iPhoneのおもてなし:パッケージ編
2007.07.10
たぶん、たくさんのAppleファンたちがすでに書いているだろうからわざわざ私が指摘するまでもないとは思うが、一応触れておきたいのがAppleのパッケージング。家に持って帰る途中、家に帰ってからパッケージを開ける時のドキドキ感までにちゃんと気をつかったおもてなしはAppleならでは。
まるでジュエリーショップでくれそうな感じの手提げ袋は、明らかに「あの人iPhone買ったんだ」と他の人の目を集めるため。買った人の優越感をくすぐりながら、しっかりと広告塔にしてしまうあたりが巧みなマーケティング。
そして宝石箱のようなパッケージングは、「自分は特別なものを買ったんだ」という満足感と高揚感をあおるみごとな演出。日本の携帯電話やデジカメのパッケージではこの高揚感は得られない。
おおかた予想できるのだが、この手のエントリーに対しては、読者からのフィードバックが「やはりAppleすごい」という賛成意見のものと「パッケージなんて本質じゃないじゃん」という批判的なものに二極化するから面白い。
結局のところ、「そもそもパッケージが重要と思うかどうか」という部分に根本的なすれ違いがあるからいつまで議論しても仕方がない話なのかも知れないが、「おもてなしが大切(User Experience Matters)」をモットーとしている私としては、パッケージを含めたトータルでのUser Experienceにこれほどのこだわりを見せるAppleには本当に学ぶことが多い。
パッケージ不要論はフランス料理を紙皿で食べるようなもので、
詰まるところコスト削減が最重要視される庶民派なアイテムに成り下がることを意味しているかと思います。
ジョブスはときめきを大事にしている人だから商品も常にときめいているのでしょうね!
Posted by: eakas | 2007.07.10 at 21:25
Appleに代表されるおしゃれさとは対極ですが,Amiga500の青い箱 http://old-computers.com/museum/photos.asp?t=1&c=65&st=1 を持ち帰るときのわくわく感は格別でした。でかくて扱い難かったですけれど,
Posted by: musina | 2007.07.10 at 22:17
「商品に大事なのは『ワクワク ドキドキ』とか『胸キュン』」
某S社(電機メーカー)にいた開発部長がいっていた言葉です。
おっさんが言うとキモイ面もありますが(笑)
パッケージも「ワクワク ドキドキ」の大事な一部。
当然それだけじゃーダメなわけですが。
Posted by: k. | 2007.07.11 at 03:39
発売の何日も前から出来ていた"iPhone行列"(?)のマスコミ取材をApple本拠のCupertinoに近いPalo Altoでもなく(取材には面倒なロケーションではある)、San Francisco Down Townでもなく、New York 5th Avenueの店舗に誘導していたのを見て、「Tiffanyですか?」と思ってました。「紙袋を持つのがステータス」なところもその昔Tiffanyの青袋がステータスになっていた日本市場の姿を彷彿させます。Hype、Hype。。。。
Posted by: ぶらりん | 2007.07.11 at 03:52
ジョッブズの有名な言葉は、「ハングリー精神と遊び心を持ち続けよ(Stay hungry. Stay foolish.)ですが、パッケージもその表れか?
Posted by: snowbees | 2007.07.11 at 05:21
まさにプロですねぇ。
Posted by: hg | 2007.07.12 at 21:39
買い物袋は持参して、余計なごみをなるべく少なくしようとしている私にとっては、立派な包装は、全く無意味なもの。また、貧乏性の私は、包装に経費を使うより、商品を安くしてほしい、と、思ってしまうのです。
Posted by: Toyoko | 2007.07.13 at 04:32