映画「No reservations(邦題:幸せのレシピ)」
ゴール設定の際に意識すべき四つの点

恐竜の時代から昆虫の時代へ、超小粒企業の時代がやってくる!?

 たまたまあるプロジェクトで37signalsのBasecampを使っていたため、私も使わされることになったのだが、わずか1日で使いこなせるようになるそのシンプルさに惚れ込んでしまい、勉強用のアカウント(これは実際にグループで使う)と、個人のタイムマネージメント用のアカウントと、今や三つのアカウントを使いこなすようになってしまった私である。

 自分で作った二つのアカウントは無料バージョンだが、そこで提供されているWriteboardというものすごく便利なツールを使い始めたのが運のつき。無料版は二つのドキュメントまでしか作れないとは知らずに使い始めてしまったため、このままだと三つ目のドキュメントを作る時には有料会員(月12ドル)になっていることだろう。

 37signalsという会社のことは、Ruby on Railsを作った会社としてしか認識していない人も多いと思うが、私にとっては、CEOのLess is Moreというスピーチの方がずっと印象が深い。すばらしいスピーチなので、まだ聞いていない人はぜひ。

 BasecampはまさにこのLess is Moreのコンセプトが全面に出た作品。「プロジェクトのマネージメントの仕方はそれぞれ違うもの。どのみち誰もが100%満足できるツールは作れないのだから、基本的なコミュニケーション機能に絞って、徹底的に使いやすさを追求した」というだけあって、使いやすさは天下一品。複雑な機能がテンコ盛りで単純なことをするのが難しくなってしまっているMicrosoft Officeや日本の携帯電話とはまったく逆のベクトルを目指している。

 そんな彼らを見ていると、これからのイノベーションを引っ張るのは、GoogleやMicrosoftのような大企業ではなくて、37signalsのような少数精鋭の超小粒企業なのではないかとすら思えてくる。そんな超小粒企業が上場もせずに買収もされずにひたすらものすごい価値を生み出していく。それこそエンジニアのパラダイスかも知れない。

Comments

Noname

そうするとビルゲイツの予見した未来はあながち間違ってなかってことになるのかも。

『ビル・ゲイツ未来を語る』って書籍にて。

wizardofcrowds

37SignalsのサービスにはBasecampだけでなく、Highriseなどにもとても感動しちゃいます。私にとって、シリコンバレー界隈のなんちゃら2.0起業オプティミスティックウィルスに感染するのがいいのか、37Signalsの哲学(十分に価値のあるものには人々は金を払う)を信じるのがいいのか、迷うところであったのですが、最近、37Signalsのプロダクトに負けないものを作りつつあるので、自分にとっては、後者なのかな、と。カリフォルニア州からワシントン州に家財を運ぶ準備をしつつ。

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