ソフトウェアの手を借りて「手間をかけたように見せる」のは全くの逆効果だという話
2007.06.22
まだまだ数は少ないが、最近、この手のメールを受け取ることが少しづつ増えてきた。
中島 聡 様
向暑の候、いかがお過ごしでしょうか。
おかげさまで○○株式会社は(…中略…)
これもひとえに、中島様をはじめ多くの皆様からの多年にわたるご支援の
おかげであり、ここに改めて深く御礼申し上げます。(…後略…)
何らかのソフトウェアを使い、データベースから私の名前を引っ張ってきて、テンプレートの中に埋め込んで自動送信しているのは明々白々である。それだけならまだ許せるのだが、送信元のメールアドレスがある特定の人(それも私が知っている人)になっているのが何とも違和感バリバリである。
「顧客一人一人にパーソナライズされたメールを自動生成します」「受け取り手には、あたかもあなたが手動で一人一人にメールを送ったように見えます」などの売り文句のソフトウェアを使っているのだろうが、私から見れば全くの逆効果。顧客やパートナー企業に対して、「本当は手間をかけていないのに、(ソフトウェアの力で)手間をかけたように見せる」という行動は、それが相手に見えてしまったときに、逆に信用を失うというリスクを伴う。
もしデータベース上の顧客全員にメールを送信したいなら、送り側のアドレスも堂々と自動送信が分かるように、noreply@やinfo@にしてくれた方がよほど気持ちが良い。ソフトウェアの手を借りて「手間を省く」のには大賛成だが、ソフトウェアの手を借りて「手間をかけたように見せる」のはちょっといただけない。
「少なくとも送信元のメアドが知っている人だった場合には、その人が手動で送ったもの」というインターネット上のメールが始まって以来の暗黙の了解を破ってしまうと受け取り手がどう感じるかを相手の立場に立って考えてみれば、これが全くの逆効果だということは明白だと思うのだが…
全く同感です!
我が家へは、不動産関係から「マンション売りませんか?」関連のダイレクトメールが届くのですが、定型文にマンション名と所有者名を組み込んで、特別扱いしているようにみせかけています。
でも、こういった事をオートマティックで処理できることを知らない人にとっては、「まぁまぁ、ご苦労様だこと」となってしまうのでしょうかねぇ...
Posted by: meigara | 2007.06.22 at 18:05
本当に同感です。
真心と手作りを大切にしていきたいと思います。
Posted by: kazumichinko | 2007.06.23 at 08:32
おそらく、もっと手の込んだ仕組みを作って、本当にバレないような見せかけの特別扱いを実現しないと、だめなんでしょーね。
ちょっと違うかもしれないけど、二股以上の関係を絶対に相手にバレないよう、努力を惜しまず頑張っているナンパな男性or女性ってホントすごいですね。
Posted by: モリモリ | 2007.06.24 at 05:33
しかし、webサイトにおける「ようこそhogehogeさん」は一般的に受け入れられていると思います。そう考えると、メールも単に慣れの問題なのではないでしょうか。
それとも、webサイトの「ようこそhogehogeさん」も逆効果でしょうか?
Posted by: Vagrant | 2007.06.24 at 08:52
送り手が知っている人だからこそ、そういうのはちょっと寂しい。
手間かければ良いってものじゃなく、、、多分、気持ちの問題だな。
Posted by: masa | 2007.06.24 at 21:22
又、遊びに来ます。
Posted by: ホスト | 2011.03.23 at 02:29