iPhone OS 3.0 に関してひと言
2009.04.24
米国のPR会社に勤める知り合いに「iPhoneの新しいOSに関してひと言」というテーマでインタビューを受けた。要約するとこんな感じ。
米国のPR会社に勤める知り合いに「iPhoneの新しいOSに関してひと言」というテーマでインタビューを受けた。要約するとこんな感じ。
先日、宿題の形にしてあえて私の意見を書かなかった「Appleが打つべき次の一手」。さまざまな意見が集まって私自身にとってもとても良い勉強になったが、やはり戦略として重視すべきなのは
昨日のエントリーで、SWOT analysisという話をしたが、SWOTはStrength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(ビジネスを延ばす機会)、Threat(ビジネスをおびやかすもの)の頭文字をとったもの。既にStrengthとWeaknessに関しては書いたので、今日はOpportunityとThreatに関して。
Threats
Threatsの一つ目はnetbook。Macのビジネスが着実に伸びている理由の一つはiPod/iPhoneの成功によるブランド・イメージによるものだが、注目すべきは「主にネット・写真・音楽をするんだから、Windowsアプリなんて不要」というユーザーが増えているからこそ、Macへの乗り換えがスムーズに行われている点。そんなユーザーにとっては、「格好悪いWindowsマシンよりはクールなMacBook」はコストパフォーマンスをちゃんと考慮しても魅力的だ。そこに穴馬的な存在で表れたのが、netbookと呼ばれる$200-$300の超小型で低価格のミニノートブック。容量も処理能力も高くないが「主にネット・写真・音楽をするんだから、Windowsアプリなんて不要」というユーザーの一部がこちらに流れる可能性もあるし、それが間接的にMacBookの値段に圧力をかける可能性は十分にある。
もうひとつのThreatsはandroid。スマートフォンだけでなくnetbookにも使うことが考慮されているようだが、「ハードやソフトでは儲けなくて良い」というビジネスモデルのGoogleがOSを提供しはじめた、というのは少しやっかいだ。Androidの存在は、ただでさえ低価格化が進んでいる携帯電話やパソコンの値段にさらに下降圧力をかけることになるので、その値段競争にまきこまれないようにうまく立ち回って今の粗利益率を保つことがAppleにとってはとても大切だ。
次の一手は?
ではこのSWOT Analysisの結果、私がたどりついた「アップルが打つべき次の一手」はなんだろうか。せっかくなので、「宿題」としてこのエントリーではまだ書かないで置こうと思う。ぜひともコメント欄なりトラックバックなりでの活発な議論をしていただきたい。
ワシントン大学で受講しているMBAの授業もあと3ヶ月を残すばかり。来週から始まるクラスの一つが「General Management & Strategy」というクラス。Microsoftの戦略コンサルタントを勤めるCharles Hillというやり手の教授の授業は、スピード感とテンションの高さで大好きなクラスの一つだ。
MicrosoftやNokiaがもたもたしている間に、あっというまに「開発者にとって最も魅力的なモバイルプラットフォーム」の座に付いてしまったiPhoneだが、他の会社も黙って指をくわえているわけではない。
90年代にIBM、Microsoft、Apple各社が巨額の開発費を投じて作っていた「戦略的OS」がすべて失敗してしまったことを皆さんはご存知だろうか?
アプリの数も2万5千を超え、まさにRed OceanとなったiTunes app store。こうなってくると、NTTドコモの iモードと同じで、トップランクに載るかどうかが勝負の分かれ目。
ここしばらくこのブログのアカウント(Typepad)の調子が悪くブログの更新ができなかったのだが、ようやく復活。サイドバーの問題もこれで解決できた。April Foolのジョークができなかったのが残念だが、しかたがない。