電子書籍、やはり真打ちは Amazon Kindle か
2012.01.28
某出版社からの情報によると、アマゾンの日本での電子書籍の販売は4月からになるとのことである。
そのころになると、「電子書籍を読むにはどのデバイスが良いか」という話が盛り上がると思うので、先んじて私の意見をまとめて書いておく。
まず、「スマフォで十分じゃん」という意見に関しては一理あると思う。確かに、常に携帯しているし、電車の中でも人の邪魔をせずに読める。
しかし、スマフォで本を読むとなかなか読書に「没頭」できない。しょちゅうページ送りをしなければならないし、ついメールとかをチェックしたくなってしまう。時間つぶしのためにマンガを読むぐらいならば良いが、本来の「読書を楽しむ」感覚には少し遠いというのが正直な感想だ。
次に、iPad。アプリを走らせたり、カラー写真の多い雑誌を読んだり、iBooks Author で可能になったマルチメディア・テキストブックを楽しむのには最高だが、文章がメインの書籍を読むにはあまり適していない、と私は思う。
LCDは長時間見ていると疲れるし、屋外の読書には全く適していない。また、iPad は片手で長時間持つには重すぎ、電車の中で立って読むのは無理だ。
次に、Kindle Fire だが、これははっきり言って「中途半端なデバイス」。アプリを走らせたり、マルチメディア・コンテンツを楽しむには iPad にかなわない。かと言って、電車の中で片手で読むには重すぎる。米国のクリスマス商戦ではそれなりに売れたようだが、長続きするかどうかはいささか疑問である。
真打ちはやはり e-Ink 版の Kindle(左上の写真)。軽くて読みやすく、満員電車での立ち読みにも耐える。その上、直射日光下でも問題なく読め(実際に1時間ほど読んでみた)、電池の持ちがやたらと長い(普通の使い方で5〜6日)。ジップロックに入れれば風呂でも読める。ソニーの Reader もがんばってはいるが、持ち心地・読み心地では Kindle の方が上だ。
ちなみに、この Kindle の米国での小売値は $79。日本円にしたら6000円以下だ。アマゾンがちゃんとコンテンツを揃えた上で、このデバイスを 5,980円とかで出したら、市場が大きく動く。4月が楽しみだ。
×LED
○LCD
Posted by: typo report | 2012.01.29 at 02:12