先日の「iPhoneを持っている方々へのアンケート調査」には、1400人以上の方々にご協力いただけ、とても感謝している。iPhoneを持っていない人へのアンケートと合計するとパソコンからフォームを作るだけで2000人以上の人たちから回答がいただけたことになる。
以前、スマートフォンに関する意識調査を街角インタビューで集めたことがあるが、人を三人半日雇って半日でかろうじて200集めることが出来た事を覚えている。ブログというメディアにはまだまだ開拓されていないポテンシャルがあるというのが実感である。
アンケートの結果は以下の通り。
まずは、いつからiPhoneを持っているかという質問に対する回答。過半数が日本でiPhoneが発売になったばかりの2008年の第二四半期からという結果は、このブログの読者にアーリー・アダプターが多いことの反映だとは思うが、それに続く半年間の伸びの鈍りは、典型的な「
キャズム」と呼ばれる新しいデバイスに良くありがちな落ち込み。米国ではあっさりとキャズムを乗り越えた感のあるiPhoneだが、日本ではまだ時間がかかりそうだ。
次の質問は、iPhoneのうちどの機種を使っているかという質問。最初から3GSという人の数(27%)と、2009年第三四半期から使い始めた人の数(19%)が合わないが、これはiPhone 3GSの日本での発売日が6月26日だったため。つまり、8%もの人がiPhone 3GSを発売後一週間以内に最初のiPhoneとして入手した計算になる。
次は、ソフトバンクとの契約に関する質問。「iPhoneのためにソフトバンクに切り替えた」という人が39%いるのは驚きではないが、「iPhoneのためにソフトバンクとも契約した」、つまり今までのケータイを解約せずにiPhoneのために新たにソフトバンクと契約した人が33%もいる点が興味深い。私の知り合いにも「iPhoneは私にとってケータイじゃないから」とiPhoneを純粋なデータ端末として使いこなしているユーザーもいることはいるが、そんなユーザーがこんなにたくさんいるのは日本特有の現象ではないかと思う。つまり、「使いやすくてセクシーなケータイ」とのポジショニングで幅広く受け入れられている米国とは対象的である。
4番目の質問は、「iPhoneのどこが一番気に入っているか」という質問。「使いやすさ」が一番なのは当然だが、「アプリがたくさんあるところ」が二位に入っている点も重要である。
5番目の質問は、「iPhoneのどこに不満がありますか」という質問。私は「お財布ケータイじゃないところ」と「携帯サイトが見れないところ」が1・2位になると予想していたのだが、その予想に反して「電池がもたないところ」が一番。ただ、この結果を見て「お財布ケータイや携帯サイトは重要じゃない」と結論付けるのは危険。その手の事を重視する人たちはそもそもiPhoneに切り替えないし、先に書いた通り、iPhoneの他に別のケータイを持っている人たちもたくさんいるのだから。
6番目の質問はJailbreakに関するもの。Jailbreakのことを知らない人・興味がない人を合わせると3分の2を超えるが、Jailbreakをしている人・したことがある人がこれだけいるのは少々問題である。(私から見れば、「エンジニアでもないのにJailbreakをするのは危険」「エンジニアだったらJailbreakなんかよりももっと生産的なことに自分の時間を使うべき」なのだが、こういうことを書くと「Jailbreak擁護派」の人たちがかならず匿名でコメント欄を荒らしにくるので困ったものだ。)
最後の質問は、私ごとだが
Big Canvas PhotoShareに関する調査。このブログの読者を対象としているためにかなりの偏りはあるデータなので、比率はあまり参考にはならないが、ダウンロード後の平均起動回数が1.5という「使い捨てアプリ」の時代に「暇な時にときどき走らせる」「毎日のように愛用している」という方たちがこれだけいることに感謝しなければならない。
長文ですみません。
『選択肢が酷い…』と思ってアンケートの参加を見送ったのですが、結果を見てやっぱり書きたくなりました。^^
いつからiPhoneを持っていますか?
2.2008年10月~12月から
どのiPhoneを持っていますか?
