CloudReaders 1.21の「非公式」動画サポート機能について
2011.03.04
1.20でBluetoothを使ったiPad/iPhone間の「P2Pファイル転送機能」を可能にしたCloudReadersだが(詳細)、いくつか細かなバグが報告されて来たのでそれに対応したものを 1.21 としてリリースしたので今日はその報告(iTunesストアへのリンク)。
具体的には、
- 一つしかファイルを転送していないのに、二つエントリーが出来てしまう場合がある
- ファイル転送したときにファイル名が維持されない
という二点のバグの修正である。特に最初の方のバグは、Wifiを使ったアップロードの際にも生じることがあることが報告されていたのだが、なかなか再現できず困っていた。しかし、今回のバグレポートに基づいていくつかの例を試したところ、再現が可能になり、おかげでバグを修正することができた。大変ありがたい(ちなみに、バグの原因は、iOSのファイルシステムが日本語の「濁点」を勝手に正規化してしまうのが原因であった。再現しにくいわけだ!)。
ちなみに、今回のリリースは、予定していたものではないので、公式には1.30に入れる予定だった動画サポートが入っている。サポートするフォーマットは、iOSがネーティブでサポートしている(つまりポットキャストビデオで採用されている)、mov、 mp4、 m4v の3種類。もちろん「P2Pファイル転送機能」を使って、iPhone/iPad間で動画の交換も可能だ。また、CloudReadersは各書籍に「どこまで読んだか」を示すインジケータをもうけているが、それをそのまま「どこまで観たか」として流用しているのも特徴だ。
まだテストが不十分なので、何か不具合が見つかった場合はこのエントリーのコメント欄にでも報告していただけると助かる。他のアプリからファイルを渡す "Open with..."はまだサポートしていない。
ちなみに今回は、バグを修正した部分だけをアップルに審査してもらい、一日でも速くをユーザーの皆さんに届けることを優先するためにこうなったのだが、結果として「新機能を非公式な形でリリースする」という結果になったのはなかなか興味深い。常に使える手段ではないが、場合によっては幅広くベータテストをする「裏技」として意図的に使うのも悪くないかも知れない。
いつも、CloudReadersを、便利に使わせていただいております。
このアプリに共感したのは、Cloudを使うという点です、ただ、残念ことに自炊した本などは著作権が切れておらず
趣旨に賛同しつつも、ご協力出来ていない現状です。すみません。
ここからは要望になってしまうのですが、Cloudという視点は非常に面白く、Private Cloudに対応していただければ
便利になるのではないかと感じています。
具体的には、iPadへファイルを送るのではなく、httpや、SMBなどのプロトコルで、iPadからファイルを取りに行くことが出来れば
便利だと思います。
勝手な意見ですが、ご参考までに・・・・
Posted by: Reichi Nomura | 2011.03.07 at 01:02