候補者のエネルギー政策を知りたい有権者の会
東京電力、解体・再生プラン

日本人の価値観にまで踏み込んで原発問題を考えるべき時が来たのだと思う

候補者のエネルギー政策を知りたい有権者の会」を見ると、さまざまな候補者のある意味で優等生的な答えが見られるが、今、問われているのは、「脱原発とクリーン・エナジーのどちらを選ぶか」なんて小手先の話ではなくて、「日本をどんな国にしたいか」というもっともっと大きな話だと思う。

戦後、日本は欧米に追いつけ追い越せと国民全員が一眼となって勤勉に学び・働き、世界2位のGNPを持つ国にまで成長したのだが、80年代終わりのバブルの崩壊後は「失われた20年」に突入し、2011年に入った時点ですでに、財政赤字、少子化、地方の過疎化、高い失業率、正社員・派遣社員の二極化、などのさまざまな問題を抱えていた。

3月11日の大地震と巨大津波は、まさに天変地異ではあったのだが、それに続く福島第一原発でのスリーマイルを超える原発事故は、「過疎化で苦しむ地方に金と雇用というエサで危険な原発をおしつけた結果得られる、豊富で安価な電気に支えられた首都圏ビジネスとライフスタイル」という醜い現実を浮き彫りにしてしまった。今まで原発問題を「地方の問題」として見て見ぬフリをし、原発反対運動を政府のやることになら何でも反対する非現実的な左翼運動の一つとして他人事のように静観してきた、私を含めた多くの日本人の目を覚まさせ、反省させる事となった。

上のサイトへの返事を見ると、基本的には(1)Bを選んだ脱原発・理想路線と(2)非A・非Bの慎重・現実路線であるが、私から見ると、(1)の人たちは現実を無視した優等生的な理想論を言っているようにしか見えないし、(2)の人たちは「今のライフスタイルを維持するためには原発しかないよね」という原発容認の現状維持派にしか見えない。

実際、今まで日本が歩んで来た経済成長優先路線を維持しようとする限り、日本の経済を支える首都圏が必要とする莫大なエネルギーを提供するためには、(どんなに安全に作ろうともゼロにはならない)リスクのある原発を地方に押し付けて首都圏が必要な電気を確保しつづけるしかない、というのが現実的な答えだと思う。

別の言い方をすれば、たとえ今の勢いに乗ってクリーン・エナジー派が政権を握ろうと、今までの首都圏集中型の経済成長を続けようとするかぎり、なかなかうまく行かず、結局は危険を承知で原発路線を維持せざるを得ないというのが現実だと思う。

つまり、今、私たちが問われているのは、単に「原発かクリーン・エナジーか」という単なるエネルギー政策の話ではなく、「日本という国はどこを目指すべきか」「私たちはどんなライフスタイルを持ちたいのか」「今の首都圏集中型の成長戦略が本当に日本人を幸せにしているのか」という日本の方向性への根本的な疑問だと思う。

戦後の65年間で、私たちの生活レベルは大きく向上したが、失われたものも沢山ある。

  • 子供の遊ぶ時間・子供が自然と戯れる時間
  • 自分の食べるものは自分で収穫する・料理するという自給自足能力
  • 日が昇ったら目を覚まし、暗くなったら寝るという自然と調和したライフスタイル
  • 大家族・親子の対話・近所付き合い
  • 自然そのもの・自然を楽しむ時間や心のゆとり
  • 地方の町や村が自立して行く力

などなどである。そしてその根底には、

  • 「結婚して子供をたくさん作ることが一番の幸せ」という価値観
  • 「親の職業を継ぐ、老いた親の面倒を見るのが親孝行」という価値観
  • 「自分が生まれ育った場所を大切にしてそこで生きて行くのが幸せ」という価値観
  • 「農業・漁業などにたずさわる人たちがいるから私たちは食べて行ける」という感謝の気持ち
  • 「健全な子供を育てるのは親だけじゃなくて、コミュニティ全体の役目」という責任感

