Appleの日本での成功の鍵を握るのは「ルイ・ヴィトン戦略」
2007.08.27
三年ほど仕事用のメインのパソコンとして使っていたSony Vaioのノートブックがついにお亡くなりになった。「Sonyタイマー内蔵」と揶揄されたモデルにしてはよくがんばってくれたものだ。
その代わりに入手したのがAppleのMacBook。今までテストマシンや家のパソコンではMacを触ってきたが、メインマシンをMacにするのはこれが初めて。既にWindowsマシンとMacの違いはそれなりに理解しているつもりだが、やはりメインマシンの切り替えは少しドキドキする。人には「これからはウェブ・アプリケーションの時代。アプリケーションをインストールする時代は終わった」と言いながら、色々と細かなユーティリティソフトを使いこなしてきた私としては、そういった細かな環境を整えるまでは少し不自由を覚えそうだ。
悩んでいるのが、Officeアプリケーション。(1)Mac版のMicrosoft Officeをインストールする、(2)Parallels上でWindows XPを走らせてその上にWindows版のMicrosoft Officeをインストールする、(3)思い切ってMicrosoft Officeを捨てる、の選択枝があるが、それぞれに利点・欠点があるので、一概には決められない。まずは、Parallelsをインストールしてその使い勝手で決めようかと思う。
Gizmode Japanに「マックのノートのシェアは17.6%」というエントリーがあったが、スターバックスなどでMacBookを見かける機会が本当に増えてきた。会社での購入も含めた全体で17.6%なのだから、個人使用のノートパソコンに限ればもっと高いはずだ。高級住宅地に限れば半分以上というのが実感だ。
Appleが日本でのマーケットシェアを一気に延ばそうとするのであれば、ルイ・ヴィトンがしたのと同じく「Macを持つこと=リッチな気分=ステータス」というマーケティング戦略を取るのが正しいように思える。ルイ・ヴィトンの戦略に関しては「ルイ・ヴィトンの法則ー最強のブランド戦略」に詳しく書かれているが、本来なら高級なヴィトンのバッグなど持てるはずがない日本の若い女の子たちの間に「バッグを持つならヴィトン」というカルチャーを作り出し、ヴィトン全体の50%の売り上げを日本であげることに成功した手法には学ぶところが多いはずだ。
>持てるはずがない日本の若い女の子た
ってことはキャバ嬢とかにマックを買ってあげたりみたいなことをする事例が増えるということですね。
もうやってるかしらね。
Posted by: hg | 2007.08.27 at 19:59
> 本来なら高級なヴィトンのバッグ
定義が先行しすぎると実際とのギャップでがっかり感が増幅されます。Appleもなんだか定義に力を入れてますがMacはやっぱりPCなので、ギャップが開きすぎないよう気をつけてほしいです。
Posted by: void | 2007.08.27 at 20:16
>> 本来なら高級なヴィトンのバッグなど持てるはずがない日本の若い女の子たちの間
芸能人やら日本の若い人がやたら持つようになったせいで,今だとかえってチープに
見えてしまう気がします
瞬間的にはいいのでしょうが継続できるかどうか・・
プラダのリュックが一時はやったときはそのせいでプラダのブランドイメージが
逆に低くなったというのも聞いたことがあります
実際のセレブ(どこからがセレブというかはいろいろですが)は量販店で売っている
デザインのヴィトンを買っているのかどうかも疑問ですw
Posted by: humu | 2007.08.27 at 20:39
ルイ・ビトンの戦略は納得ですが、それをそのままPCには適応できないと思います。
理由:OSによって使い勝手が著しく異なる、出来ることが異なる
バッグは細かい違いや出来の良し悪しの差はあれ、そこまでの差がないので良いのだと思います。
#プログラマーの間では開発するならMax OS Xで!というカルチャーが出来つつあったりします。
Posted by: 雨宮 | 2007.08.27 at 21:27
メインマシンをWindowsからMacに変更して半年です。
同じような問題に直面し、最初はNeoOfficeを使っていましたが、
あまりに動作速度が遅いので、Microsoft Office 2004にしたところ、
とても快適です。
でも、Numbersを使いたいので、iWorkも買ってきました。
Microsoft OfficeとiWorkの併用でいかがでしょう?
Officeのファイルを開くたびに仮想環境を立ち上げたり、
再起動したりは面倒でやってられなくなる気がします…
ともあれ、どんな方法を選択されるのか、興味深く見守らせていただきます。
Posted by: 北さん | 2007.08.27 at 22:10
会社側の Windows 標準化の圧力にもめげず、ず〜と Mac をメインマシンとして使っています。Win - main の時期も 1 年程あったのですが、なじめず、事務機は Mac に戻りました。(開発は、Win なり Linux なり Mac なり、ケースバイケース)
> (1)Mac版のMicrosoft Officeをインストールする、
何年間か使っていますが、あまりお勧め出来ません。フォントや (特に日本語) フォーマットの扱いが Win と異なるので、Win に転送してから更に調整というはめに陥っています。事務機としてビジネス上の Win user との見え掛かり上の互換性が必要な物は、最初から Win で作成した方が無難です。
> Appleが日本でのマーケットシェアを一気に延ばそうとするのであれば、
これは、多分無理。よしんばとしても生産体制が整わない。シェア低下の時期にもデザインや音楽分野で粘り強い支持を保持した独自性を大事にして欲しい。.... これってブランド戦略でしょうか?
Posted by: kuri | 2007.08.27 at 22:17
いつも興味深く拝見しております。私もこのThinkPadが亡くなったときの乗り換え先を時々考えます。Lenovoにするのか、それともMac??
どのような展開をされるかレポートを楽しみにしています。
Posted by: visiontk | 2007.08.27 at 23:52
仕事のメインマシンでExcel使えない、PP使えないってのは経営者としてどうなの?自分はそれで押し通すことが出来るだろうけど、来るデータがみんな「そのたぐい」だよねえ。。。
Wordのdocとかいちいちフォント調節なんてやってられないだろうし。。。。来るドキュメントを片っ端からPDFにしちゃうなんてのも面倒だろうし。。。。
まあMBAにも通うようですし、郷には入れば郷に従うではいかが?
Posted by: ぶらりん | 2007.08.28 at 01:33
いつも拝見しています。
枝葉末節ですが、Appleの戦略をルイ・ヴィトンに例えられていますが、Steve Jobs自身は以前キャデラックに例えていた記憶があります。
ただそのevidenceを探そうとしたのですが、下記のBusiness Weekの記事しか見つかりませんでした。。。Steve J自身の言葉ではないですが。
http://www.businessweek.com/technology/content/aug2003/tc2003085_3215_tc112.htm
Macを購入した際、箱を開けると"Open me first"と書かれたマニュアルが目に入ってきた瞬間の感動は忘れられません。(20年近く経っているので美化されていると思いますが。(笑))
Windows PCではそのような「おもてなし」を見た事がありませんが、Appleの特許なんでしょうかね?:-P
Posted by: かめぞう | 2007.08.28 at 13:27
ちょうど1年前に同じ流れでMac Bookを使用しています。(VAIO Type SからSwitch)
自分の場合はWebデザイン業なので、MacもWinも使っていたこともあり、とくに困ったことはなかったですが、Office系に関してはやはり悩みました。
一応、Mac用MS Office2004持ってますが、パラでWin動かすなら2004使う方が快適かもです。
でも、実験と称して今はOffice系ソフト消しちゃいました。
う〜ん、2ヶ月ほどたちますが、これでも特に困ることはないのがちょっと不思議な感じです・・・
Posted by: 高田 | 2007.08.28 at 18:03