PhotoShareに関してのいくつかの質問に答えてみる
2008.07.17
作った本人はできるだけ使いやすくしたつもりでも、必ずしも使っている人に通じないのがユーザーインターフェイスの設計の難しさ。わずか4日ほど運営しただけだが、色々なフィードバックが返って来たので、まずはそれに対してここで答えておこうと思う。
1. コメントの入力を日本語でする時に、変換候補がキーボードとかぶってしまい誤入力する
それなりのテストをしたつもりだったんですが、これに関しては見落としてしまいました。100%私のミスです。TextFieldの位置を少し上にずらしたものをVersion 1.01として、App Storeにはアップロード済みなので、Appleのテストをパスさえすればダウンロードが可能になるはずです。それまでは、キーパッドのできるだけ下の方を狙ってタップする、という方法でしのいでください。
2. 自分の写真にコメントをくれた人の写真を見に行く手段がない
これも完全な見落としでした。わずか3行のプログラムで実現できるのに実装していなかったのは、ベータテストをわずか3人でしていたから。たった3人しかユーザーがいなければ、コメントをくれたユーザーを探すのは簡単ですから^^;。Version 1.01では、もらったコメントを選択すると、その人の写真一覧が開くようにできています。
3. 最新の写真で見つけた写真を投稿した人の写真すべてを見る手段がない
これも2と同じ理由で見逃してしまいました。Version 1.01では、各写真の詳細ページの作者の右横にボタンを付けて、それをタップするとその人の写真一覧が開きます。
4. PhotoShareからバグレポートを書こうとすると、キーパッドが下に潜り込んでしまう。
このバグに関しては、まだ完全には原因が解明できていないんですが、アプリの中でウェブページを開いているためにこんなことになってしまっているようです。お手数ですが、http://bigcanvasinc.com/photo/category/feedbackをブラウザーで開いて、そこからFeedbackを書くようにお願いいたします。
5. PhotoShareで見つけた人を友達として登録するためにはメアドを知らなければならないの?
これは仕様です。ここの部分は私も悩んだんですが、やはり未成年を怪しい大人たちから守るためには、「メアドを知っているぐらい親しい人以外とはプライベートな関係は結べない」という仕様にしておくべきとの判断です。PhotoShareを少女売春(援助交際なんてなまやさしい言葉は使うべきではない)の道具にはしてほしくありませんから。
単にお互いの公開写真を見せ合うだけであれば、お互いをフォローしていただければ十分です。友達関係を結ぶ必要があるのは「一般の人たちには見せたくないけど、信頼出来る友達にだけは見せたいプライベートな写真」(たとえば自分が通っている学校が分かってしまう写真とか)がある場合のみです。写真をアップするときに、「非公開」「家族と共有」「友人と共有」「全員に公開」という選択肢がありますが、これが「誰に見せるか」を指定するセキュリティ・セッティングです。そういうプライベートなものへのアクセスをネットで出会っただけで簡単に許してしまうという行動に私自身は疑問を感じているので、こういう仕様にさせていただきました。
なので、Twitterのようなゆるい関係を持ちたいのであればお互いをフォローしていただければ良いですし、mixiのようなプライベートな関係を持ちたいのであれば「招待」の機能を使って、友達関係を結んでいただきます。
6. フォローの仕方がわからない
ここは私も少し使い勝手の面で改良の余地があると感じているところですが、今の段階では、その人の写真の詳細ページを開いて、そこにある「(誰々)をフォロー」というスイッチをオンにしていただくことで可能です。たぶん、Version 1.02ぐらいで、その人の写真一覧からフォロー指定ができるようにしたいと考えています。ちなみに、友達関係と違ってフォローは相手の承認は必要ありません(Twitterと同じです)。
7. 「家族と共有」って家族写真を入れるところなの?
ちょっと違います。これは、「一般の人には見せたくない・見せる必要がないけど、家族とだけ共有したい写真」をアップロードする時に選択します。PhotoShareが目指しているライフスタイルの一つに、「ディズニーランドに子供と遊びに行っているときに、リアルタイムで子供の写真をおじいちゃん・おばあちゃんに見せる」というのがありますが、そんな時に「家族と共有」が最適です。
自分の子供の写真を一般公開することが安全でないと考える人も多いでしょうし、「うちの子供のはしゃぎ回る姿をどんどんアップロードしたら他の人が迷惑だろう」と考える人も多いでしょうから、そんな人たちのために用意した機能です。iPhoneを持っていないおじいちゃん・おばあちゃんにPhotoShareにあげた家族写真を見せる、ということも可能なので(PhotoShareから「家族→招待する...」で普通のメアドを指定すれば可能です)、ぜひとも試してください。