などのそれまで日本人が大切にして来た価値観の喪失がある。

誰もが「大学を出て、都会の会社に勤めるのが一番の幸せ」という、たった一つの作られた価値観に縛られて、多くの人たちが首都圏に移動してサラリーマンになろうとした結果が、「遊ぶ時間もなく塾に通う子供たち」であり、「地方の過疎化」であり、「跡継ぎのいない自営業」であり、「一度大学に入ったら勉強もせずに3年生で内定をもらう大学生」であり、「結婚しない若者たち」であり、「コンビニで買った弁当を子供に毎日食べさせる親」であり、「地方に押し付けられた原発」なのである。

そういう価値観の部分にまで一歩も二歩も踏み込んだ上で、「これからの日本はどうあるべきか」を考えない限り、原発問題は解決しないと思う。

その意味で、政治家の人たちには、もっとそのあたりまで踏み込んだ大きなビジョンを見せて欲しい。「リスクのある原発を地方に押しつけながらも首都圏集中型の成長戦略を取る」のがもはや正しくないのであれば、どんな方向に日本を持って行くべきなのかを、何を捨てて何を守るべきなのかを、日本人の価値観まで含めて考え直す時期がきているのだと思う。

Comments

honda

> 失われたもの

心当たりがあります。
知らず知らず失っていました。
反省。

Fivestage

このエントリーに賛同いたします。
お考えの通り、日本の進むべき方向性が問われているように感じます。
もしお許しいただけるのなら、このエントリーをFacebookでシェアさせてください。
よろしくお願いします。

ishihara

全く素晴らしいエントリです。
激しく共感します。

AT

今、重ねてもう1つ原発が飛んだら、日本は完全におしまいです。
東北地方は余震が収まらず、次々に地震が飛び火。いつ東海地震が起きてもおかしくないのが現状です。
それなのに、昔から著しく危険だと言われている浜岡原発を、福島収束までの『一時停止』すらできないのが今の日本です。
(浜岡だけなら火力で代替できます。福島の原因究明から原発耐震性の徹底見直しが完了するまで止める程度、誰の損にもならないはずです)

国家崩壊と原発稼働が平気で天秤にかかっています。政治と東電の暴走は止まりません。
マスコミによるプロパガンダと洗脳も終わりません。「ただちに健康に問題はない」と何度聞いたか。いつの間にか100mSvが安全になっているし、最近の放射線は健康に良く、内部被曝は別世界の話になったようです。

もう、外圧以外では止まらないでしょう。
いやほんと、浜岡だけでも止めようよ…。一時停止でいいんだよ…。

tatsuquito

>政治家の人たちには、もっとそのあたりまで踏み込んだ大きなビジョンを見せて

政治家から何も出てこないと思います。むしろ、自分たちがどうしたいのか?それを実現するにはどうしたらいいのか?政治抜きで考える段階にきたのだと思われます。

Yamamoto

とはいえ、資本の駆動原理はただ一つ、「自己増殖」です。通貨という借金の利息を払い続けるためには永遠に拡大再生産を続けなければなりません(※金本位制ではなく信用ベースの紙切れなので、通貨の本質は永遠の成長を担保にした借金です)。しかし有限な列島で無限の成長は不可能なので、生産効率を上げ続けるしかなくなります。そこで資本は、コミュニティー(近代国家、地域、家族)を解体して福祉のバリアを取り払い、バラバラにされた剥き出しの地方や個人を淘汰圧にさらすことで生産力の向上を図ろうとします。

