Mac OSのシェアが7.57%に上昇
2008.02.02
As Net Applications measures it (more on its methodology below), the Mac’s market share stands at a record 7.57%, up 21.7% from Jan. 2007.【FORTUNE: Apple 2.0 Survey: Mac OS hit record 7.57% in Dec.; Windows lost a little ground «より引用】
この記事によると、Net Applicationsが4万のウェブサイトの訪問者の統計を取ったところ、Mac OSのシェアは、去年の1月から21.7%アップして7.57%になったという。ちなみに、このブログの先月の訪問者の場合18.4%がMac OSユーザー。この違いが興味深い。
ちなみに、私の知り合いで言えば、大企業に勤めていて会社のノートパソコンを持ち歩いている人の場合はほぼ100%Windowsパソコンだが、ベンチャー企業や個人事業主の場合には逆にMacBook/MacBook Proが多い。特にオープン系のウェブ・アプリケーションの開発者の場合、Unixの環境がフルに整っているMac OSは圧倒的に有利ということもあり、最近はMac OSの利用者ばかりが目につく。特に最近はバーチャルマシンの環境が整って来たこともあり、「Internet ExplorerのテストをするときだけはMac OS上でバーチャルWindowsを立ち上げて」という開発環境がポピュラーになりつつあるようだ。私の場合も同じくMac OS + バーチャルWindowsという環境だが、Mac用のOffice 2008をインストールして以来、99.9%の作業がMac OS上で出来る様になり、Windowsを立ち上げることは滅多になくなってしまった。
2008年度で注目すべきは、ごく普通の人たちが家のパソコンを買い替える時に、Windowsパソコンを買うのか、Mac OSパソコン(つまりアップル製のパソコン)を買うのか、ということ。低予算のユーザーの場合にはWindowsパソコンを選ぶしかないので比較もなにもないが、自宅のパソコン1台に1000ドルを超えるお金を使う余裕のあるセグメントに限って言えば結構良い勝負になるのでは、と思える。
一見真っ向から戦っているように思えるWindowsとMac OSだが、実際のところはWindowsはエンタープライズ向け、Mac OSはクリエーター(開発者・デザイナーなど)とコンシューマー向けという「住み分け」のようなものができつつあるように思えるんだがどうだろう。
「思える。」「思う。」 ばっかり・・・
Posted by: あ | 2008.02.03 at 04:08
想いを書くブログは思える。思うばっかりでもいいのでは。
しかし18.4%はすごい。私のブログは9.22%です。
デザイン関係ですが、まわりを見るとほぼ100%Mac環境です。
Posted by: lilac | 2008.02.03 at 06:09
Unixの環境が整ってきて、開発者がMac OSに移行を始めたというのは分かりますがその人数は元々少ないので21.7%アップのこの数字のほとんどは消費者向けと見るほうが自然かなと思います。だとすると、消費者がMac OS(アップル)に移行をするのはなぜ何でしょうかね?一般のPCユーザーはインターネット閲覧とメールの交換ぐらいしかやることはないだろうし、それならアップルが声高に主張するMac OSのデザインや多彩な機能も彼らには大きなアピールポイントになっているとは考えられません。流行り物としてはアリかもしれませんが。
私の推論ですが、アップル直営店の存在が大きいのかなと考えています。店舗を構える・メーカーの人間と話ができる・直接サポートを受けるることができるというのが顧客の安心感を生み両者に間に信頼感が醸成され、それが口コミとして新たな顧客獲得につながっているのかなと思います。Windows とMac共に顧客のHard ・Soft・Web利用の仕方にほとんど変わりはない以上、1000ドル以上支払うのならサービスの部分が最も重要になるのではないでしょうか?
