組み込みデバイスの開発にこそ必要な「おもてなし設計」
SNBinderと「混ざり物のないコンソメスープ」と

ライトノベル「ヒッチコックの憂鬱」

プロローグ

205X 年2月1日付 毎朝新聞

ジュネーブで開かれていたWHO主催の「グローバル・エピデミック・サミット」において米国代表のチャールズ博士が東京のハシブトガラスの異常進化について警告を発した。WHOは、さまざまな細菌・ウィルス・寄生虫に関して発言をして来たが、鳥類そのものの危険性に関して言及したのはこれが初めて。

1990年ごろから顕在化した東京都市部の「人間とカラスの知恵比べ」は、「人間との知恵比べに勝てないかぎり生き残れない」という強烈な「進化圧」をカラスに与え続けており、その結果、東京のハシブトカラスの知能指数が「危険なまでのスピードで異常進化をとげている」とチャールズ博士は警告している。4桁までの暗証番号なら覚えることができるという実験結果も報告されており、既に人間で言うと9歳児に相当するまでの知能を持っていると推定される(注:チンパンジーの知能は3歳児相当)。

2045年に東京都が市街地における鍵付きゴミ箱の設置を市町村に義務化して以来、生き残りをかけたハシブトガラスの行動は、コンビニの自動ドアのモーションセンサーを利用してドアを開けて陳列棚のパンを盗む、網戸をやぶって家庭に侵入し冷蔵庫の中の食べ物を物色するなど、さらに狡猾・悪質なものとなっており、東京都は早急な対応を迫られている。

チャールズ博士は「これは東京だけの問題ではない」と問題の重要性を強調し、各国が強調してハシブトガラス問題に着手することが大切、とスピーチを締めくくった。

(夕べ、NHKの番組を見ながら思いついたライトノベルの冒頭部分。完成させるつもりも、著作権を主張するつもりもないので、残りを書きたい人があったらどうぞ。ハシブトガラスが集団で計画的に人間から食料を奪う様になるというパニック映画風に仕立ててもよいし、カラスの天敵である鷹を人工的に進化させた対抗させようとした結果、逆に地球の生態系がむちゃくちゃになってしまうという反面教師映画にしても良い。最後にはハシブトガラスが人間の言葉を覚えて「平和的な共存」を目指す話し合いに望むという「なんでもありSF」だけはちょっといただけないが...)。

Comments

s

手塚治虫『鳥人体系』を思い出しましたが、人間が抑圧しようとすることが裏目に出るという設定は皮肉が効いてていいですね。

健冒症

>既に人間で言うと9歳児に相当するまでの知能を持っていると推定される

歴代の○○経験者並ですねw
前○○と比べるとカラスに叱られそうですが

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