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PhotoShare 今日の一枚:家の中心で暑いと叫ぶ

 PhotoShareを運営しはじめて明日で三週間。ユーザー・投稿写真の数も着実に増えて来てつくづく感じるのは、PhotoShareの一番の価値はiPhoneやLinuxサーバーの上で走るソフトウェアではなんかではなくて、PhotoShareに写真やコメントを投稿してくれるユーザーの人たちだということ。ゲームは一度クリアしてしまえば終わりだが、ユーザーの間のコミュニケーションの可能性は無限だ。

 そんな中でも、特に気に入ったものがあったらこのブログでもときどき紹介しようかと思う。ということで、記念すべき第一号はこれ(クリックするとPhotoShareのWeb版が開く)。

Todays_picture_1

 いかにも日本の暑い夏を表現する写真だし、なんと言っても題名が洒落ている。


そば屋の味はカレーライスを売り始めた時から下降線をたどる

 今日もいくつかPhotoShareに関するブログエントリーを見つけたのだが、その中でもとてもうれしかったのがこれ。

 あとはタイトルを付けて「完了」ボタンをタップするだけ。めちゃくちゃ簡単に投稿できます。【 iPhoneのキラーアプリになりそうな写真共有アプリ「Big Canvas PhotoShare」(もとまかApp Selection 第7回) - もとまかのiPhone・iPod touch戯れ日記より引用】

 増井君と一緒にPhotoShareのアーキテクチャの設計した際に、もっとも力を入れたのが「どうやったらこれ以上簡単にすることは不可能なぐらいに簡単に写真を投稿できるようにできるか」という部分。その意味では、「めちゃめちゃ簡単」という言葉は最高の褒め言葉。

 この手のアプリを作っていると陥りがちなのが「機能のてんこもり」。特に他のサービスと比較されることを意識し始めてしまうと、「敵もやっているからうちも」と次々に機能追加してしまい、いつのまにかファミレスのように何でもあるけどどれもおいしくないアプリになってしまうから要注意だ。

 今日も、二人でversion 1.02に関して相談していたのだが、二人の意見が一致したのは「できるだけメニューの数を増やさずにサービスの価値を高めて行こう」という点。タギングの機能だとか、GPSの機能だとかを要求してくるユーザーの声も聞こえてくるが、その手の機能追加がせっかくの「めちゃめちゃ簡単さ」を少しでも損なうのであればそれはマイナスである。

 「そば屋の味はカレーライスを売り始めた時から下降線をたどる」というたとえ話は分かりやすいが、じゃあどの機能追加がカレーライスになってしまうのかを見極めるのが難しい。とくにカレー南蛮あたりが微妙だ。


ミイラ取りがミイラになりそうなPhotoShare

Favorites
 ポルノ画像騒動、アマゾンS3停止、とサービス開始以来二週間連続で週末が大忙しになってしまったPhotoShareだが、今週末は大きな問題もなく過ごすことができ、胸をなでおろしている。

 相変わらず勘違いをしてヌード画像や水着の女性の写真を投稿してくる新規ユーザーはいることはいるが、導入したフィルターリング機能がきちんと働いてくれている上に、本来の使い方であるライフロギングをしているユーザーの数が順調に増えているので、相対的にコミュニティとして健全な方向に向かっているのがとても喜ばしいところだ。

 人気の写真コーナーを見ても、椅子から滑り落ちた酔っぱらいの写真だとか、あっかんべーをした子供の顔などが並び、そのまったりとした「ゆるいコミュニケーション」が楽しくて、「これではミイラ取りがミイラになってしまう」と思いながら、私自身ついつい見入ってしまう。

 若干気になるのは、相対的に見て、勘違いをしている北米ユーザーの数が多いこと。そもそも、ろくな携帯電話もなかった北米のユーザーにとってみれば、まだまだ「iPhoneで撮影して、その場で他の人と共有出来る」という「常時接続ライフスタイル」は理解を超越した話なのかも知れない。しかし、そこは「常時接続ライフスタイル」を何年も実践してきた日本のユーザーの方々が手本を示してくれているので、時間が解決してくれると楽観視している。

