講演告知:「AppleとGoogleの与える業界へのインパクト」
2010.03.01
Twitterではすでに先週告知したが、今週の金曜日にUIEジャパン主催のプライベート・セミナーで講演をするのでここで宣伝告知させていただく。題名は「AppleとGoogleの与える業界へのインパクト」というもの。USTREAMでの配信も予定しているので、詳しくはスタッフブログを参照していただきたい。
「そもそもここで言う業界って何だ?」とツッコミが入りそうなタイトルだが、今やデバイスのデジタル化とインターネットは、パソコン・ケータイ・家電だけでなく、通信・放送・出版業界までに大きな影響を及ぼしはじめたということを考えれば、あまり明確な線を引くのも難しいので、こんな曖昧なタイトルにしている。
そういったさまざまな業界のビジネスに対する影響力のもっとも大きな企業を上げれば、やはりMicrosoftには申し訳ないがAppleとGoogleであることは間違いないので、その二社に絞って、彼らの戦略とそのインパクトに関して私なりの解釈を加えて解説、というのが今回の講演の目的だ。
考えてみれば、ここ2008年・2009年はiPhone向けのアプリばかり書いて来たし、最近はGoogle App Engine上でのウェブサービスの開発に集中している私。エンジニアとして「目新しいもの好き」というのもあるが、ビジネスマンとして「この二社の動向だけはしっかりと抑えておきたい」のがAppleとGoogleだったというのは、偶然というよりも必然。
iPhone OS, Android, Chrome OS, Silverlight, Adobe AIR, Palm Web OS などさまざまなテクノロジーが乱立する中、エンジニアとして、もしくはビジネスマンとして、「どのテクノロジーに関して実際に手を動かして習得するか」「どこにビジネス・チャンスを見い出すか」という取捨選択は簡単なものではない。そんな中で、なぜ私がiPhone OSとGoogle App Engineを選択しているのかという話を、この講演を通じて、その思考プロセスも含めて伝えることができれば、と考えている。
ちなみに、講演用のスライドは一応準備できているのだが、講演の前にすべて公開してしまうのももったいない面白くないので、まずは問題提起のスライドを二枚ほどここに貼付けておく。
一枚目の問題提起スライドは、白黒テレビ→カラーテレビ→薄型テレビ、と進化してきたテレビはどこへ行こうとしているのか、どこへ行くべきか、という話。先日のCESでは、各メーカーともに「次は3Dテレビ」というメッセージを強く打ち出していただ、私にはその方向性が答えだとはどうしても思えないので、そのあたりも含めた話を少し突っ込んで話してみたい。
二枚目は「次の三種の神器は何か?」という話。ここ数年の家電ビジネスをささえて来た、薄型テレビ、デジカメ、DVDレコーダも、競争原理の結果、コモディティ化が進み、家電メーカーにとって高収益が望める市場ではなくなっている。メーカーとして、何を基準にどんな分野に投資して、どこに活路を見出して行くか、というのは企業としての存続にも関わる重要な問題だが、そこで無視できないのがAppleとGoogle、という話を少し突っ込んでしてみようかと思う。
興味が湧きました。テレビの進化は白黒テレビの時点から速度が落ちているように思います。ゼロ→白黒テレビの段階が最も大きな進化で変化。それ以降はデコレーションに感じ、変化としての魅力をあまり感じないのは私だけでしょうか。
Posted by: 経営コンサルタントT☆K | 2010.03.02 at 09:28
3Dテレビは、テレビ(=放送)というよりは、ホームシアターの
延長線としての需要は確実にあるかと思います。
あとは、コストもすぐに下がるでしょうから、携帯電話のワンセグみたいに
「あんまり使わないけど、とりあえず」的に普及していくのでしょうね。
Posted by: Dyun | 2010.03.06 at 05:31