PhotoShare1.10の新機能とTwitterとのさらなる連携
2009.05.22
PhotoShareというサービスを開始して10ヶ月以上立つが、かなりユーザー数・投稿される写真も増えたので、そろそろ「人力によるカテゴリー分け」を試す時期が来たと判断して、Version 1.10 にいくつかの新機能を追加した。
ピーク時になると、PhotoShareには一時間に500以上の写真が投稿され、「最新の写真」はあっという間に流れてしまい、しょっちゅうPhotoShareを立ち上げている私でも大半の写真を見逃すことになる。そこで少し流れの遅い「人気の写真」というものも用意してはあるのだが、「誰もが見たいだろう写真」を選び出そうという行為そのものに無理があるのでこれは根本的な解決にはならない。
そこで、投稿者にある程度のカテゴリー分けをお願いしすることにより、自分の興味に合った写真を見つけやすくしようと導入したのが「コミュニティ」という機能。写真を投稿する際に、投稿者が「どのコミュニティ向けか」を指定できるようにしただけのとてもシンプルな機能だ。
投稿先のコミュニティを指定するためには、まずは「コミュニティに参加」しなければならない仕組みにしてあるのだが、これはコミュニティの総数が増えた時に簡単に選べるようにという意味もあるが、他のユーザーがどのコミュニティに属しているかを見て、そこから自分が属したいコミュニティを発見できるように、という意味もある。
ちなみに、今回のバージョンではまだユーザーが自由にコミュニティを追加できるような機能は提供していないが、今後のバージョンアップで順次対応して行く予定である。
もう一つは、閲覧者がタグ付けできる「エモタグ」(Emotion Tagの略)という仕組み。「何に関しての写真か」はコミュニティの仕組みである程度把握できるので、ここは割り切って、閲覧者には「写真を見てなにを感じたか」という感情表現をすることにより別の角度からのカテゴリー分けをしてもらろうという仕組みだ。とりあえずは、Pretty!, Cool!, Adorable!(可愛らしい), LOL!(爆笑), Artistic!, Beautiful!, Yummy!(おいしそう)の7つのタグのみを用意しているが、後々追加できるように、サーバー側の変更だけで自由に追加できるようにしてある。
まだこの仕組みを公開して日が浅いのでタグの数はそれほど多くはないが、すでにこの仕組みのおかげで、「Pretty!タグの付いた写真だけを見る」という楽しみ方ができるようになっており、今後の展開が楽しみだ。
ちなみに、最近米国のマーケティング業界では「Twitterを使ったマーケティング」の話題で持ち切りなので、その勉強も含めて、7つのエモタグが付いた写真(もちろん「全員に公開」と指定したものだけ)のストリームそれぞれにTwitterの擬人アカウントを作り、そこに写真のタイトルとリンクを流す、という仕組みを作ってみた。Twitterユーザーの方はぜひともお試しいただきたい。
これが果たしてPhotoShareのユーザーを増やすことに役に立つかどうかはしばらく効果を測定しないことには何とも言えないが、こんな形でTwitterとの連携ができることを実証できただけでもとても良い勉強になったと思う。