iPadアプリ開発日誌:neu.Draw グラデーションのテスト
2010.09.14
開発中の neu.Draw、当初は neu.Notes にベクトル編集機能を付けただけのものをサックリと作って出そうと考えていたのだが、「でも、少なくともこれは欲しいよね」などと機能を少しづつ追加しているうちに、かなり本格的なアプリになって来た。
現在苦労をしているのは、「グラデーション」の処理。きれいなイラストを描くには必須の機能ではあるのだが、グラデーションを指定してもらう部分のUIを「誰にでも直感的に使える」ように仕上げるのは容易ではない。いろいろと試行錯誤を繰り返しながら一歩ずつ前進して行くという忍耐力のいる作業だ。
下の二つのイラストは、その過程でテストのために作ったもの。このぐらいの品質のイラストが、絵心がない人でもさくさくと簡単に描けるツール、というのがneu.Drawの目指すところなので、ご期待いただきたい。
ちなみに、ここでは何度も繰り返しているが、この手のUIの設計には、「作っては壊し、作っては壊す」という過程が必須。紙の上で仕様書を作って、下請けにコーディングを丸投げする「ゼネコン・スタイル」の開発体制では、良いものが作れない理由がここにある。
アップルのiPhoneやiPadを見て、「あんなのうちにも作れる」とライバル意識を燃やしているメーカーの人も多いだろうが、実際のコーディングを下請けの開発者にまかせているようでは決してiPhoneのような品質のソフトは作れないことを良く認識してから開発にとりかかることをお勧めする。
Adobe Illustrator挫折組としては、リリースがとても待ち遠しいです。
Posted by: YoichiS | 2010.09.17 at 20:25