これが、国土のインフラ整備も一通り済んでやる事がなくなった先進国の資本主義の、残り少ない延命措置の手札です。グローバル企業が海外の成長市場で稼いでくれればいい、という意見もありますが、老いた国に居残って福祉税を払い続ける企業をマーケットは支持しないでしょう。また、日本だけがゼロ成長の定常状態に入れば円の価値は相対的に低下し、資源も購入できなくなります。もはや一国の価値観の問題で済む話ではなく、資本主義をどうするか、っていう段階が少しずつ迫ってきています。偉い人は触れたがらないですが、150年の時を経てマルクスの予見が次々と的中し始めている(ちなみに彼は資本主義を研究し、その内部矛盾による自壊を予測しましたが、コミュニズムがどんなものかについて具体的な事はほとんど語っていません)。

takahashi

「哲学なき行動(技術)は凶器であり、 行動(技術)なき理念は無価値である」(本田宗一郎)
前者は原発・東電・政府、後者は政治家の現状。経済大国であることと国民が幸せであることが必ずしも比例するとは限らないと思います。

クエスト

・高度経済成長に原発は必要だった=YES

・原発は安価である=NO

・原発がなければ維持出来ない=NO

今まで原発が必要悪であったことは確かです。
しかし、コストが益々高くなる原発を不安を抱えながら
維持し続ける意味もありません。

と言うか、原発のコストの算出は
現状では不可能に近いですよね。

未だ処理方法すら確立出来ていないんですから。

であれば、新エネルギー開発にもっとチカラを入れた方が、
多くの産業の高度化、活性化にも繋がります。

5年後、10年後を見据えた電力開発を
ようやく議論出来る状態になったと言うことですね。

someone

・少年犯罪は増加していません(あれ、消しました?)
・「跡継ぎのいない自営業」、「結婚をしない若者たち」は否定的すべきですか

・政治家のビジョンはともかくsatoshiさんの考える方向は?

Mansaku

>> 「結婚して子供をたくさん作ることが一番の幸せ」という価値観
ここがすでに破綻している以上、昔の価値観には戻れません。
この「価値観」とやらが、地方の2男3男が大量に都会に就職するような状態を何十年も続けてきたのでは? 結果として人工の集中する地域が中心の社会が出来上がりました。

かつての価値観は、(日本に限らず)各々のコミュニティがそれまでの情勢に順応してきた結果でしかなく、総じて作ろうとして出来たものではありません。歴史的には、人工的に価値観をつくろうとしたときに悲劇が起こっているようにすら見えます。

これからを語るのにいたずらに懐古調に走るのは、あまり良い議論を生まないように感じます。

kuma_hati

これからの日本は人口減少が進んでいきますから、黙っていてもパラダイムは変わっていきます。それに日本人の価値観がついていけるかどうか。

Nico_wall

「どんな方向に日本を持って行くべきなのかを、何を捨てて何を守るべきなのかを、日本人の価値観まで含めて考え直す」
という言葉が
「現実を無視した優等生的な理想論を言っているようにしか見えない」
ように感じるのですが、いかがでしょうか。

なんでそんな価値観を改めて考えないといけないの!?
なにその委員長的、上から目線?

カネが全てとは言わないけれど、生活できるビジネスプランを示したリーダーが生き残れるように、有権者がシビアになればいいだけのことでしょう。

勝野

ネットで雁字搦めにされた窮屈そうな住宅の動画をさも素晴らしいことのように貼りつけている人も、こういうことを考えているとやはり日本人だなと思いました。
極度のIT化は日本(人間)らしさを壊し、ITのデメリットが顕著化するので、そのようなITを職業とされている中島様の今後のIT戦略もお聞きできればと思います。

私はITは、これ以上進化させず(スマフォも不要)人間には目に見えない部分で生活の安心安全を支えるのが日本人にあったIT戦略かと思っております。

ただ、もちろんこのようなことをするとグローバリズムそのもののようなIT技術での日本の立ち位置は無くなり、経済的な損失は避けられないのが欠点です。
経済的に失敗しても幸福度が向上し、かつ、国民にその覚悟があるのなら、私の案も無視する必要はないと考えます。

