中の一節かと思い、引用先を見たら、なんとその一文だけなんですね。こういう文章だと、かなり深刻に悩んでいると思ってしまいます。それはともかく、コメントに否定的なものが多い点が気になりましたが…。ここ数年で、人件費を抑えようとしてきた動きがあったから、搾取されたと思う個人が多いのでしょうか。
Posted by: nyajila | 2007.03.26 at 08:14
「ジャパン・アズ・ナンバーワン」。
日本が急速に成長してきた原動力について、
西洋人の立場(E.F.ヴォーゲル氏)から、
1980年代の日本的経営の特徴について語った。
「日本人は勤勉である」「集団としての知識追求」
「質の高い教育」「企業と社員の一体感」・・・・・。
一方、米国企業は厳しい経営状況に陥っていた。
米GEにおけるジャック・ウェルチ氏の経営手腕はじめ、
多くの米国企業の経営者は、「経営」「組織」「HRM(Human Resource Management)」に高い関心を持つようになった。
彼らは、当初はプロセスの標準化やマニュアル作成に取り組んだ。
誰がやっても、一定水準レベルのビジネス・パフォーマンス獲得を目指して・・・。おそらく、オペレーション上の課題であったとしたら、この方法で効率アップも期待できたに違いない。
しかし、いま、われわれが直面している課題の種類は、本質的に異なってきているのではないだろうか。
情報コックピットは、財務情報や経営情報などの数値が集まってくる企業経営の中枢だ。確かに、企業経営のカレントなビジネス結果を瞬時に反映しているだろう。果たして、経営上の課題(数値変動)に直面したならば、ビジネスはすぐにレスポンスし、すぐに施策を投じることができるのだろうか・・・・?!
企業は人間という組織集団だ。組織メンバーであるひとり一人の社員である構成メンバーのヤル気や前向きな意識が一番に大切である。そして、彼らをエンパワーメントしているのは組織のトップ経営者ではなく、『ミドルマネージャー』であるだろう。私見になるけれども、経営者の重要なオプションとして、現場で頑張っているミドルマネジャーを評価し、エンパワーメントすることが大きな意味をもってくる。だが、日本的経営は欧米のようなトップダウン型の組織スタイルをもっていない。組織を越えた人事評価は難しいのが実情だ。
リーダーシップについて、かつての高い評価とは、「大もうけする」「緻密な計画」「賢者」「部下を正す」・・・であった。しかし、最近のメディアによる理想的な上司などの調査結果を眺めてみると、著しく変化していることが理解される。
「部下を燃えさせる」「部下にチャンスを与える」「部下と気持ちをあわせられる」「励ます」・・・・。
「会社と個人」を考えるうえで、ミドルマネジャーが果たす役割は大きくなっているのではないだろうか。時代は「Pull」から「Push」へと変化している・・・・。
Posted by: Maki | 2007.03.30 at 16:04