今週の週刊 Life is Beautiful : 5月29日号
2012.05.27
今週のメルマガ「週刊 Life is Beautiful」の配信準備が出来たので、簡単に紹介する。
今週のざっくばらん
VoicePic
ブログにも書きましたが、UIE Japan から「音声付き写真共有」という新しいジャンルのソシアル・ネットワーク・アプリ VoicePic をリリースしました。私自身もPhotoShareというサービスをローンチして色々と学びましたが、この手のサービスは、使う人たちの「感情」の部分にどこまで訴えられるかが鍵です...
教育アプリ
アプリそのものの機能はかなり充実して来たので、先週は Facebook API を活用した「ソシアル機能」の追加を開始しました。いまさら強調するまでもないとは思いますが、スマートフォン・アプリを多くの人たちに使ってもらおうとする場合、Facebook や Twitter との連携は必須と言える時代になりました。これは Google vs. Facebook という巨大広告市場がかかった大バトルとも関係するとても興味深い話ですが...
私の目に止まった記事
Facebook Adds “Good Enough” File Sharing To All Groups. Dropbox Should Worry About Growth
私は最近、Facebook のグループを仕事で使うことが増えているので、このファイル・シェアリングの機能にはとても期待しています。まだまだ API が充実しているとは言えませんが、ちゃんと進化させて行けば Dropbox や Basecamp にとっては驚異的なライバルに...
Navajo Group Fights Aquifer Mine
原子力発電というと、日本では、安全性と使用済み核燃料の問題(バックエンド)ばかりが注目されていますが、世界的に見ると、ウランの採掘(フロントエンド)も環境に多大な影響を与えており、これを問題視する人たちが増えています。1000年後の未来にも...
Apps vs. Mobile Web Will Be Decided by the Natives
特定のOS向けに作ったアプリかHTML上に作ったウェブアプリか、という議論は相変わらず続いていますが、結局のところは、技術論ではなくて、ユーザーの行動パターンが決める、というのがこの筆者の意見です。私自身は、2000年ごろから「最終的にはすべてウェブアプリになる」と言って来ましたが...
7 Reasons Why Facebook IPO Was A Bust - Forbes
Facebook 株の実際の取引価格が公開時の株価を下回ることになってしまったことに関しては、多くのメディアが批判的な記事を書いています。先週も書いた通り、「Facebookの株ならばいくらであろうと買う」という非合理的な投資家があまりにもたくさんいたために、起こるべくして起こった現象だとも...
How Facebook Knows What You Really Like
開発中の教育アプリにどうFacebook APIを活用しようかと考えていたところだったので、とてもタイムリーな記事でした。インターネット上の情報により多くの意味を持たせようという発想は以前からありましたが、そんなサイトが増えなければそれを活用するツールも作られず、ツールがなければ...
IPO 後の株価が下がったせいか、Facebook のビジネスモデルに関する批判的な記事が目立つ様になってきました。この記事はその中でももっとも辛口なもの。必ずしも100%同意はできませんが、インターネットやスマートフォンアプリの広告ビジネスに関わっている人には一読の価値があると思います。私が同意できない部分は、この記事の筆者が「Facebookはネット広告ビジネスの会社」と...
Windows95誕生ものがたり(18):OLE
Tony Williams と何度か話しているうちに、Windows の extension も OLE を使ってロードすべきだと説得されてしまった私は、それまで独自の仕組みを捨てて、OLE を使った仕組みに変更する作業を開始した。アプリケーション・グループで開発されたOLEをWindows95の一部として採用するかどうか、というMicrosoft 全体にとって非常に重要な戦略的な決断ではあったのだが、例によって...
エンジニアのための経営学
ベンチャー投資(2)
創業者自身もしくは家族や友人から集めた資金を使ってどこまで出来るのか、というのは会社によって大きく違います。簡単なウェブ・サービスやiPhoneアプリ程度であれば、それだけでサービスやアプリのローンチまで持って行くことも十分に可能です。ハードウェアビジネスであるならいざ知らず、ソフトウェアであれば、少なくともプロトタイプぐらいはこの段階で完成していないと次の段階には進めません...
読者からのご質問・ご意見コーナー
今週は、この質問から。
私は技術者で開発者が作ったツール(アプリケーション)を使用してデータを作る立場にあります。しかしツールの仕組みは難解でかなり勉強しなければ使いこなすことができません。また操作方法も難しく、多くの技術者がそれに時間を割かれてしまい本来しなければいけない仕事になかなか手が回りません。この問題は開発者と実際にツールを使用する技術者との部門が分かれていて、実際のツールを使う人の操作性を考慮されていないことが原因だと思います。逆に開発部門では中島さんがメルマガで書かれていたようにエゴや立場や試行錯誤など色々な苦労はあると思いますが、このままでは溝は深くなり会社の利益を大きく損なってしまうのではないかと思います。もうすでに損なわれていますが。このような事態を解決するため、開発者と使用者の距離感を縮めるためのよい方法はありませんでしょうか?中島さんの経験なども踏まえてご回答をよろしくお願いいたします。
まず第一に、開発部門の人たちに「使う人がツールを使いこなせない場合の責任は100%開発者にある」という認識...
次の質問です、
.NETのシンプルさに比べると、COMは難解で複雑なイメージがありましたが、今週のOLEの記事を読んでイメージが変わりました。このようなレガシーの技術は、今からでも教養として勉強しておく価値はあるでしょうか? あるいは、新しい技術の習得に集中した方が良いでしょうか?
何を目的に勉強するのかによりますが、特に現在の仕事に関係がないのであれば...
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