以上

ryu

日本だけの問題じゃ無い気もします

その

どうしますか?インド?中国?トルコ?ブラジル?新興国に成長モデルまで考え直せと?経済成長を左右することが間違いないCO2削減ですらまったく合意できないというのに経済成長そのものを考え直せと?
仮に万が一日本だけ解決しても決して解決にはならないのでしょうね。
ベクトルを収めろと問うても別のベクトルを提示しない限り話は進まないでしょうね。

amazedkoumei

毎回楽しく拝読しています。

しかし今回は中島さんらしからぬ感傷的なエントリですね。
列挙されている「失われたもの」は一部を除いて「変化したもの」だという印象です。

なぜ変化したかと言えば、選択肢が増えたがゆえであって、それぞれの価値観に従った生活ができるという幸せを裏返しただけのような気がします。

失いたくないと思ってる人は、いまなお失っていないでしょう。

私も特にこれらは失いたくないと思っています。
・「農業・漁業などにたずさわる人たちがいるから私たちは食べて行ける」という感謝の気持ち
・「健全な子供を育てるのは親だけじゃなくて、コミュニティ全体の役目」という責任感

HAGUN

切込隊長こと山本一郎さんのBLOGで読んだ
「東日本大震災の気分的総括について」にあった「戦後が終わったな」という言葉が言い得て妙だと思いました。

原発自体が石油が無いと維持出来ないシステムであること。
石油より遥かに早く枯渇することが分かっているウランによる発電が、
石油代替エネルギーとはなりえないこと。
結局、原発が推進された理由は主に下記の2つというのが正しいだろうと思っています。

・利権
・核兵器開発の為の技術及び要素の獲得(濃縮等の技術、プルトニウム等)

ですから原発問題を考えるなら技術論では解決せず必ずや政治に目を向けなければならないこと、国家の安全保障についても考えなければならないこと、そして射程を更に広くするとYamamotoさんのコメントにあるように「資本主義をどうするか」という問題にも突き当たることになると思います。

切込隊長さんのBLOGに下記のようにありました。
「必要なことは、議論することです。それも、繰り返し繰り返し、思うことや考えつくことをひとつでも多く、一人でも多い人たちが声を上げて議論してコンセンサスを作っていくこと、生産的で建設的な方向に進んでいくことだと思います。」と。

その為には反原発を唱えただけでプロ市民認定されたり、憲法9条の改正について話しをしただけで軍国主義者とかウヨクとか言われない土壌がなければなりません。多くの人が繰り返し自由に議論できる環境としてネットは本当に有用なツールとなりえます。
そうした中、著名人であり単なる小市民よりはずっと影響力があるであろう中島さんが発言して場を作ろうとすることは「コンセンサスを作っていくこと」に寄与すると思います。
-------------------------------------------------------

「委員長的」とか「感傷的」というコメントは何となくわかります。
このエントリーの内容には「モノの時代から心の時代へ」といったフレーズのような
気恥ずかしさと違和感を少なからず感じてしまいます。
かと言って批判してやるぞといった感慨も持てません。
中島さんは自分から見ると優等生的なスーパーエリートです。
永遠のパソコン少年であり最近まで原発を疑ったことが無かったというのは、
その言説が嘘でなければノンポリ優等生的な純粋まっすぐ君だと感じました。

自分は子どもの頃に原子力発電はアタマいい人でなければ全く理解出来ない原理に
基づいて電気を起こすと思っていましたが、お湯を沸かして蒸気によりタービンを
回すという根本原理的に火力発電と替わらないシステムであることを知った時は
がっかりでした。
また高校生の時に槌田敦氏の本を読む機会があったので原発はエネルギー生成
の観点から駄目なシステムであるという知識は持っていました。
でも知識を得ていても何も行動してきていませんし、今もしていません。
あるのは無力感だけです。

特権階級の利権や国家の核武装といった踏み込み過ぎとも言える問題に関して庶民が何らかの影響を与えうる方法はというと、私にはわかりません。

凡人は見えない何かに呪縛されて原発の話や憲法改正論議を口にすることがはばかられる中で暮らしていると感じています。ましてや社会変革の為の運動など有効な受け口が今の時代は全く無いと感じています。

中島さんは非常にパワーのある純粋まっすぐ君だと思いますので、凡人には無い
影響力、実行力、何かを突破する力をお持ちかもしれない方だとは思いました。

おっさん

いろいろな意見。なるほどと思いますが、はっきり言って、みなさん「頭でっかち」ですね。細かいこと書いてますが、正直「知識自慢」に思えます。
あなたがたのそのご意見。被災者に直接言えます?それとも被災地なんてどうでもいい。俺の生活が大事だとでも?

