Appleパソコンの米国でのシェアが5.6%に
2007.07.19
IDCの発表によれば、第二四半期の米国におけるPCマーケットで、Appleのシェアが5.6%になったこと。一年前の4.8%から0.8%の上昇である（左のパイチャートはMac Rumorsより拝借）。
0.8%と言えば小さく聞こえるが、もともとが4.8%であったことを考えれば大幅な躍進だ。
長いこと4%前後で低迷してきたAppleパソコンのシェアだが、iPodの成功・iTunesの浸透・インテルCPUの採用、と着実にこまを進めてきた結果がやっと形になって現れてきたわけだ。
以前にもここで書いたことがあるが、パソコンがコモディティ化し、ネットが普及してくると、一般ユーザーがわざわざ専用のアプリケーションをインストールして走らせる必要はなくなってくる。
そうなると、「サード・パーティのアプリケーションがたくさんあるから」というWindowsの利点が実質的に失われることになり、「セクシーさ」だとか「おもてなし」の面で優れたAppleにまずは一般ユーザーからシフトし始める。実際、私のまわりにも、会社では「Windowsパソコンを使っているが、家ではMac」という人が増え始めている。
そうは言っても、企業のIT部門がそう簡単にMacへの移行を認めるとは思えないし、Appleがマーケットシェアの確保のためだけに安売り合戦に参加することもないので、このままじりじりと「おしゃれな家庭用パソコン」としての地位を固めつつ１０％ぐらいまではシェアを伸ばしてくるのはほぼ確実だろう。
そのIDCの調査を見て何よりも目立つのが、Dellの不振ですね。DellとGatewayだけが数字を下げていて、他は全て上がっている。一方でHP、Acerの増加もすごい。他のPCベンダーと比べづらいですが、アップルも、そうした波に乗っている感じかと思います。安売り競争は無いかもしれませんが、全体的に値段も下げているし、もう一声という感じの、潜在的なアップル希望者は多いんじゃないでしょうか。特に、二台目という感じの人とか。
Posted by: yukichi | 2007.07.19 at 22:48
東芝がシェアに入っているのに少し驚きました。
５へぇーくらいな気持ちですが（＾＾；
Posted by: eakas | 2007.07.19 at 23:33
中島さんがIDCのデータをひいてくださっているのは、なんとなく嬉しいですね。
＞「サード・パーティのアプリケーションがたくさんあるから」というWindowsの利点が実質的に失われることになり、「セクシーさ」だとか「おもてなし」の面で優れたAppleにまずは一般ユーザーからシフトし始める。
という面は、PCを選択する基準として、確実に出てきていると思います。実は、コメント欄にある他メーカーの動向も同じ理屈で説明がつくんですね。HP、Acer、東芝はすべてノートPCに強いんです。デスクトップからノートPCへのシフトが起こっていて、ハードウェアも含めたユーザーエクスペリエンスの重要性が以前より相対的に高まっています。
iPhoneもあのIntelligentさからすると、電話というよりもPersonalなComputerですから、PCも狭義のPCという枠を超えた新しい時代に入ったと言えるかもしれません。
Posted by: kush | 2007.07.22 at 00:37
I may be wrong, but this increase may have something to do with the supply of Mac laptops to schools. My kids go to public school in Shoreline and each student gets a MacBook for free (you have to pay an insurance fee of $70 or so. And you can't keep them you have to return at the end of school year) . I am impressed with Mac and would like to purchase one for myself (when my pc dies).
Posted by: Izumi | 2007.07.23 at 12:47
Apple製品は大変魅力的で、Macが欲しいと思うこともあります。Macはゲームプラットフォームとして大変弱いのが致命的だと思います。Macで新作PCゲーム、オンラインゲームは絶望的ですから。。。
Posted by: 雨宮 | 2007.07.24 at 21:15