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ソフトウェアの手を借りて「手間をかけたように見せる」のは全くの逆効果だという話

「音楽聴き放題」サービスのビジネスモデル

Jukebox  音楽・映像・ゲーム(そして最終的にはさまざまなアプリケーションも)などのコンテンツは、有料であれ無料であれ、最終的には「聞き放題・見放題・遊び放題」のビジネス・モデルに収束していくと私は確信している。それゆえに、RhapsodyやNetflixなどのこのビジネスモデルでの先駆者には敬意も払っているし注目もしている。

 今朝のWall Street Journalに、「音楽聴き放題サービス」の卸値(おろしね)の話が書かれていたので、メモ代わりにここに書いておく(新聞の切り抜きをスクラップしておいてもどうせなくすが、ブログに書いておけばなくす心配はないし、後でググれる)。

・SoundExchangeというところが、音楽の卸売り業者である(後でリサーチ)。
・2002年にSoundExchangeが一曲あたりの卸売り値(1ユーザーが1曲聞くたびにSoundExchangeに払うべき料金)を、0.14セントに引き上げようとしたときに大騒ぎになり、米国下院の介入で、その半額(0.07セント)に抑えた上で、小規模なサービス業者に関しては、レベニューシェアでも良いという結論に達した。
・今年の三月に、SoundExchangeが、値上げを発表し、再び大騒ぎになっている。今回の値上げ案は、2006年に遡って0.08セントに引き上げた上、2010年までに0.19セントに引き上げるとのこと。

 Rhapsodyの場合、月額12.99ドルで音楽が聞き放題になるのだが、今の値段(一曲あたり0.07セント)で計算すると、約18000曲分。一曲3分として900時間、一日に直すと30時間となる。つまりユーザーが一日10時間聞いたとしても、粗利益率は66%となりビジネスとして十分に成り立つ。

 しかし、これが0.19セントに引き上げられてしまうと、その粗利益率がわずか10%となってしまい、このままの値段ではビジネスにならない、幾つかの「音楽聴き放題サービス」事業者が来週の火曜日にストライキをするというのが今回のニュースだ。

 「音楽聞き放題サービス」が成り立つかどうかのとても重要な話。注目に値する。

Comments

kazumichinko

海外ではそういう動きなのですね!
すごーく興味があります(*^-^*)
だってボク音楽ダイスキなので(^-^;

Maki

IT(情報技術)とは、本来、その技術的な価値存在を適用しながら、われわれのライフスタイルはハッピーなものへ変える役割を担っていたはず・・・・。一方、人間はわがままな生き物ではないでしょうか。飽くなきニーズやリクエストは終わることを知らないかのようです。

>> 音楽・映像・ゲーム(そして最終的にはさまざまな
>> アプリケーションも)などのコンテンツは、
>> 有料であれ無料であれ、最終的には
>> 「聞き放題・見放題・遊び放題」の
>> ビジネス・モデルに収束していくと私は確信している。

Satoshiさんに同意です。
けれども、サービス・デザインは多様になる・・・・・?!
どれだけ、他のサービスよりも「違い」をアピールできるか・・・鍵は、きっと、「おもてなし」と「エクスペリエンス」・・・?!

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