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映画評:Bourne Ultimatum (ボーン・アルティメイタム)

 「公開されたらすぐに見に行く」リストに入っていたにも関わらず、「一作目と二作目をもう一度見てから行った方が良い」との勧めに従ってDVDをレンタルしていたりしたものだから今になってやっと見に行ったJason Bourneシリーズの第三作、Bourne Ultimatum。期待通りの作品であった。「今年のNo.1アクション・ムービー」の筆頭候補だ。

 ここのところ、スパイダーマン3やオーシャンズ13のように、「制作費をかけて作った続編を派手に宣伝さえすれば客は来る」と観客を見下したような連作ものが目立つハリウッドだが、このJason Bourneシリーズはレベルが違う。アクション・ムービーのヒーローとしては、インディアナ・ジョーンズと肩を並べると言っても良いのではないか。

 ちなみに、似た話だとは思っていたがなぜか原作ではないと頭から決めつけていたラドラムの「暗殺者」が、実は第一作Bourne Identifyの原作だと今になってやっと気がついた私である。思えば、この本をきっかけにラドラムファンになったぐらいにインパクトの強い本だったので、映画が楽しめて当然である。

 しかし、アマゾンで調べてみると、肝心の「暗殺者」(新潮文庫)はすでに絶版のようだ(マーケットプレースへの出品はある)。ここは版権を持っている新潮は、日本での11月の公開にあわせて(参照)タイトルを「ボーン・アイデンティティ」と改題してハードブックで再出版するべきではないだろうか。これだけ面白い映画の原作なんだから、1800円ぐらいは平気で出す人はたくさんいるはずだ。(どうでしょう、新潮さん。このブログでも宣伝しますけど^^)。

 Youtubeに予告編がアップロードしてあったので、ここに貼付けておく。


 

Comments

Toyoko

当時、Bourne Identityの一作目の公開時、タイトルを聞いただけでは、"Born Identity" だと思い込んでしまいました。
日本語で、”ボーン・アイデンティティ”というタイトルを読んでも、同じ効果がありますね。

eakas

ロバート・ラドラムの暗殺者は大昔に母親にすすめられて読みました!
当時、こんなイケてる小説を知ってる母親はイケてると思ったものでしたが、周囲でその小説を知っている人はあまりいませんでした・・・。
近年になってこんなにエンターテイメント性の高い映画となって甦り、本当に嬉しいかぎりですね^^
2作目から監督をしているポール・グリーングラスは作品数こそ少ないものの、強烈なクオリティを発揮してますね。
同監督のブラディサンデーという映画が高い評価なようなので、近々チェックしてみたいと思います。

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