今週の週刊 Life is Beautiful : 1月17日号
2012.01.14
今週号の「週刊 Life is Beautiful」の配信準備ができたので、簡単に内容を紹介する。
Windows95誕生ものがたり(5):プレゼン
SmallTalk のレフレクションを駆使したアーキテクチャのおかげで、「次世代OS」のプロトタイプの開発は順調に進み、約6ヶ月後(90年の終わり)には、かなり形になって来ていた。アプリケーションが自由に拡張できるコンテキスト・メニュー、二つの異なるタイプのオブジェクト間のドラッグ&ドロップ、アプリケーションがタブを追加できるプロパティ・シートなど、後にWindows95に採用されることになる多くの機能が実装されたOSのプロトタイプであった...
エンジニアのための経営学
Balance Sheet (2)
それでは、Balance Sheet に関してもう少しイメージを掴みやすいように、会社を自己資金100万円で設立した場合に Balance Sheet がどうなるかを見て見よう。会社を登記し、銀行口座を作り、100万円を自分の口座からその口座に振り込んだと仮定する...
ブログには書けない話・書かない話
私が Internet Explorer の開発に関った理由: その9
以上のような経緯で、Jeremy がInternet Explorer 2.0を元にした「HTMLビューアー」を、そして私がその「ブラウザー・フレーム」を作ることで始まった Internet Explorer 3.0 のプロジェクト。Internet Explorer 2.0 の開発がまだ終わっていなかったために主要なメンバーはそちらにかかり切りで、たった二人で開発を進めることができたのは、大人数での開発が不得意な私にとっては幸いであった...この時点ではは私自身、あまり強く意識してはいなかったのだが、この時に採用したアーキテクチャが、後に Internet Explorer と Windows Explorer を融合させた、Windows 98 のベースになったのである...
読者からの質問コーナー
読者の一人の方から、こんな質問が来ていました。
...しかしTachCrunchなどで西海岸のベンチャーの成功例を紹介する記事などを読んでいますと、そのほとんどが開発の初期段階で投資家から資金を得て優秀な人員を増やし開発を急加速させるているような話ばかりがでています。シリコンバレーのWebやスマートフォンアプリビジネスの世界では私たちのようなアプローチは幼稚なものなのでしょうか?それとも成功例に出てくるようなベンチャーでも投資を入れる前の段階では我々と同じような地道なアプローチを繰り返していたのでしょうか?また我々もサービスがある一定のユーザーに使ってもらえるようになった時にいつかは今のアプローチを変えなければ行けない時がくるのでしょうか?
もっともな悩みだと思います。結局のところは「最終的に何を目指すのか」「そのゴールの達成のためにどのくらいのリスクをおかす気構えがあるのか」によって答えは変わって来ると思います。「あまり大きなリスクはとらずに、地道でも良いので、着実にユーザーと売り上げを増やしたい」のであれば今のアプローチのままでも全く問題はないと思います。「大勝負」をする気持ちもないのに投資家からお金を集めても、あなた自身も投資家も不幸になるだけです...
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