映画評: Hairspray
2007.07.20
ジョン・トラボルタが太った女性(主人公の母親)を演じるミュージカル・コメディ映画「Hairspray」が公開されたので早速行ってきた。まだ白人と黒人が別々の教室で授業を受けていた1962年のBaltimoreを舞台にした、ダンス好きの小太りの女の子Tracyを主人公にした、とにかく笑えて元気の出る映画。
私もこちらに暮らすようになって知ったのだが、こちらではわずか四十数年前まで国や公立学校でどうどうと人種差別が行われていたのだ(参考:wikipedia, racial segregation)。そんな中で、それまでの「常識」に疑問を投げかけ、「未来のために」と立ち上がるTracyは「正のオーラ」のかたまりだ。
ちなみに、となりに初老の白人女性が二人座っていたのだが、自分たちの青春時代が懐かしいのか、激しい盛り上がりをして大笑いをしていた。最初はどうしようかと思っていたのだが、あそこまで徹底的に楽しんでいる人たちがとなりに座っているとこちらまで一緒にもりあがってしまうから不思議なものだ。帰りがけに、「good movieだったね」と声をかけると、「great movieよ」と返された。こんな風に知らない人と気楽に会話ができるここ(シアトル)の文化が妙に肌になじんできた今日このごろである。
日本での公開はいつかは知らないが10月の中旬らしいが、とりあえずYoutubeにアップロードされていた予告編を貼り付けておいたので、興味のある人はどうぞ。
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