 運営開始後わずか二週間で、一日2000枚もの写真が投稿されるようになったPhotoShare。iPhoneを持っている方々にはぜひとも使っていただきたいのはもちろんのこと、「PhotoShareで遊びたいからiPhoneに切り替える」という人が出るぐらいまで魅力的なサービスに育てたいと考えている私である。


次世代iPhoneにIntelチップが載ってくる可能性は十分にある

 Intelの組み込み機器市場に向ける戦略を良くまとめた記事があったので、ここに紹介しておく。

Intel launches chips that will bring the Internet to everyday devices

 ちなみに、この記事でIntelがターゲットとしている "Smart Connected Machines"とは、まさにAppleのiPhoneのような常時接続デバイス。IntelがAppleに対して激しいトップセールスをしているだろうことは手にとるように分かる。

 iPhone SDKの核であるXcodeは既にIntelのインストラクション・セットに対応しているので、アプリの開発者はコンパイルしなおすだけの話。iPhone 3Gの次の世代のiPhoneがIntelベースということは十分にありうる。

 ただし、Appleとしては、次世代のiPhoneに関しては「より早く」よりも「より消費電力を小さく」の方向に力を入れてくるはずなので、Intelがその要求に答えられるかどうかが鍵。

 しかし、iPhoneの成功を見ながら次の一手が出しにくくなってしまったのがMicrosoft。Appleが魅力的なデバイスとApp Storeで一気に格好を浴びる中、MicrosoftとしてはWindows Mobileに資金を大量につぎ込んで対抗したいところだが、同時にオープンソースのAndroidは出てくるは、Symbianはライセンス料は無料にするはで、その資金を回収出来る見通しが全くないのが痛い。

 結局のところ、Microsoftが儲けているのは、エンタープライズ向けのサーバーのライセンスなので、iPhoneがExchageサーバーに繋がるようになった点で、もういいのかも知れない。Windows Mobileのライセンスなんて高々一台あたり数ドル。iPhone1台あたり200ドルとも言われる粗利を得ているAppleとはインセンティブが違う。


ぜひとも家族の間で使ってほしいPhotoShare

 App Storeでの配布を始めてわずか10日ばかりのPhotoShareだが、たくさんの方々に実際に参加していただいた上に、ブログでも評価していただき、とても感謝している。私が見つけて目を通したものは、すべてブックマークしてあるので、興味のあるかたはごらんいただきたい(参照)。

 その中でも、「PhotoShare作っててよかった!」と一番感動したのがこのエントリー。

よく、デジカメとか携帯とかで、普段の生活で良く写真を・・・という話がありますが、それを、PCに取り込んで、見れるようにするというのが面倒で、最初からやる気もありませんでした。(私としては。写真自体もともと撮らない方だし)でも、PhotoShareだと、アプリ起動→写真を撮る→アップロードが、とても簡単にできます。これなら、ものぐさな私でも、何か見た瞬間にすぐに、撮っておこうと思えます。【K's Garage Blogより引用】

という部分だけでも、「そうそう、面倒で写真なんか撮っていなかった人に撮るようになってほしかったんだよなあ」と歓声をあげてしまいそうだったが、一番気に入ったのが、

SNSになっていて、共有した写真にコメントしたり、あと、家族だけ、友達だけに公開したりできます。私は、家族だけに公開してます。見てるのは嫁だけですが。(見るのは普通のPCからブラウザで見れます)【K's Garage Blogより引用】

という部分。PhotoShareの場合、初めてのユーザーには「全員に公開」と指定された写真のみが見えるため、不特定多数との写真共有が主目的のアプリケーションと誤解されるケースが多いようで、まだまだ家族間・友達間でのプライベートな写真共有の機能を使いこなしているユーザーの数はまだまだ多くない。その意味で、この「私は、家族だけに公開してます。見てるのは嫁だけですが。」というユーザーの声はとても貴重で励みになる。

