なぜ「デジタル・デバイドが国を滅ぼしかねない」のか
2012.01.26
デジタル・デバイドとは、ネットやコンピューターを使いこなせない人たちが、デジタル時代のライフスタイルを満喫出来ないことを指す。少し前までは「それもある程度はしかたがない」と思っていたのだが、原発事故以来少し見方が変わって来た。
ネットに行けば、野田総理が3年前に「消費税5%分に相当する12兆5000億円が天下り法人に流れている。そのしろありたちを退治せずに消費税を上げることなんてありえない」と高らかに宣言していたことがそこら中に書いてあるし、Youtube にも証拠のビデオが上がっている。天下り組織に流れる金を止めずに消費税を引き上げることは、明らかな公約違反であり、マニフェスト破りだということは多くの人たちが指摘している。
しかし、デジタル・デバイドの壁の向こう側でテレビと新聞だけに頼って生きている人たちにはその声はなかなか届かない。
ネットに行けば、今回、原子力安全規制改革担当審議官に選ばれた安井正也審議官が、資源エネルギー庁原子力政策課長時代に、六ヶ所村の再処理施設の稼働に必要な予算を通すために、「実は再処理せずにそのまま直接処分した方が安い」という推進側にとって不利なデータを隠蔽したという前科を持つ人だという事は色々なところに書いてある。そんな人に国民の安全が守れるわけがない、ということは多くの人たちが指摘している。
しかし、デジタル・デバイドの壁の向こう側でテレビと新聞だけに頼って生きている人たちにはその声はなかなか届かない。そういったニュースをテレビや新聞が少しぐらい報道したところで、多くの記事に埋没してしまい「何を問題視すべきか」がなかなか見えてこない。
デジタル・デバイドの壁のこちら側にいようと向こう側にいようと、一票の重みは同じだ。なんとかこの壁を取り払って、ちゃんとした情報が、そしてネットでわき起こっているさまざまな声が、できるだけ多くの人たちにとどくようにしないと日本は変わらない。そして、その壁を取り払う役目は、ソフトやハードやウェブサービスを作っている僕らにある。
過ぎたるは及ばざるしかず。
昨今の社会情勢・国際情勢をみるにつけ、デジタルデバイドよりもデジタル
馬鹿の増殖のほうがもっと問題が多いような気がしますが。
Posted by: yumeno_tocyu | 2012.01.26 at 20:00
ネットを駆使している中島さんですら、韓直人の正体や野田総理の民団すり寄り政治が分かってないんだから、デジタルデバイドの心配をする前に自分の無知を自覚してよ。
ほんといい加減しなよ。
http://www.youtube.com/watch?v=3k79ozsd_-8
Posted by: fa | 2012.01.27 at 05:54
アナログの場合、明らかな勘違い、不勉強は淘汰されて消えていくことがあるけど、デジタルの場合、明らかな勘違いがそのまま残ったり、
いわゆるチェーンメールのような悪い情報が大きくなったりしますよね。あるいは根拠のない嫌がらせや誹謗中傷が匿名のまま行われたり。
そう言ったデジタルの悪い面をどうするかもサービスを作る側がきちんと考えないといけない時期ではないでしょうか。
やりっ放しはまずいですよね。良い面を否定する気はないけど、性善説だけではもう成り立たないと思います。
それだけの人が繋がっているということがサービスの両側で自覚されていないのではないかな。
Posted by: ステゴザウルス | 2012.01.27 at 06:05
デジタル・デバイドの向こう側にいる人は、ネットで何が話題になっているかなんて、知らないし、知る必要がないと思っています(老若男女問わず)。ただ、若い人だけは携帯メールとゲームはよく使ってます。
もし、彼ら(彼女ら)にリーチしたいなら、ネットでいくら頑張ってもダメです。中島さん自身がTVに何度も出ることをお勧めします。
Posted by: be ambitious | 2012.01.27 at 07:03
記事の内容に非常に共感します。
今の時代ネットが使えてあたりまえのようになっていますが、(詳しくはWEBで・・・のような)周りをよく見渡せば、パソコンなど全く触ったことがない人、ネットを利用したことがない人がかなりの割合でいます。
ひと頃デジタルディバイドという言葉はよく耳にしましたが、最近はあまり聞かなくなりました。これは格差が無くなったわけではないと思います。その格差を感じれないほどに“使える人”と“使えない人”の隔たりが大きくなっているのではと感じてしまいます。
Posted by: tokotokotaro | 2012.01.27 at 07:52
ネットで頑張っても無駄という意見について:
デジタルデバイドを取り払うハードウェアがぼちぼち出現してきています。一番典型的で有望なのはiPadで、
PCに関心を持たない層を引きつける簡易さと魅力を持っています。新聞と同様のレベル ー つまり、家族に1台
iPadがあるという時代を自分自身は非常に楽しみに待っています。
次点ではネット対応TVですが、Jobsもいなくなってしまったのでまだ厳しいですね。
なんとなく中島さんは同じような前提で書かれているのではないかと思ったのですが、コメントを見て初書き込みしてしまいました。
Posted by: ultravistor | 2012.02.05 at 10:03
ちなみに、iPadにしてもハードウェアの意味を再認識できるようなキラーアプリが
まだ殆ど出ていない状況だと個人的には思っています。
iPadが本当に優れているとすれば、ソフトウェアとウェブサービスがデジタルデバイドを
取り払うきっかけになるのではないでしょうか。老若男女を引きつけるような、本当に
新しいソフトウェアが本質的に時代に求められていると思います。
Posted by: ultravistor | 2012.02.05 at 10:14