日本でのiPad初期ロット販売数を論理的に推測してみる
2010.06.01
日本でiPadが発売になって4日になる、その4日間で日本で何台iPadを売ったかはまだAppleからもソフトバンクからも正式発表はないが、私が無料で提供しているCloudReadersのダウンロード数とその順位から、おおかた予測できる。
【事実1】 CloudReadersの日本でのトータルダウンロード数:2万2千
【事実2】 現在の総合順位(日本、無料アプリ):8位
今までの経験から言うと、8位と1位のダウンロード数の違いは2.5〜3倍程度。つまり、現在の総合一位(太鼓の達人)のダウンロードは5〜6万と見て良い。
通常だと、どんなに評判の良い無料アプリでも、30%のユーザーに行き渡ることはめったにないが、初期ロットのiPadを入手するほどのアーリーアダプターの場合、50〜70%というのも珍しくない(いくらなんでも80%は行かない→例えば、私は「太鼓の達人」はダウンロードしていない)。そこでその数字を当てはめると、7万〜12万台となる。
つまり、この計算に使った数字によほどの誤りがない限り、iPadの実売数は8〜10万台と予測できる。米国において初日に予約注文で手に入れた人の数は12万人との報道もあるが(Appleの公式発表ではない)、これと照らし合わせてもひけを取らない数字だ。
このペースで行けば、Appleからの供給さえ滞らなければ、最初の一ヶ月で30〜50万台というのは十分に達成できる数字だ。Appleお膝元の米国で最初の28日間で100万台を売ったことを考えれば、日本だけで50万台というのはすばらしい数字。iPadの日本でのローンチは大成功と言える。
ちなみに、先日の日経BPのセミナーでは、Appleが過去10年間で、Macだけのビジネスから、Mac + iPod + iPhoneという三本立ての会社になったこと、そしてそれぞれのラインを独立した会社と見た時に、それぞれが(つまり、株式会社Mac、株式会社iPod、株式会社iPhoneが)株価総額ですでにソニーを超していること、を指摘した。言い換えれば、過去10年間にソニー全部に匹敵する株主価値を新たにゼロから二つも作り出したのがAppleである。
この調子で行くと、この「株式会社iPad」も順調に売り上げを伸ばし、3年後にはその部門までもがソニーの株価総額を超えるという離れ業も十分に可能に思えて来るからすごい。
cloudreaderについて質問です。
指を画面に置いた後、すうっと左右に滑らせることで、つるつる画面が流れるようになりませんか。
Posted by: ななしさん | 2010.06.01 at 16:46
ご講演頂いた中でApple TVのみあまりうまく行かなかったと
なってましたが、ここへ来て何かApple TVも動きがありそう
ですね。どんな手を打ってくるかたのしみですね。
Posted by: kz | 2010.06.01 at 20:14
cloudreader使いました。ビジョンを感じるすばらしいアプリです。無料なのも感動しました。zipが読めるのも感動しました。
質問というか希望で恐縮なのですが、ipadを横にしたときに、画像が2枚表示されるのですが、ページ送りのときは1枚づつ切り替わるよりは、2枚同時に切り替わるほうが実用的かと感じるのですがいかがでしょうか??
Posted by: gakutaro | 2010.06.02 at 02:15
さらに株式会社Apple TVも近い未来に売り上げを伸ばし、Appleが4本柱の会社になったらすごいですね。
ただ、Apple TVという名前だとMacのように開発者向けなのかiPod、iPhoneのように消費者向けなのかいまいちピンとこない(個人的な感想ですが)のでiTV、iBox、あるいはYouTubeみたいにiTubeとしたらApple TVもヒットの予感が...というかそうなってほしいです! (そう考えている(希望している)のは私だけかなあ〜)
Posted by: kamimura | 2010.06.02 at 02:17