脱原子力宣言
2011.03.22
今回の原発災害についていろいろと調査・考察を積み重ねて行くうちに、一つのことが明らかになってきた。私自身を含めて、これまで大半の日本人(特に首都圏に住む人たちが)が、原発問題を「特定の地方の問題」として軽視して来たという不都合な真実である。
今回の原発災害の根底にある問題をきちんと見つめれば見つめるほど、これは決して他人事ではなく、電気を消費する立場にある日本人全員がもっと真剣に向き合わなければいけない重要な問題だという事が明らになる。
そこで、私自身も含めた「今まで原発問題を他人事として軽視して来た人たち」に向けたメッセージを書いて見たので、ぜひともご一読いただきたい。
当然、賛成される方も反対される方もあるとは思うし、私が見逃している点もあると思うので、活発な議論をお願いした。ただし、コメントはこのエントリーにではなく、リンク先のFacebook Noteに直接お願いする(Facebookへの登録が必要)。
2011.3.11 東京電力や原発推進者がお題目のように唱えていた原発の安全神話が完全に崩壊した。これまで北陸電力志賀原発の重大な臨界事故の隠蔽工作や、関西電力美浜発電所のギロチン裁断、東海村核燃料臨界事故など、福島第一原発事故が危険なメルトダウンとなる導火線が引かれていた明らかな人災である。
さらに、原発は日本の国策であると数十年来推し進め、悪徳政治家が数千億円の原発利権で得た汚れた金をバラ撒き、マスコミと学者を子犬のように飼い馴らし、草野仁や岡江久美子、吉村作治が片棒を担いだ責任は極めて重大である。
よって、アメリカ国防総省のラパン副報道官が福島原発の半径80キロ圏内への立ち入り禁止を勧告して事態が深刻になっても、日本政府やメディアが事の真実を闇に隠し、尊い国民の命を危険にさらしている許し難い現実である。
紛れもなく、今、死の灰が列島を包み込もうとしているのだ。
日常において自分の食べている食品に、微量の発ガン性物質が含有していたらどうであろう。今のマスメディアは、微量だからそのまま食べなさいと言っている事に他ならない。もし、そうであるならば、花王・エコナのグリシドール混入問題や、三笠フーズのアフラトキシンB1事故米転売事件は茶番劇だったとでも言うのであろうか。
今、我々の生きている時代は、明らかに重篤な拝金主義に病んでいる。
福島第一原発で被曝した方々や、東北関東大震災で被災された多くの方々の命のほうが、汚れた金よりも比類なく重い事は論を待たない。
いまを生きる希望のともしびを、被災された方々に捧げ、白雪を溶かし一刻も早い復興を心から願う。
Posted by: rothschild 1744 | 2011.03.23 at 06:29