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Gmailチームをよそおったフィッシング詐欺に要注意

 スパム・メールやらフィッシング・メールは毎日のように受け取っているので、ほぼ自動的に読み飛ばすことができるようになったのだが、ごくたまについ読んでしまうものがある。今日私のGmailのアカウントに受け取ったものはなかなか良くできている。

 考えてみれば、すでにログイン済みのユーザーにパスワードをメールのフォームで入れさせるって方が変なのだが、そのあたりに詳しくない人も多いだろうから、万が一のために文面を貼付けておく。

fromGmailチーム <[email protected]>
to[email protected]
dateMon, Dec 29, 2008 at 11:30 PM
subjectEmergency Notice:Your GMAIL account will be locked
hide details 11:30 PM (7 minutes ago)
Reply

Dear User:

Your account will be locked.If we detect abnormal usage that may indicate that your account has been compromised, we may temporarily disable access. It will take between one minute and 24 hours for access to be reinstated, depending on the behaviour detected by our system.

Unusual account activity includes, but is not limited to:

  1. Receiving, deleting, or downloading large amounts of mail via POP or IMAP in a short period of time;
  2. Sending a large number of undeliverable messages (messages that bounce back);
  3. Using file-sharing or file-storage software, browser extensions, or third party software that automatically logs into your account; 
  4. Leaving multiple instances of Gmail open;
  5. Browser-related issues. Please note that if you find your browser continually reloading while attempting to access our Inbox, it's probably a browser issue, and it may be necessary to clear your browser's cache and cookies.

If you feel that you have been using your Gmail address according to the Gmail Terms of Use, please enter your password below to activate your account.



PhotoShareは入場料無料のテーマパーク

 最近、こちら(米国)のメディアの人たちからインタビューされる機会が多いのだが、そんな時に必ず聞かれるのがBig Canvasのビジネスモデル。


 確かにソフトウェアは作っている会社だが、明らかに「ソフトウェアで勝負している会社」ではない。サーバー側にしろ、iPhone側にしろ「良いソフト」を作ることは絶対に必要だが、それは必要条件でしかなく、決して成功のための十分条件にはなり得ない。

 じゃあ、「ウェブ・サービスの会社か」という話にもなるが、それもどうもしっくりと来ない。確かにウェブ・サービスは提供しているが、問題の本質は「ネット上でどんな商売をしているか」という話なので、これもビジネス・モデルに対する答えにはなっていない。

 そこで最近使い始めたのは、「ネット上のテーマパークのような商売」という言葉。

 PhotoShareという「場(=テーマパーク)」を無料で提供することにより、たくさんのiPhoneユーザーに集まっていただき、そこにPhotoArtistやらSmallCanvasという「遊びのネタ(=アトラクション)」を有料で提供することによってビジネスとして成り立たせようというものである。

 10月に初めての売り上げをたてたばかりのところなので、まだまだ黒字化までは時間がかかりそうだが、少しづつだが「iPhoneユーザーがどんなものにどのくらいのお金を払うのか」が見えてきたような気もするし、逆に「Big Canvasという会社がどんなサービスを提供する会社か」ということもユーザーの方々に理解していただけるようになってきたように思える。

 今週も、月曜日にBIg Canvasとして5つめのアプリ、「HolidayFrames」をアップルに審査のために提出したところ(審査にスムーズに通れば今週末か来週の頭にはApp Storeに並ぶ)。上の画像はそれを使って、日本各地で開かれるPhotoShareパーティの告知画像を集めてHoliday Card化したもの。クリスマス・正月という今の時期に向けたアプリだが、そんな「季節商品」が成り立ってしまうところが、いかにもテーマパーク・ビジネス。めざすはディズニー・ランドのおもてなし。

 
 

iPhoneユーザーは年間どのくらいアプリの購入に費やすのか?

 どのマーケットで商売をする場合でも、「適切な値段設定」というのはとても大切。その意味では、Big Canvasの商売も手探り状態でここまで来た訳だが、そんな私の目に止まったのがこれ。

“On the DS, users, on average, spend $62-a-year on software and on the PSP they spend $45-a-year on software,” he explained. “I think it’s unlikely you’re going to get an average user buying 62 99-cent games, but I do think you could get an average user two or three $9.99 games and those $9.99 games to some segment of the audience are extended with microtransactions or delivered episodically.”【MTV Multiplayer » Most $9.99 iPhone Games Not Worth Your Money, Argues iPhone Developerより引用】

 これを読んで思ったのは、「1つ1つのアプリケーションがいくらが適切か」とボトムアップで考えるだけではなく、「一人のiPhoneユーザーが平均して年間にどのくらいアプリケーションの購入に費やすか」というトップダウンの数字にも目をやらなければならない点。


 DSやPSPの場合だと、「ゲーム一つあたり$20-$30ぐらいのものを年間に2〜3本買う」というのが典型的な行動パターンなのだろうが、iPhoneの場合は
  1. その手軽さ(店に出かける必要がない)、
  2. 無料アプリの存在、
  3. 同じiTunes storeにて$0.99で売られている音楽の影響、
もあり、売れ筋ソフトの値段はずっと低い。

