iPadアプリ開発日誌:ベジェ曲線エディター開発中
2010.08.30
先日もここで少し触れたが、最近は neu.Notes の姉妹品の開発に集中している私である。いきなりAdobe Illustrator 並みの豊富な機能を実装することは無理としても、最低限必要な機能を備え、iPadならではのインターフェイスを最大限に活用した、「パソコン+マウス+Illustratorよりも生産効率の高いベクターエディター」を作ることは十分可能なはずである。
ここ数日は、ベジェ曲線の作成・編集にチャレンジしている。ベジェ曲線は表現力は豊富だが、コントロール・ポイントが多いために、それをIllustratorのようにそのままインターフェイスに反映させると、やたらと複雑になり、直感的な操作がしにくくなるのが難点である(「イラレのベジェ分からん!」という声が今日だけで3つほどTwitterに流れていた)。そこで、あえてIllustratorやPhotoShopが採用しているインターフェイスを否定し、より直感的な操作を実現しようと色々と工夫しているところである。
しかし、この手のUIデザインになると実際に使ってみないと使い心地が分からないので、「作っては壊し」を繰り返す必要があり、とても手間がかかる。ベジェ曲線の処理だけで、すでにもう20回ぐらい書き直しただろうか。
今日になり、ようやくインターフェイスがイメージするような形になって来たので、「生産効率」のテストのためにマリリン・モンローのサインの模写にチャレンジしてみた。
サインの画像を下に置いて、ベジェ曲線を重ねるように生成して行く。この手の作業が効率良くできるかどうかが、「パソコン上のIllustratorより使いやすい」かどうかの大切な鍵となる。
結果としては、トータルで15分ぐらいで上の図(実際にはベクターデータ)を作ることができたので、まあ満足できる結果である(パソコン上のIllustratorでやってもよほど慣れた人でない限り同等かそれ以上の時間がかかる)。この作業をしながらも、細かな点でいくつか修正すべきものが見つかったので、ひとつひとつ直しているところだ。
こうやって、一つ一つ石を積み重ねて行くようにアプリを作って行く。この過程が楽しくてたまらない。まだまだやらなければならないことがたくさんあるので、リリースは少し先になるが、良いものが出来つつある感触は十分につかめているので、乞うご期待である。
PC-98の Candy に衝撃を受けた(そしてイラレで、ベジェ曲線が書けない)私には、わくわくするニュースです。
Posted by: たころう | 2010.08.31 at 02:18
とても期待しています。
1にアプリ自身の有用性、2にAodbeへのプレッシャーという点で。
どうもAdobe CSシリーズは肥大化しすぎて、顕著なバグを直さないまま小粒の機能を追加した新バージョンを発売するというサイクルが続いていますので。
Posted by: PowerYOGA | 2010.08.31 at 18:42
挑戦された気がしたので(笑)http://twitpic.com/2k6vqb アンカーポイントの数はどれくらいになるんでしょう、多いほどコントロールが難しい。
Posted by: パスくん | 2010.09.01 at 03:03
リンクが変になったすいませんorz... http://twitpic.com/2k6vqb
Posted by: パスくん | 2010.09.01 at 03:05
これは楽しみ!もう17年もイラレ使ってるけどベジェでスムースなラインをトレースするのはけっこう大変。
Posted by: kj_ito | 2010.09.12 at 02:36
こんにちわ,今回初めて書き込みさせて頂きます(*^_^*)♪
内容がとても斬新でいつも楽しみにブログ拝見させて頂いております。
Posted by: 相続税 計算 | 2010.11.01 at 08:30