2.最初はiPhone 3G、今は3GS
ソフトバンクとの契約に関して
3.iPhoneのためにソフトバンクとも契約した
というより、もともとソフトバンクだけど2台目の契約を追加。
そういう人もそれなりにいるはず。
アンケートに答えた人はどこにしたんだろう…
iPhoneのどこが一番気に入っていますか
1.使いやすいところ
これも微妙…
iPhoneが使いやすいからじゃない。
自分の用途に適した、使いやすいアプリがあるから。
(でも基本機能のフリック入力は秀逸! カーソルキーがないのが残念でならないけど。)
そういう意味では、『2.アプリがたくさんあること』の方が近いのかな?
選択肢が多いので自分にとって使いやすいものが存在する可能性を期待できる。
iPhoneのどこに不満がありますか
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携帯としてメイルも電話も使い物にならないところ!!
だからこそ2台目にするしかない。
iPhoneはどこでも使えるiPod touch。
携帯電話ではない。
(中島さんの知り合いの意見に大賛成!)
そういう意味では『3.電池がもたないところ』というのが一番近いかも。
iPodは(基本的には)電池交換ができないから、iPhoneだとアプリを使ってて出先で電池が切れたら電話もメイルも使えなくなるのが致命的。
それにしても『不満なんかない』という選択肢を用意しておいて『その他』(不満だらけ?)がないのは何とも。(笑)
Jailbreakに関して
2.Jailbreakには興味がない
Jailbreakを擁護するつもりもないですが、エンジニアなら興味を持つのは普通かなと。
なので『興味はあるけどするつもりはない』という選択肢があるとよかった。
Big Canvas PhotoShareに関して
1.PhotoShareってなに?
と言うわけないでしょう。(笑)
知っているけどダウンロードはしてない、というのは必須の選択肢だと思いますが。
ちなみにPhotoCanvasは使ってみました。
でもiPhoneで写真を撮る習慣がないのでそれ以上の発展はありませんでした。^^
Posted by: SAWA, Izumi | 2009.09.02 at 01:28
なぜにmisleadingな3次元円グラフをわざわざ使っているのでしょうか…。
Posted by: hoge | 2009.09.04 at 22:35
iPhone3Gユーザーです。購入して3週間後に3GSがデビュー。涙。
iPhoneはいろいろな可能性が大きなと感じるがために、期待(求めるレベル)は高くなるのかなと感じます。だからこそ、逆に使用したときの失望も大きい。私は「携帯情報端末」として使っているのですが、
(1)日本語の入力がアホすぎる&遅い(レスポンス)。キーボードがいまいち使い辛い。個人情報端末として使うには致命的な問題。
(2)ブラウザー等、PCに比べるとやっぱり遅い。iPhoneとPCの棲み分けを意識。
と感じます。携帯電話が付いたiPodとして使うのなら幸せでしょうな。携帯情報端末として使っている私にはちょっと期待が大きい分、失望やイライラも多いというところです。出先で”ちょっと”メールチェック、”ちょっと”書類閲覧、”ちょっと”グーグルサーチが今のiPhone3Gの役目。ユーザーとのインターファイスはグラフィックだけど、ユーザーの入力は”ほぼキーボード”だけ(しかも使い辛い)という点も不満です。
イライラするところ:私はPCのキーボードではブライドタッチでバコバコ入力するのですが、iPhoneのキーボード、特にデフォルトのPortlateキーボード、どうしてもうまく行きません。ミスタッチするし素早く打ち込めないし。Landscapeキーボードが追加されてますが、使えるAppはわずか。一番使うグーグルサーチWindowではPortlateLandscape切り替えできず。それから日本語モジュールをロードするために数秒かかります。Safariを立ち上げてグーグル検索欄を叩いてくと数秒経ってやっと検索画面。GUIもほどほど良いのですがイマイチなのも多い。GUIはアメリカ人の使い方を元に設計されていて日本では使い辛い点も多いです。 英語で使用することを念頭に置いていた3Gを、Unicodeの国で使えるように無理矢理適応させたツケ?ユーザーとしてはイライラさせられます。基本的な機能もちゃんと拡充して欲しいものです。3GSならマシなのかも。2年縛りの3G、残り契約期間1年6ヶ月。はあぁっとため息。
Posted by: 3Gユーザー | 2009.09.27 at 11:10