 ということで、単身赴任中の方でお子さんの育つ姿を毎日でも見たい人は、ぜひとも夫婦でiPhoneを買ってPhotoShareを楽しみましょう!...と、またまた自社広になってしまいました^^;。


いろいろな国の人が参加しているからこそのPhotoShare


 PhotoShareに投稿される写真には色々なものがあるが、やはり見ていて楽しいのは、世界のさまざまなところに済むユーザーからの写真。日本・米国はもちろんのこと、イギリス・ギリシャ・ドイツ・デンマークに住むユーザーの日常をリアルタイムでかいま見ることができるというのは楽しい。「SNSはユーザー自身がコンテンツ」というのはまさにこのことだ。

 ちなみに、iTunesストアのPhotoShareの評価は初日のポルノ騒ぎで地に堕ちていたのだが、強化したフィルター機能のおかげで、評価も着実に上がって来ている。例えば、こんな感じだ。

this is by far one of the better (maybe even best) photo share type app on here. - it's statle. i've yet to have it crash on me yet - lots of users from all over the world. most other photo share apps on here are U.S. centric so you get all the myspace-type-teen-junk that you can easily get all day, any day on the net... here, i'm lookin' at photos from mt. fuji japan, hong kong noodle shop, sunset in west Texas... you get the point - no porn. not that i mind it really but if you got kids with iphones this will probably be a plus

however there are some features i wish they'd add...
- geo tag the photos
- ability to resize the photos in the app

that's about it. enjoy

 確かにいかにもmyspaceから流れてきましたという感じのティーンエージャーの写真もたくさん上がってはいるのだが、それと同時に東京にすむ人のお昼ご飯のカツ丼やらアテネのナイトクラブの様子が混ざっているところに価値がある。まさにこれが世界各国に同時にアプリの流通を可能にしてくれたApp Storeのおかげ。

 「なぜまだまだ絶対量では他の携帯と比べて少ないiPhone向けに作ったのか?」という質問に対する答えの一つはここにある。iアプリやBREWじゃあどう考えても無理。J2ME/MIDPだって各国のキャリアと交渉するだけで一年以上かかる。4月に誕生したばかりのベンチャー企業にとっては、iPhone+App Storeの存在は本当に偉大。


Amazon S3、何も日曜に落ちなくてもいいのに!

Amazon

 「不適切な画像」の投稿などのユーザーレベルでの運用上の問題はいくつか出たものの、サーバー自体はリリース後一週間の間なんの問題もなく稼働していたPhotoShare。今日は天気のよい日曜日なので、家でのんびりしようとPhotoShareで遊んでいると、朝の9時(シアトル時間)を過ぎたあたりからどうも動作がおかしくなる。サービスそのものは稼働しているようだが、画像の読み込みに失敗しているようだ。

 あわてて増井君に連絡をして調べてもらうと、ユーザーから投稿してもらった写真をしまってあるAmazonのS3サーバーが落ちているという。Amazonのウェブサービスのステータスページを見ると、どうやらS3は全滅らしい。

 幸いなことに、ユーザーがPhotoShareにアップした画像は、一度EC2側のアプリケーション・サーバーにキャッシュし、そこから非同期でS3に移すというアーキテクチャになっているため、S3が落ちてから投稿された新しい画像にはアクセスできるので、「最新の画像」のコーナーに何も見えなくなる、ということはない。

 それでも、ユーザーアイコンは表示できなくなるし、「お気に入り」や「人気の写真」などが軒並み全滅なので、既存ユーザーが離れてしまうかもしれないし、新規ユーザーは写真の投稿すらしてくれなくなる可能性もある。リリース後わずか一週間のPhotoShareとしては一大事だ。

 とは言っても問題はAmazon側にあるため、こちらで出来ることはあまりない。仕方がないので、S3へのwrite-throughの部分を一時的にオフにして、とりあえず今日投稿される画像だけは確実にキャッシュした上でS3の復旧を待つことに。

