私はなぜAndroidアプリではなくて、iPhone/iPadアプリを作っているのか
2010.06.14
「中島さんは、なぜAndroid向けにもアプリを作らないんですか?」という質問は良く受ける。「色々な情報が左脳に入った結果、右脳が本能的に出した結論」というのが一番正直な答えだ。
私がここのところiPhone/iPad向けのアプリケーションばかりを開発しているのは、iPhone OSが先進的だからとかiTunesストアで一儲けできそうだから、なんて「理論的」な考えに基づいた話じゃなくて、iPhone/iPadというデバイスが魅力的だから、その上で自分で作ったアプリを走らせたくて仕方がないから、というもっと直感的・感情的な、言い換えれば「右脳からの指令」に従っただけのことである。
これから日本のメーカーもAndroidケータイやAndroid家電を出すことになると思うが、その時に意識しておいてほしいのは、「Androidを載せた」だけでたくさんの魅力的なアプリが集まるなんてことは全くの幻想で、そのデバイスそのものをユーザーや開発者にとって魅力的なものにしなければだめだ、ということ。
参考までにAppleが作ったiPhone/iPadアプリ開発者のコメント集ビデオを紹介する。冒頭の「I feel like I was born to create apps」というセリフは、日本語に訳せば「自分は(iPhone向けの)アプリを開発するために生まれて来たんじゃ無いかと思う」という意味。私も含めた、世界中のアプリ開発者の気持ちを一番良く表している言葉だ。
I feel so too. そしてGoogleアカウントでログインできるように鳴っているTypepadに久々に驚いた
Posted by: M 鈴木 | 2010.06.14 at 10:02
とても共感します。僕自身携帯にはまったく関心がなく持たなかったのですが、デザインや出版などをやってきたこともあり、得体の知れない可能性においてiPadは突出していました。パリ在住者で、やっと今週apple frからiPadが届く予定です。中島さんが開発されたアプリに触れるのをとても楽しみにしています。自分の持っているコンテンツで何か表現したいと模索中でありますが。。。
Posted by: makoto | 2010.06.16 at 12:37
仰る通りです。
オープンを標榜して載せるタマだけ増やせば市場が勝手に立ち上がると思っているAndroid陣営は甘いですよね。
デバイスそのものをもっと魅力的なものにしないといけません。
そこをメーカーそれぞれに丸投げしていてはね…
大体OSバージョンのコントロールを「やらない」とGoogleが公言している時点で駄目でしょう。
Windows PCで3.1から7まで「新製品!」として一斉に売り出されるようなものですよね。
Posted by: ヤマグチリョウタ | 2010.06.18 at 19:10
Androidは、製品としての魅力が、ないだけでなく、
アプリ側からすると、
端末ごとの検査行程、とかが、必要になってたりしませんかね。
ただ、iPhone iPad成功の陰で、
最近の、Mac OSのいいかげんさが、相当
気になりますが。
Posted by: higekuma3 | 2010.06.19 at 16:01
GoogleよりもAppleが好きだから,と読み替えてもいいですか?
Posted by: すずき | 2010.06.19 at 22:01
はじめまして。何日分かの文書を読ませていただきましたが自分の考え??........感覚に似ていて非常に親しみを感じたのでコメントしておきたくなりました。もう現場から離れて全く違う道に進み、遥か時間が経ちましたがipod touchからの流れはユーザーとして見たときの高揚感と同時に寝ていた開発者としての血が騒ぎました。騒いだだけなのですが(苦笑)
この事はもしかしたらjobs自身が「コンピューターのど素人であるスカリー」が残した「knowledge navigation」と「newton messagepad」というトラウマをいかにしてスマートに越えて自己の哲学の正しさを顕示していくかを意識しているような気がします。だからこそ感覚に訴えるインターフェースをこの時代の安定した機材とネットを用いて具現化し提供できるシステムを求めたと思うのです。もちろん過去の失敗に学び立派なビジネスモデルとして成立するように細心の注意を払ってですが。
iOSは作るサイドからしたら非常に魅力的であり、普通のPC用のOSではともすればおざなりになるようなインターフェースの造り込みがきちんとなされている事でエンジニアは結果に対しての安心感と自信が容易に得られる環境だからこそ人が集まる気がします。
それはまるで開発言語がダイレクトコーディングからより高級な言語へステップアップしていくが如くだと感じました。
長文失礼いたしました。
また見に参ります。
Posted by: 紙・月 | 2010.06.20 at 01:53