何より先にまずは原状回復が一番重要。原発の議論なんて後でもできますよ(後述)

そもそも当事者不在で、自分他の都合だけであれこれ言って「なにかが解決するとでも?」

こういうときこそ、本当の意味でのリーダーが必要です。細かい事は専門家がやればいい。ここに原子力の専門家はいないでしょ?危機管理の専門家もいない。
せいぜいがみな本で読んだ程度でしょう?それも「告発型」の本。如何に原発がダメなのかというある種のプロパガンダ本。そんなもので頭でっかちになってるのではないのでしょうか?そもそも実践の場にもいないし、現場の空気も分かってないでしょう。

もちろん、だからなにも言うなではありません。しかしながら、「議論というものをしたい」なら、未来の展望も言わないと。何かを否定するなら、解決方法も示さないと。

原発はダメ。ならどうするのでしょうか?この問いに正面から答えないで、知ったような理屈を100万回こねようとも、あれこれ言っても全部無意味で無駄です。なぜなら、その問いに答えられてないから原発があるから。問いがあるなら、その問いを形にしてたでしょう。太陽発電だろうがなんだろうが、形になっていたでしょう。

問いに対する答えがないから、いまだに原発なんです。

この問いに答えられない限り、どれだけ理屈をこねようと、原発は必要なんです。なら、原発とつき合うしかない。つまり危機管理をするしかないんです。

Yamamoto

>問いに対する答えがないから、いまだに原発なんです。
答えが出ていないのは廃棄物の処理方法です。それからドイツは以前からやめる方向です。もう現実的な答えが出ていたのでしょう(現時点でもすでに16%を自然エネルギーで賄っています。これを今後30年で70に引き上げる計画)。それからウランの濃縮には莫大な石油が必要です。「石油依存からの脱却」も「CO2対策」も大嘘です。

>どれだけ理屈をこねようと、原発は必要なんです。
そうですね。利権に真っ当な理屈(正当性)なんてありません。関連する学会、業界に多くの人がいて、家族もいます。お気持ち、わかります。雇用の問題は真剣に考えなければ行けませんが、現状を永続する理由にはなりません。

>つまり危機管理をするしかないんです。
今までもしてました。ただ今後は「想定外」が使えないので、そのコストはもう算出不能です。国内でも時々民家や森に隕石が落ちます。100年に一度はツングースカ級もあるでしょう。エアバスA380やH2ロケットが落ちてくることもあり得ます。ああそれから福島のトカゲが突然変異でゴジラになるかもしれませんね。そういった危機回避のコストだけでなく、事が起きた後の補償コストも含めての経済合理性の問題です。それを今の東電の株価が示しています。

HAGUN

おっさんの言っていることの前半部分は何が言いたいのかわかりません。
「もちろん、だからなにも言うなではありません。」とは言っていますが
「おまえらダマレ!原発の批判はするな、言うな」というのが本心でしょうか。

「議論というものをしたいなら、未来の展望も言わないと」とか
「何かを否定するなら、解決方法も示さないと」と言われてますが、これもおかしな話です。

言うまでもないですがここは、ある著名なエンジニアの個人サイトであり、何らかのoutputを
求められている審議会とか、責任とか発言義務を課せられている有識者会議のような場ではありません。
そんな場で「未来の展望を言ったり」「解決方法を示さない」奴は議論するな、否定するなと言ったもの言いはおかしいです。それは言論の封殺です。
(ただし中島さんがそういうルールを定められたら別です)