 管理人の私は、ユーザーに対するステータスを15分ごとに報告するぐらいしかできることはない(この報告そのものも画像で行うところがPhotoShareの特徴)。

 「アルファ・ユーザーたちからの写真の投稿がなかったらどうしよう」という気持ちではらはらしながら午前中を過ごしたのだが、正午過ぎにファンの数で1・2位を争う{smash}とMagdalenaからの投稿があり、少し安心する。

 4時半を過ぎたあたりから徐々にS3が復活し始め、それと同時に他のアルファ・ユーザーたちも投稿を開始し、なんとか最悪の事態は避けられた感じではある。

 しかし、Amazonを信頼してPhotoShareをホスティングしてもらっているのに、7時間半もS3をダウンさせてしまうとは困ったものだ。まあ、この手の問題は自分たちでサーバーを管理しても起こりうる話とは言え、こんな風に「自分では何も出来ない状況」に陥る可能性があるのが、クラウドコンピューティングを使う時のリスクであることを再認識したしだいである。

 それにしても、日曜の朝からこれは勘弁して欲しい。ああ、疲れた--;


PhotoShareを一週間運営して学んだこと・感じたこと

 はてなやmixiなどのソシアル・ネットワーク・サービス、ユーザーとしては触れたことはあったが、運営側に立つのは私にとっては初めての体験。わずか一週間の運営の間にも色々な問題点や発見があり、とても刺激的な経験をさせていただいている。

 もっとも強く認識したのは、ソシアル・ネットワーク・サービスはまさに「客商売・サービス業」であること。ソフトウェアは必要条件の一つでしかなく、ソシアル・ネットワーク・サービスをきちんとしたサービスに育てるためには、ソフトウェア開発以外にたくさんやらなければならないことがある。

 コミュニティは健全に育っているか、リーダーシップを取ってくれるアルファ・ユーザーが育っているか、新規ユーザーがとけ込めなくて寂しい思いをしていないか、使い方を勘違いしている人がいないか、どこまでを運営側からコントロールすべきか、などなど。PhotoShareの場合、私自身が1ユーザー兼管理人として、色々な楽しみ方を実践して見せたり、新しいユーザーに話かけたり、とほとんどユースホステルの管理人のおやじのような役目を果たさなければならない。

 ソシアル・ネットワーク・サービスは、ユーザー同士のコミュニケーションが成立してこそ成り立つサービス。その意味では、こんな早い段階から、PhotoShareのアルファ・ユーザーとして日々の生活を写真の形で共有する"real-time life-logging"を実践していただいている皆さんには大感謝である。

 ちなみに、左の写真は、そんなアルファ・ユーザーの一人であるMagdalenaさんが、世界中のPhotoShareユーザーのためにニューヨークの街角でそのあたりにいるあんちゃん二人と一緒にポーズをして投稿してくれたもの。こんな彼女と世界中のユーザーがリアルタイムに繋がってコミュニケーションをとることができるのも、AppleがiPhoneというプラットフォームを作り、App StoreでPhotoShareを世界中に同時に流通させることを可能にしてくれたからこそ可能になったこと。DoCoMoの携帯でしか動かないiアプリはもちろんのこと、J2ME/MIDPだろうとWindows Mobileだろうと、流通コストが高すぎてこんなことは到底不可能である。

 DoCoMoがiモードで、そしてJ-Phoneが写メールで世界に見せてくれた「常時接続ライフスタイル」が、iPhoneをきっかけに一気に世界中に広がろうとしていることをヒシヒシと感じる今日この頃である。
 


Cult of Macのインタビューを受けた

 WIRED blog networkの一つである、"Cult of Mac"のインタビューを受けた(Cult of Mac - Microsoft’s Windows 95 Architect Is a Happy Mac Convert)。

 もちろん目的はPhotoShareのマーケティングのためだが、私が元Microsoftで今はMacばかり使っていることに気がついたインタビュアーがそこばかり話たがるので、PhotoShareの話があまり出来ずに、結局「PhotoShareはiPhone向けのFlickrみたいなもの」ととんだ的外れなことも書かれてしまうし(PhotoShareはFlickrのような写真のストレージ・サービスではなく、日々の経験や出来事をiPhoneのカメラを使ってリアルタイムの他の人と共有するソシアル・ネットワーク・サービス)。