 もしDSとPSPと同じように年間$50程度を消費すると想定すれば、「$9.99のアプリを5本」よりは「$1-$3のものを年間に20〜30本」となる可能性の方がずっと高いように思える。

 SmallCanvas・PhotoArtistにつけた$1.99という値段は、「スタバのラテを一杯飲むぐらいの手軽さで」と(ボトムアップで)考えた値段設定なのだが、トップダウンで考えても悪くないように思える。

 理想的には、このくらいの規模のアプリを月に一本のペースで発売して行きたいのだが、相棒の増井くんはサーバー側にかかりきりなので、私一人で既存ソフトのアップデートと新規アプリの開発をすべてまわさなくてはならず、結構忙しい。すでに今の段階でアップデートを含めると毎週なにかをリリースしているわけで、これ以上アプリが増えたらどうすんねん、とう感じである(ちなみに、今週はPhotoShareのアップデート、来週は新規アプリをリリース予定)。

 ということで、このブログの読者にアンケートをしてみようかと思う。コメントでもブックマークコメントでも結構なので、今までiPhone/iPod touch向けの有料アプリの購入にトータルでどのくらい使ったかを教えていただけると助かる。

iPhoneに対抗するデバイスを作るには何をすれば良いか

 今日の朝に、IDCのNancy Gohringという人からiPhoneに関してのインタビューを受けたのだが、それがさっそく記事になっていたのでここで引用しておく。

"A lot of people are trying to steal the thunder from Apple," said Satoshi Nakajima, who spent more than a decade at Microsoft, started software platform developer UIEvolution and most recently started up iPhone application developer Big Canvas. "But unfortunately they are focusing on touch screen or bigger screens, and those are just pieces. The completeness of the user experience is difficult to steal."【HTC Buys Design Firm - PC Worldより引用】

 「他の携帯電話メーカーはiPhoneに追いつくことができるか?」という質問に答えたものだが、このブログでも何度か述べているように、iPhoneのすばらしさは、タッチスクリーンだとかカメラだとかの個別部品にはなく、iTunes Storeまだ含めたトータルの「おもてなし」が圧倒的に優れている点にある。

 徹底的に細部にこだわるスティーブ・ジョブズのリーダーシップがあるからこそiPhoneを作ることができたわけで、どんなに優秀な技術者を集めたところで普通の組織形態ではそう簡単には作れない、というのが実情だと思う。

 そうやって突き放そうとする私に、執拗に「どうやったらAppleに対抗できるのか」と食い下がってくるので、しかたなく「トップに世界でもトップクラスのインダストリアル・デザイナーを置いてその人に全権を渡す、ぐらいのことをしなければ無理じゃないの」と答えたところ、それが記事になったわけだ。


インターネットは大きなキャンバス

 「Thanksgivingの週末だけで5万ダウンロード」を目指してリリースしたOilCanvasだが、おしいところで目標の5万には届かず46,763。数字にこだわる私としては少し悔しいが「Big Canvasってなんだか面白いソフトを作る会社がある」ということをこれだけの人に知っていただけたことは多いに評価できる。

 元々がPhotoArtistのレビューをたくさん書いてもらおうという趣向で始めたこの無料キャンペーン。「有料でも十分に売れるだろうアプリを無料で配布してしまうことの利点・欠点」を私なりに考えたのだが、「無料配布により損失した売り上げよりも多くの売り上げをPhotoArtistであげることができれば良かろう」というのが私なりの判断。

 ここのところの数字をみる限りOilCanvasのユーザーの増加にともないPhotoArtistの売り上げも順調に伸びており、その意味ではマーケティング効果は十分にあったと言える。

 これで7月にリリースしたPhotoShareに続いてSmallCanvas、PhotoArtist、OilCanvasと計4つのアプリをリリースしたわけだが、難しいのはここから数少ないリソース(私を含めてエンジニア二人)をどう配分して、「既存ソフトの機能アップ」と「新商品の開発」をバランス良く進めて行くかという部分。これだけユーザーの作品が集まって来ると、「コンテスト」のようなものもぜひとも実施したいのだが、それにもやはり開発リソースが必要。やりたいことが多すぎる!

 ちなみに、下は昨日から今日にかけてPhotoShareに投稿されたOilCanvas作品の一部。やみくもに細かく書き込むのではなく、大きめのブラシを大胆に使って描いた作品の方が「味がある」と感じられる点が興味深い。その部分こそが「アート・感性」と呼ばれる部分なのだろうが、こういうツールを提供することによって多くの人たちが「創作活動の楽しみ」をより多く得ることができれば本当にすばらしいと思う。

 Big Canvasという会社のビジョンが「The Internet is a canvas, a really really big canvas, large enough for everybody in the world to participate (インターネットは大きなキャンバス、世界中の人が参加できるぐらいとってもとっても大きなキャンバス)」というひと言に凝縮されているのは、まさにこういう話である。

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