「その問いに答えられてないから原発がある」というのも違うと思っています。

原発は稼働すればするほど死の灰を生み出し続けるという他の発電システムに無い強烈な短所を持っています。増え続ける生み出された高レベル放射性廃棄物は無害化することは出来ず永遠にコストをかけて貯蔵庫に保管するだけ。
コスト面を見ても、おエライさん達も原発が高コストであることはちゃんと分かっているようです。
(下記URLは某サイトで見つけたものです。稼働率に注意とのコメントがありました)
www.enecho.meti.go.jp/denkihp/bunkakai/seido_sochi/3th/sanko1.pdf
ですからこれらの人達が原発が本当に石油代替の夢のクリーンエネルギーとか心から信じているとは到底思えません。

経済性も悪く、ウラン自体もやがて枯渇する資源であり、人類にとって永遠ともいえる半減期を持った放射性廃棄物を後々の子孫に莫大なコストと共に押しつけるもの、それらを差し引いてもどうしても推進するその理由は何故なのか、どうして原発でなければならないのかというと、それは電気を得る一手段というところに理由を見いだすことは出来ず、やはり核兵器カード(プルトニウム等)を持つということとそれにまつわる様々な利権だろうとしか自分には考えられません。(高速増殖炉もしかり、青森の核燃料再処理施設もしかり)
そしてその意味においては原発の代替は確かにありません。
原発は本来の必要意図は周知されないまままず原発ありきから始まっていると思えてしかたありません。

だからこそ技術論的なアプローチのみでは、それがいくら正論でも原発を無くすことは難しい(というか無理)だろうという気がしています。
だから諦めようというのが結論ではありませんが・・・
簡単に未来の展望とか解決方法とかを出せる問題では無いですね。

通りすがり

>それからドイツは以前からやめる方向です。もう現実的な答えが出ていたのでしょう(現時点でもすでに16%を自然エネルギーで賄っています。これを今後30年で70に引き上げる計画)。

私が聞いた話ではドイツは原発を廃止し、クリーンエネルギーでどうにかやっていこうとしたが現実には無理で、大規模停電まで起こしています。
今では原発で発電された電気を外国から購入して停電を起こさないようにしているとか。
原発で発電された電気を外国から買うのは自国に原発を置きたくないというエゴに見られかねないのと、安全保障上の問題から最近では原発の建設まで考えていたとか(結局今回の日本の災害で見送られそうですが)。

結局ドイツがやっていることは東京に原発を置かずに、福島や地方に原発を置いているのと同じことをやっていたに過ぎないのではないかと私は考えています。

あまえ

>原発はダメ。ならどうするのでしょうか?この問いに正面から答えないで、知ったような理屈を100万回こねようとも、あれこれ言っても全部無意味で無駄です。
問いに対する答えがないから、いまだに原発なんです。
おっさん、失礼ですけど火星にでも行ってたんですか?今回の事故以来、皆原発が存在する本当の理由を知ったんじゃないんですか?答えはいくらでもあることが我々専門家でない人間にも分かったんでないですか?

>細かい事は専門家がやればいい
そんな事いってるからこんな世の中になるんです。
だれ一人本当に欲しくなかったら「六ヶ所」なんてできません。

経験や事故から学ぶ事を止めたら進歩はありませんよ。それこそ被災地の人たちがかわいそうです。

あまえ

>私が聞いた話ではドイツは原発を廃止し、クリーンエネルギーでどうにかやっていこうとしたが現実には無理で、大規模停電まで起こしています。
今では原発で発電された電気を外国から購入して停電を起こさないようにしているとか。
http://www.ustream.tv/recorded/14132859

