Googleの「有料リンク狩り」は4月に始まっていた
2007.11.02
先日のSEO業者対Googleの戦いに関するエントリーに対しては、またまたたくさんのフィードバックをいただき、とても良い勉強になっている。自分が少々不得意な分野に関するエントリーを書いた時の方が得るところが多いという典型的な例だ。
結論から言ってしまえば、あいかわらずSEO業者は電解還元水の販売業者と似ていると思っている私だが、たしかに全部のSEO業者が偽装リンク(=人がクリックするためのリンクではなく、サーチエンジンを操作せんがために人為的に置かれたリンク...有料リンクとも呼ばれる)を売る悪徳業者ばかりではなく、きちんとサイトのコンテンツそのものの大切や正規化したHTMLページの作り方を教えてくれる業者もある、らしいことは分かった。
顧客の側からすると、悪徳SEO業者に騙されないようにするには、「有料サイトからのリンクによるSEOでアクセスアップ!」、「被リンク効果であっというまにHP集客!」などの甘い言葉を投げかける業者を徹底的にさけることが大切である。ダイエットと同じく、小手先だけの技は長続きしないし、逆にリバウンド(=Google八分)が怖い。その意味ではSEO業者はダイエット業者に似ているのかも知れない^^。
ちなみに、今回のフィードバックでいただいたリンクの一つを遡って行くうちにたどり着いたのが今年の4月にGoogleのMatt Cutts (GoogleのWebSpamチームのトップ)が書いたこの文章。
How to report paid links
長いので翻訳は割愛させていただくが、要約すれば「有料リンク狩り」の呼びかけである。検索キーワードを含んだテキストリンクがずらずらと並ぶなどのいくつかのパターンを上げて、「こんなサイトを見つけたら教えてください」と読者に呼びかけているのだ。
ちなみに、まことに恥ずかしい話だが、このブログにも広告に混じって「有料リンク」が紛れ込んでいることを読者の一人に指摘されて、あわてて削除させていただいた。医者の不養生とはまさにこのことである。ブログが双方向ツールであるからこそ可能なコミュニケーション。今回は読者から「おもてなし」をいただいたわけで、感謝・感謝である。
SEOが本質的にGoogleとのいたちごっこであることを先日のエントリで初めて知りましたが、その構図は(そもそもその効果が立証されていない)電解還元水の販売ビジネスというより、砂防ダム建設に似ていると思います。
砂防ダムは山間で土石流をせき止める役割を行うダムですが、作ったダムが土砂でいっぱいになると、さらに上流にあらたな砂防ダムを作るようです。効果がなくなったら、さらに資金を投入しなければならない当りが似ていると思います。
※SEOに詳しくないので分かりませんが、Googleが対策としてもSEO効果があるような手法があるのであれば、上記の例はあてはまらないと思いますが。
Posted by: bizmedia | 2007.11.04 at 19:13