ジョブズの本当の偉大さは彼が引退してから分かる
ぶくま川柳:あとで読む

プレゼン初心者が覚えておくべき3つのポイント

 プレゼンの初心者にありがちな失敗は、

・自分の未熟なプレゼンのテクニックを気にしすぎてあがってしまう
・情報は多い方が良いと勘違いして、スライドをたくさんの文字で埋め尽くしてしまう
・その結果、観客に話しかけるのではなく、観客に背中を見せてスライドを読んでしまう
・結局何が言いたいのか全く伝わって来ない

など。今日はそんな人に覚えてほしい三つのポイント。


1. 観客は「未熟なプレゼン」には寛大だが、「何を伝えたいのか分からないプレゼン」には厳しい

 「自分はプレゼンが不得意」と思い込んでいる(もしくは悩んでいる)人はたくさんいると思うが、そんな人がまず覚えておくべきことは、観客が「未熟なプレゼン」にはけっこう寛大であること。小中学生ならいざしらず、社会に出てから「プレゼンターの未熟さ」笑う人はまずいないので、心配しなくても良い。逆に、観客が許してくれないのは「何を伝えたいのかが分からないプレゼン」。ここだけは、絶対にはずしてはならない。


2. 「自分が伝いたいポイント」を意識して、それを伝えることにだけ注力する

 それを防止するためには、プレゼンの準備をする前に、まずは「自分が伝えたいポイント(できれば1つ、多くても3つ)」をはっきりと決め、「絶対にそのポイントだけは伝える」ようにスライドを作ること。基本としては、

・冒頭のスライド一枚にそのポイントをまとめておき、「これが今日私が伝えたいことです」と宣言する
・そして、その伝えたいポイントを何枚かのスライドを使って丁寧に説明する
・最後に、「今日、私が言いたかったポイントはこれです」とまとめのスライドで繰り返す

 この形を意識すれば、プレゼンの仕方が多少下手でも、少なくとも何が伝えたいのかだけは分かってもらえる。


3. スライドの文字は極力少なくし、観客の注意は自分の方に引きつける

 スライドの文字の大きさとして適切なのは30ポイント。行数でいえば6〜7行が限度だ。それ以上の文字を詰め込むことは大きな間違い。たくさんのデータに基づいたプレゼンの場合でも、スライドに書くのは大まかなデータだけにしておき、細かな表とかは、別途紙に印刷したものを渡すこと。スライドには、文章ではなくキーワードや図だけ置いておき、それを自分の言葉にして、観客の方を見てしゃべる。

 ◇ ◇ ◇

 ものすごくあたり前のことを書いただけだが、実際には多くのプレゼンが「文字だらけのスライドを読むだけで、結局何が言いたいのか全く伝わってこない」というのが現状。スライドを読むだけで良いのならば、プレゼンなどしないでメールでスライドを送ってくればお互いに時間が節約できる。「なぜ互いに貴重な時間を使ってプレゼンをするのか」を良く考えて、上の三つのポイントを意識してプレゼンをすれば誰でも「そこそこのプレゼン」はできる。

【追記】最後におまけだが、悪いプレゼンをネタにしたコメディ(一人漫才)の紹介。

Comments

matz

>冒頭のスライド一枚にそのポイントをまとめておき
>伝えたいポイントを何枚かのスライドを使って丁寧に説明
>最後にまとめのスライドで繰り返す

一般的なパラグラフ・ライティングと基本的には同じ方法なんですね。
はじめに意見の要旨を述べて(Topic)、詳細を説明して(Support)、結論付ける(Conclusion)。
日本だと中学・高校までの教育でこの方法論を身につけるチャンスが少ないためにプレゼン下手が多いのだと考えられますが、アメリカだとどうなんでしょう。

サトシ

初コメントさせて頂きます。
動画があまりにも面白かったので、自分のブログにも載せさせて頂きました。
けど、冷静になると自分もプレゼン中は早口になりがちなんですよね・・・^^;人の振り見てなんてやらですね!

toyoko

This video is hilarious! I have seen all those bad examples in the past. (I am also guilty, though) I totally agree with the comment on Times Roman.

hg

伝えるっていう面ではサブリミナル効果を使うっていうのはどうでしょうか?違法だけど。

通行人

>サブリミナル効果

は、まことしやかに語られるような強い現象ではなく、限りなく都市伝説に近いおとぎ話です。

http://222.146.204.251/~mame/doc/pseudo/subliminal.html

humu

サブリミナル効果はほとんど都市伝説ですが,まじめに統計して研究してたりもするんですが
場合によっては狙った効果とまったく逆の結果が出ることもあるそうですよ

サブリミナルの前後の映像や音,サブリミナルを見る前にその対象に対してどれだけ
イメージを操作できるかによっても効果が変わるのだとか


プレゼンって限られた場で限られた職種にするプレゼンとそうじゃない場合って大分違いますよね
最近思うのですが,聞く側の力量もプレゼンの成否に影響が大きい気がします
プレゼンの途中で聞く側が効果的な合いの手を入れたり,逆に途中でさえぎられて
かなり前に戻されたりとか・・そうかと思えばずっと黙って聞いてる人もいたり
そう考えると日本人の相手の表情を読む(空気読めない)能力の低さってのもプレゼンには
発表する側も聞く側としても必要なんだろうなと思います

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