iPadアプリ開発日誌: ダウンロード数とランキングの関係
2010.11.28
先日iPad向けにリリースした「加速する創作系マガジン『暫』」、とても好評で発売3日目には書籍部門で1位、4日目には総合で2位(瞬間風速では一時的に1位)という快挙。
「どのくらいダウンロードがあるとランキングの上位に食い込めるのか」という質問を良く受けるので、発売後8日間のダウンロード数と、(日本での)総合順位をグラフにしてみたのがこれ。
グラフの一番右下が初日の結果で(248ダウンロード/総合65位)、ダウンロード数が急速に伸びるとともに順位も上がり、4日目のピークで、2781ダウンロード/総合2位に達している。
アップルがどのくらいの期間のダウンロード数を目安にランキングを決めているかが不明なので、このグラフが100%正しいとは言えないが、大体の感覚はつかんでいただけると思う。重要なことは、このグラフが直線ではなく、大きくカーブしていること。
これは無料アプリのカーブだが、当然有料アプリも同じようなカーブを描く。「ランキングの上位に入れば儲かるが、そうでなければ開発費の回収もままならない」というアプリストアのRed Ocean状態を良く表している。
ところで、iTunesストアでのランキングは、国別のもの。上の数字は日本でのもので、母数がはるかに多い米国だとランキング上位に食い込むのに必要なダウンロード数もそれに比例して多い。
ちなみに、CloudReadersのダウンロード数を見ていると、中国でのダウンロード数が急激に増えており、日本や米国からのダウンロード数を超えている。それだけでも面白いのだが、もっと興味深いのはダウンロード数の割には総合ランキングが日本よりも低いこと。その数字だけを見る限り、「中国でのiPad販売数の方が日本より多い」ように見えるのだが、実際のところはどうなんだろうか。
気前良く情報を出して頂いて本当に感謝します!
香港の友人と一緒に米国に行った際、持てるだけのipadを買いました。
転売するそうです。
他の国で買ったものが流れたりしてるのでしょうかね?
仕様書と料理の記事も共感します。
ゲームの企画職なので、仕様書を書く立場ですが、何もない状態から一発で完全な仕様書なんて絶対掛ません。なるべく変更がない様に努力しますが、操作してみると、色々直したくなります。
その過程でプログラマーさんからは色んな提案を受けます。
その提案が無ければ、クオリティーは致命的に下がっています。
その提案がなされない。あるいは受け付けないのだとしたら、大きな損失ですし、一人月三十万だから給与は二十万程度かと思いますが、そんな額では志があっても折れてしまいます。。
Posted by: よしろ | 2010.12.02 at 07:36