問題は一時的なものでそうでもないですよ。
フランスもドイツから買ってますから

あまえ

原子力80%で話題のフランスですが、いい部分もあって今年に入って女性一人あたりの出生率が2.01と、2をこしました。年々ましています。これには男女平等社会の発達や保育施設の発展など色々理由はあるのですが、ひとつだけ言えることは古今東西時代や社会、技術は変わっても人間は一万年前から変わっていないということだと思います。女性であればいづれは子供が欲しくなって当然で、一人できれば二人目がほしくなるしそれを社会的困難ゆえ我慢してるだけであって、それは懐古調とか理想論とかいうことではないと思います。両親が老いれば近くに居てやりたいと思う心、地域社会がよくあってほしいと思う心は人間としてあたりまえの心にすぎません。だいたい子供のいない子孫の減少する社会は経済的にみて致命的であり、老いることに不安を与える社会、農作物に乏しい国家が豊かな社会をつくりだすことはありえません。
私はこのエントリが理想論を主題にしてるとはおもいません。

霞ヶ関解体は必須

元 内閣調査室主幹 志垣民郎 氏は
2010年10月NHKが放映した"核を求める日本"で
"核兵器開発に日本の原発が深くかかわっていたが
特に外交 軍事等については裏があるという事を
 国は公表しないので
 国民はわかってもらいたい
 その事がわからない国民が悪いんであって
 国民は国家の外交や軍事のことを
 もっと知るべきですよ"・・と語る

現在日本が核弾頭の材料として即利用できる
プルトニューム総量は約45トン
アメリカの保有量の約半分で有る

日本の高速増殖炉"もんじゅ や ふげん"は
プルトニュームを増産する増殖炉です
また
ウラン専用の原発炉へ
中性子による圧力隔壁の劣化がより
早いプルトニュームを無理に10%混入(Mox燃料)して発電を行う 
プルサーマル事業は
核拡散防止条例違反を避けるために平和利用の名目で
行っている事業です
要するに・・
核燃料リサイクル計画は核拡散防止条例に違反しない為の隠れ蓑対策です
核燃料リサイクル計画は1975年にアメリカを始め
諸外国が危険で中止したこの計画を日本は現在も行ってます

国民に不都合な情報を隠したり削除する総務省の電気通信部門
はフィンランドの核埋設施設"オンカロ"も削除されましたが
必ず NHKの"核を求めた日本"を削除するでしょう
削除されない内に各人で早めに録画されて下さい
http://www.youtube.com/watch?v=3BAExnrO0mQ&feature=related

この日本を統治している者は
政治家や総理では有りません
代々受け継がれた政策を行う上級官僚です
政治家はもちろん首相まで操る方々 江戸時代に"悪代官"と呼ばれる方々です
霞ヶ関の一部の官僚による統治が現在も進行中です
「依らしむべし、知らしむべからず」(よらしむべし、しらしむべからず)

最後に・・
霞ヶ関の解体は困難ですが最重要な課題です
日本が本当の国民の為の民主主義と平和を得る為には

霞ヶ関解体は必須

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 国民は国家の外交や軍事のことを
 もっと知るべきですよ"・・と語る

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アメリカの保有量の約半分で有る

日本の高速増殖炉"もんじゅ や ふげん"は
プルトニュームを増産する増殖炉です
また
ウラン専用の原発炉へ
中性子による圧力隔壁の劣化がより
早いプルトニュームを無理に10%混入(Mox燃料)して発電を行う 
プルサーマル事業は
核拡散防止条例違反を避けるために平和利用の名目で
行っている事業です
要するに・・
核燃料リサイクル計画は核拡散防止条例に違反しない為の隠れ蓑対策です
核燃料リサイクル計画は1975年にアメリカを始め
諸外国が危険で中止したこの計画を日本は現在も行ってます

国民に不都合な情報を隠したり削除する総務省の電気通信部門
はフィンランドの核埋設施設"オンカロ"も削除されましたが
必ず NHKの"核を求めた日本"を削除するでしょう
削除されない内に各人で早めに録画されて下さい
http://www.youtube.com/watch?v=3BAExnrO0mQ&feature=related

この日本を統治している者は
政治家や総理では有りません
代々受け継がれた政策を行う上級官僚です
政治家はもちろん首相まで操る方々 江戸時代に"悪代官"と呼ばれる方々です
霞ヶ関の一部の官僚による統治が現在も進行中です
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最後に・・
霞ヶ関の解体は困難ですが最重要な課題です
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