次世代iPhoneにIntelチップが載ってくる可能性は十分にある
2008.07.25
Intelの組み込み機器市場に向ける戦略を良くまとめた記事があったので、ここに紹介しておく。
Intel launches chips that will bring the Internet to everyday devices
ちなみに、この記事でIntelがターゲットとしている "Smart Connected Machines"とは、まさにAppleのiPhoneのような常時接続デバイス。IntelがAppleに対して激しいトップセールスをしているだろうことは手にとるように分かる。
iPhone SDKの核であるXcodeは既にIntelのインストラクション・セットに対応しているので、アプリの開発者はコンパイルしなおすだけの話。iPhone 3Gの次の世代のiPhoneがIntelベースということは十分にありうる。
ただし、Appleとしては、次世代のiPhoneに関しては「より早く」よりも「より消費電力を小さく」の方向に力を入れてくるはずなので、Intelがその要求に答えられるかどうかが鍵。
しかし、iPhoneの成功を見ながら次の一手が出しにくくなってしまったのがMicrosoft。Appleが魅力的なデバイスとApp Storeで一気に格好を浴びる中、MicrosoftとしてはWindows Mobileに資金を大量につぎ込んで対抗したいところだが、同時にオープンソースのAndroidは出てくるは、Symbianはライセンス料は無料にするはで、その資金を回収出来る見通しが全くないのが痛い。
結局のところ、Microsoftが儲けているのは、エンタープライズ向けのサーバーのライセンスなので、iPhoneがExchageサーバーに繋がるようになった点で、もういいのかも知れない。Windows Mobileのライセンスなんて高々一台あたり数ドル。iPhone1台あたり200ドルとも言われる粗利を得ているAppleとはインセンティブが違う。
Appleが、P.A. Semiconductorを買収したこと矛盾する様な気がします。
それとも、内部と外部で競争させるとか?
Posted by: せが | 2008.07.25 at 18:03
格好⇒脚光 かな?
MicrosoftにとってはiPhoneプラットフォームに優秀なエンジニアを囲われるのは長期的に見て困ると思いますが、そのあたりのお金に換算しにくいことより、やはり1台いくらのライセンスで今後どう動くか決めてるんですかね。キャッシュはたくさんあるのだから色々やってほしいと思うところです。
いっそのことWindows Mobileは捨てて、Microsoftのラボのおかしな人たちに新しいモバイルデバイスを作らせたら面白いと思いますが。
Posted by: UIEngineda | 2008.07.25 at 23:21
これは推測ですが、Snow Leopard つまり OS X 10.6 ServerではExchange互換?の機能が多く追加されそうです。
iPhoneと連動したプッシュサービスを構築するための基盤がOS X Serverに次々と載ってくるればMicrosoftも黙って指をくわえていてよいものなのでしょうか?
メインはエンタープライズ向けでしょうが、開発者にとってもiPhoneとの連携は福音となるのではないでしょうか。
Posted by: やました | 2008.07.26 at 00:18
ソフトウェアを売っているMSとハードウェアを売っているAppleを比較するのはちょっと違うかな、という気がしますが。
モノ売りは1発売ったときの利益はでかいですが、在庫やら調達やらで相当なリスクを背負っているわけですし。そういう意味ではWindowsMobileの「開発費(人件費)リスクのみで数ドル/端末が入ってくる」というビジネスモデルはiPhoneほど危ない橋を渡っているようには見えず、うまくやっていると思いますが。
とか書いててMSもXBOXではハードまで含めて頑張っていますね。MSのソフトはハテナな部分が多いですが、ハードはいいものを作るなぁというのが個人的な感想ですww (各種HIDなども含めて)
Posted by: wa-ren | 2008.07.26 at 00:26
そのエリアは、
何度か失敗こいてきて、
ARM トロンが、がんばってきたエリアです。
ゲーム関係にもくいこんできたところをすると、
そろそろ
そのあたりのデバイス性能と、
intelカバー領域が
クロスするころかもしれませんね。
Posted by: higekuma3 | 2008.07.26 at 01:58
P.A. Semiconductorを買収したのはiPhoneやiPod用の低消費電力ASICを設計するためだと、Apple社の偉い人がインタビュー記事で語っていました(URLは失念)。
AppleにはASIC設計のノウハウもスタッフもありますが、パソコン用のノウハウであり、組込機器用の超低消費電力のノウハウを持つP.A. Semiconductorの技術者が必要になったそうです。
CPUがIntel系かARM系かに関わらず、超低消費電力なASICは常に必要です。つまり矛盾しません。>せがさん
Posted by: 野尻 | 2008.07.26 at 05:41
初めまして
僕は日本でUMPCとかMIDの関連ビジネスに関わりを持ちながら
現在は教育関連での手描きビジネスの動向を模索しております
intelもSocにおけるターゲットを明確にしているので
近い将来はと思いながら もう少し時間が掛かるのでは
今のiPhone 日本のキャリアとの相性における問題
アンテナ特性なのか やけに圏外が多く色々な問題をクリアすることが
課題として残っていると思います
噂ばかりが先攻しているMackbookTouch的なデバイスが
今のintelのタイミングにおいては非常に期待出来るのではと
ULCPCにおいてはXPライセンスは提供できません
MSもWinodws7(VISTAでもタブレット機能)においてタブレットを
入れてくるの、先攻しているジャーナルやOnenoteのオフラインソフトを
しのぐ製品の期待をしたい物です
Posted by: shige | 2008.07.28 at 19:34