iPhoneでお絵描き、色指定が可能に
2008.03.15
昨日作ったiPhone用「マルチタッチお絵描きソフト」。今日はとりあえずストロークごとに色が指定できるようにした。ライブラリとして提供されているToolbar用のコントローラを使うとこの手のUIが簡単に実現できる。ただし、本来は複数のビューを切り替えて表示するために使うものなので、こんな風にモード切り替え(この場合は色の切り替え)に使うのは少し邪道かも。
しかし、そろそろundoがないと絵を描くのが辛くなってきたので実装したいが、セッション間のundoをどうやって効率良く格納するかが悩ましいところ。iPhone OSはPalm OSと同じく、アプリケーションの切り替えの際にアプリのプロセスが完全に停止されるため、セッション管理をキチンとやらないと使い心地が悪くなる。
今描いている絵を保存するぐらいは当たり前だが、undoスタックの中身をキチンと保存しておいてあげたりするのがリッツ・カールトンなみのおもてなし。
ちなみに、このiPhone OSのプロセスモデルに文句を言っているエンジニアがいるようだが私はそうは思わない。モバイル端末のようにリソースが限られているデバイスの場合、各アプリケーションが使えるメモリの量を最大にするにはこのアーキテクチャが一番正しい。特にストレージがFlashメモリの場合、不要な書き込みは寿命を縮めるので、バーチャルメモリはread-onlyな部分にとどめておかなければならない。なぜ今のままのWindows Vistaがモバイル端末では使い物にならないかの理由がここにもある。
知的好奇心や技術的論理思考の高い方の
短いコメントの中にある技術の深さや
好奇心を感じるとわくわくします。
自分の最近の好奇心は会社間で閉ざされた日本のネットワークに
処理が遅いXML基盤のSOAが流行ろうとしていることです。
SOA自体の概念とXMLを介すことで言語に依存しないのは共感できるのですが。
Posted by: rkuwa | 2008.03.15 at 10:20
お絵描きソフト・・・ふと思ったのですが、例えば耳の不自由な方にとっては、会話(筆談)ツールとしてもすごい威力を発揮するのでは! 昨日バスに乗ったら、運転席に「筆談用具あります」なんて張り紙がありました。使い方によっていろんな可能性を秘めたソフトですね。
Posted by: やまだかかし | 2008.03.15 at 16:23
初めまして。いつも目から鱗を落とす情報や感覚を、文面を通じていただいております。
Undoスタックを格納、というのは、Finish時とかを考えられている感じなのでしょうか?
その場合は絵ごとに、個別になんとかするのかなあ。
今、自作のアプリでその辺を作り込んでいる最中なので、便乗させてもらいました。
絵や字をpongしたら面白いかなあ。
Posted by: Toru | 2008.07.21 at 03:33