 まあ、それでも少しでも宣伝になれば良しなんだが、理想的にはもっと「iPhone+PhotoShareで可能になるライフスタイル」の話を聞いてくれるインタビュアーを探さなければならない。

 ちなみに、左の写真は、今朝からPhotoShareでライフロギングを初めてくれたiPhoneユーザーの一人。日本のiPhoneはまだまだアーリー・アダプターだけのものだが、米国ではすでにキャズムを超えてこんな層にまで広がり始めている。

【追記】この記事を引用する形で、今度はgizmodeがPhotoShareについて書いてくれる。

After he left Microsoft, Satoshi Nakajima, the lead architect of Windows 95 and a "defining force" in the creation of Internet Explorer 3.0, wanted to understand why people were so into Apple. He picked up a Mac two years ago and decided he'd never use a PC again. Now his company, Big Canvas, develops apps for the iPhone. Their first app for the iPhone, PhotoShare, isn't bad, but it's another photo service to sign up for, and we just wanna use Flickr, damn it.

Windows 95 Lead Architect Is a Mac Convert, Launches First iPhone Apより引用】

 ここでもまたFlickrと比べられてしまっている。うむむむ、難しいなインタビューは。

 しかし、これで「PhotoShareの名前を、WSJ, Engadget, Techcrunch, Gizmodeに載せる」という今回のマーケティング・キャンペーンの当初の目的の50%を達成できたことになり、4月に設立したばかりのベンチャー企業としては悪くないすべりだしだ。


J-Phoneのビジョンと常時接続ライフスタイル

 朝起きるて、はてなの注目エントリーを見ると(「はい、また寝間着のままでネットしてました」→妻へ)「iPhoneで共有するPhotoShareのススメ」という解説エントリーを発見。作った私自身が色々と宣伝しようが、結局は我田引水でしかないので、こんな風に実際のユーザーに方に評価・解説をしていただくのは大変にありがたい。

 ちなみに、もっと感動したのがこのブログの一つ前のエントリー。

 何事でもそうなのだが、何かをする方法が簡単になり大勢の人がそれを利用するようになると、その何かは確実に変化していく。写真を写すという行為は、デジタルカメラの登場による撮影手段の多様化、インターネットの登場による写真データのやりとり・共有の容易化によって、いままでとは違うステージに進み、かつては予想もできなかった利用法が生み出されて普及していくに違いない。【目に見える情報を残すという文化の移り変わり - 北の大地から送る物欲日記より引用】

 この「インターネットの登場による写真データのやりとり・共有の容易化によって、いままでとは違うステージに進み...」という部分は、私も強く感じているところで、それがまさにPhotoShareを作った背景でもある。

 J-Phoneが写メールのサービスを始めたばかりの時に、J-Phoneのサービスの担当者の方と何度か会う機会があったのだが、その人が最初の写メール携帯で実現しようとしていたのが、「いつでもどこでもだれでも気軽に写真を撮る」という今まで存在しなかったライフスタイルの実現。

 J-Phone自体はなくなってしまったが、あの「写メール革命」はいまや世界中に広がり、iPhoneにカメラが付いているのも、もとはと言えばJ-Phoneの担当者たちのビジョンがあったからこそ。

 そのJ-Phoneのビジョンを、ほんのちょっとだけ押し進めて「いつでもどこでもだれでも気軽に写真を撮って共有する」というライフスタイルを実現しようというのがPhotoShareの狙い。

 「パラダイス鎖国」とか「ガラパゴス」と呼ばれるほどに「ケータイ・カルチャー」が特異点にまで進化した日本。その日本人がPhotoShareを通じて「本当の常時接続ライフスタイル」を世界に見せることにより、そのカルチャーが世界に広がる、というのが理想型だな〜、と夢を見ている私である。