"Less is more"なもの作りと合議制と
成功は偶然か必然か

ベンチャー企業の経営者に一番必要な能力は?

 シアトルの新聞社Seattle PIにVenture Blogというベンチャー企業をテーマにしたブログを書くJohn Cookという人がいる。その人とたまたま話す機会があったので、以前から聞きたかった質問を投げかけてみた。

私「せっかく良いアイデアを持っていたり、すばらしい技術を持っているのに、投資家からお金を集められずに消えて行くベンチャー企業って沢山あるよね。何とかしてあげることはできないのかな?」

John「それは必要ないと思うな。ベンチャー企業の経営者に一番大切な能力は、『必要なものは何とかして手に入れてしまう能力』だよ。起業資金ぐらい自分で集められない起業家に、ベンチャー企業が経営できるとは思えない。」

 確かにJohnの言う通りである。ベンチャーの生き残り合戦は、ダーウィンの適者生存の法則がそのまま当てはまる世界。自然淘汰のプロセスは資金集めの段階から既に始まっている。だから手を差しのべる必要などない、というのが彼の持論だ。

 どんなユニークなアイデアを持っていようと、どんなにすぐれた技術を持っていても、企業経営には困難はつきもの。その時に一番役に立つのが「必要なものは何とかして手に入れてしまう能力」・「困った時にも、めげずに自分で何とかしてしまう能力」。やれハイテクだ、Web2.0だと言うけれど、結局はそこが一番肝心だったりするところが企業経営の面白さ。

Comments

えば

自分もその通りとおもいます。自分はどちらかというと、お金集めはできるけど、(ストーリテラー?)大きなお金の使い方がいまいち分からなかったクチです。これは理屈ではなく経験値が必要なんじゃないかと思いました。大企業を出たエンジニアにはちょっとなかなか難しいところがあります。

nobuichi

いわゆる Get things done の精神ですね。いわれてみれば、その通り、納得です。

ちー

言いたいことはすごく分かります。

でも・・・。

>自然淘汰のプロセスは資金集めの段階から既に始まっている。
>だから手を差しのべる必要などない、というのが彼の持論だ。

彼は生まれたときに一人で生まれてきたのでしょうか?
病院があり、医者がいて、そして親がいて。多くの人たちに支えられて彼が生まれたのだと思います。
彼が医者を用意したわけでもなく生まれてこれました。

始めは助けられて後で成功するなんて多々あります。

>必要なものは何とかして手に入れてしまう能力

こんなの言い出したらきりがない。思考の停止?

成功する能力!と言っているのとなんらかわりない。

あー、おもんな。


単に説得力とか営業力が重要だって話ですよね?

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