アメリカのサイトを見ると、英語を母国語としないインド人のサポート能力(サービスの部分)に対する不満が繰り返し聞こえてくるし、所得の多い顧客の中には割り増しの料金を支払ってでも英語を母国語とする人のサポートを受けたい人も出てくるでしょう。そこで、アップルが選択肢と生まれて近年の直営店の増加と共に販売(シェア)が増えているのかなと思います。同じように、「これから日本人のサポートは日本語を話す中国人が担当します」とアナウンスすればそのメーカーの販売は厳しいんじゃないでしょうか?中国製毒入り餃子の例を挙げるまでもありませんね。
Posted by: shigeki | 2008.02.03 at 06:52
もともとMacを使ったことがあって、しかしながら業務でパソコンを使ううちにWindowsの方が(周りと仕事をすることを考えると)都合のいいことが多いために知らないうちにMacを忘れ、でもWindowsも動くとかファイルの互換が取れる等の製品が出るたびにちょっと気になるものの所詮パソコンどちらでも良いジャンとなんとなく無視して、ということで家のガレージにはCXだったかが眠っていてなんとなくいまだに捨てられない。なんていう自分みたいな人達のなかから少しずつMacに戻っている人たちもいるんでしょうねえ。子供が独り立ちでもして家計に余裕が出たら自分も買うだろうなあ(こだわりだったり趣味という領域)。ところでアメリカの教育現場はMacが多いのかと思っていましたが、それほどでもないようで娘(14)はWindwosがの方が(というかそんなのブラウザとiTuneが動けばどっちでもいい!)ようです。
Posted by: えば@San Jose | 2008.02.03 at 15:51
以前からエンタープライズ環境へのWindowsの進出がめざましく、NT4.0、2000、2003は思った以上に企業で使われている。ファイルサーバなんかは、クライアントがWindowsだと非常に相性がいいので、よく使われている。
これからWindows2008の登場も控えているし、エンタープライズ環境でWindowsはさらに伸びると思う。
Macは正直よく分からないけど、個人的には使いたい。(けど、お金ない。。。)
Posted by: ねこーらん | 2008.02.03 at 16:07
> shigekiさん
「英語を母国語としないインド人」=ほとんどのインド人の母国語は英語ですよ。インドなまりがあるだけで...
Appleの人気はたぶんmacbookだと思います。価格、性能、大きさとバランスがとれて売れる要素がそろっていると感じます。大学に入る学生のほとんどが検討してるんじゃないですかね。
Posted by: satoshi @ socal | 2008.02.03 at 16:12
> ほとんどのインド人の母国語は英語ですよ。
これは、アメリカに住むインド人なら、という解釈でよいでしょうか。
というのは、
想像で申し訳ないのですが、
インド本土に住むインド人の母国語は
英語ではなくヒンドゥー語なんじゃないのかな…
と感じたので。
Posted by: けんご | 2008.02.03 at 20:44
なぜかインド人の話になっていくのは面白いですね。ちょっと脱線ついでに。
インドは大変広いので、”インド人は”という書き出しは難しいのでしょうね。なんとインド人同士も地域が違うと言葉が通じないそうで、そのため教育は英語で行われていたりしているそうです。そういう意味では英語は堪能で、米国のコールセンタはインドにあって飛行機会社の予約も24時間電話で相手をしてくれます。しかしだからと言っていろんな英語を喋るので日本人の巻かないフラットな英語(サーバー)とインド人巻く英語(サルバル)で楽しい技術論議ができたりします。
Posted by: えば@San Jose | 2008.02.03 at 22:32
最新ハードのテクノロジーを追いかける人(人柱ともいう)と,デザインの先端を追いかける人
この差なんじゃないでしょうか
PCを買うより良いケータイを買いたい人のほうが多数だろうし
5万のケータイを買うお金でPC買えますしね
Posted by: humu | 2008.02.04 at 00:40
確かにMac OSそのもの、及び複数のOSを扱う仕組みが実用的になってきており、ブラウザとアプリケーションのコモディティ化が進んだ結果、WinとMac間の移行コストが低くなってきている事もあるかと思います。
しかしこの1年の流れからすると、Windows Vistaの互換性の低さが引き金となり、「どうせ互換性がないならMacでも」という層を掘り起こしてしまった気もします。
Posted by: とろ | 2008.02.04 at 02:06
なぜか不思議と語られないのですが私がMacを支持する理由は...
この3年間リビングでは WLAN で iBookG4 を使っていますが、一度もレジュームに失敗したことはなく、蓋を開けてから常に3秒以内に使用可能になります。
ちゃちゃっと使って情報得て、ぱたっと閉じるという用途には素晴らしく便利です。
Posted by: kei | 2008.02.04 at 08:35
えば様、コメントありがとうございました。勉強になりました!
私もインド人技術者の方と仕事をしたことがあったのですが、
インドでも日本でも英語を用いました。
おかげでいまでもサルバルの癖が抜けません(笑)。
そのときインド人同士では
英語ではない言語で話していました。
尋ねてみたらヒンドゥー語だと言っていたので、
近いヒンドゥー語を話す同士だったのかもしれませんね。
Posted by: けんご | 2008.02.04 at 19:56