AndroidのFragmentation問題とMicrosoftの鶏と卵状態と
2012.04.01
Android の抱える悩みに関しては、Charlie Kindle の「Google Will Abandon Android」に良くまとめられている。Google 自身がハードウェアを出そうと出すまいと 「fragmentation 問題」はついてまわる。それが結果的に Android 向けのアプリケーション開発のコストパフォーマンスの悪さとなり、開発投資への意欲をそいでいる(参照)。iOSデバイスの retina display 対応ですら余計な手間がかかるのに、Android デバイスの fragmentation なんかにはつき合う余裕はない。
この状況は明らかにMicrosoftにとって「付け入る隙」なわけで、このチャンスを逃す理由はないのだが、現時点ではまだ「デバイスの数が少ないからアプリは作らない。アプリがないからデバイスが売れない」という「鶏と卵」状態から脱せていない(参照)。
しかし、ついに中国こそが世界最大のスマートフォン市場になろうとしており(参照)、このタイミングを逃すとさすがの Microsoft も追いつくのが難しくなる。また、パソコンの時代はクローン天国だった中国も、富裕層が増えたせいか「本物志向」になっているところが、Appleに追い風だったりするのも悩ましいところだ。
ということで、アプリ開発者としては、とりあえずは iOS に開発リソースを集中しながらも、Microsoft/Nokia 連合が中国で何か一発逆転の大きな仕掛けをするかどうかに注目しているというのが現状。
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