今週の週刊 Life is Beautiful:10月16日号
2012.10.14
今週のざっくばらん
neu.Chat とXMPP/Jingle
前回のメルマガでは、neu.Chat を XMPP 経由で動かすことに成功したところまで報告しました。XMPP とは、ひと言で言うと「サーバーを経由して二つのデバイス間でリアルタイムにメッセージを交換する仕組み」です。Instant Messenger はこの仕組みを利用してユーザーが入力した文章を XMPP 上のメッセージとして交換することにより実装されています。neu.Chat の場合も基本的には同じで、ユーザーが入力した文章の代わりに、ユーザーが指を使って...
ソフトバンク
ソフトバンクのイーアクセスの買収に関しては、イーアクセスが持っているLTE バンド(LTE 通信用に政府から割当らあえた周波数帯域)と、iPhone がサポートしている LTEバンドを見ると納得できます。LTE は CDMAやGSM と同じく携帯電話用の通信プロトコルの一つです。LTE を最初に提案したのは NTT ドコモですが...
私の目に止まった記事
US Consumers Need Softbank To Buy Sprint
ソフトバンクが Sprint/Nextel との買収交渉に入った件は、米国でも大きく取り上げられています。この Forbes の記事もその中の一つですが、ソフトバンクという企業が海外のメディアからどう見られているかが良く分かる記事なので、ぜひとも読んでみてください。ここにも書かれている様に、米国では...
Gartner が発表した、2012年第三四半期のパソコンの米国におけるマーケットシェアに関する記事です。去年と比べて業界全体が13パーセント落ち込む中、シェアを伸ばしたのが Apple と Lenovo です。一方、日本メーカーで唯一ランク入りした東芝は、ここ1年間でマーケットシェアを...
iPhone adoption among teens hits 40% in U.S., iPad at 31%
上の記事とも関係しますが、米国のティーンエージャーにアンケート調査をしたところ、40%が既に iPhone を持っており、次の買い替えのタイミングで iPhone にする予定のティーンエージャーにいたっては62%にもなる、という記事です。実際の販売台数に関して言えば、Android 端末の方が iPhone を上回っているにも関わらず...
Advertising Becomes Amazon's Newest Low-Price Weapon
Amazon が最近力を入れはじめた「広告」の話です。Amazon と広告というとあまりピンと来ませんが、実は私は、Amazonこそが「インターネット広告ビジネス」のあるべき姿を具現化するのに一番近い位置に立っていると思っています。インターネットの広告業界の一番の悩みは、バナー広告のように、いかにも広告らしい広告は全く見てももらえなく...
Shareholder Letter (by Steve Ballmer)
Steve Ballmer が株主に向けてannual reportの一部としてMicrosoftの企業戦略を説明した文章です。最近は、この手の文章がオンラインで読めるようになったので、興味のある会社の annual report には目を通しておくと良いと思います。特に今回のものは、Microsoft の今後の10年を占う意味で重要な転機を示していると思うので、少し解説します。Microsoft の株価は、2000年の...
UIEvolution 起業ものがたり(4):Microsoft からの退職
Brad たちが立ち上げるベンチャー投資会社 Ignition Partners にパートナーとして参加できるとなったので、Microsoft を退職することには何の未練もなくなりました。1999年の12月のことです。すぐに辞めても良かったのですが、これまでボーナスとしてもらってきたストックオプションのうち、exercise する権利(株に交換する権利)が生じていないものがまだ...
読者からのご質問・ご意見コーナー
今週の質問です。
今回は、気になった記事について感想を述べさせていただきます。気になった記事は以下になります。
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日本はどうして原発を止められないのか
第三章 原子力依存症という病(3)
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この記事の冒頭で「カリスマ的なリーダーシップを嫌い、合議制でしかものごとを決められない日本」とありますが、これを前提とした国の問題を書かれると、解決の道筋が見えず
絶望的な気持ちになります。
シャープの問題なら、多少影響はありますが、他人事のように潰れればいいじゃんと考えてしまいますが、国の政策、特に放射能関連の場合は、さすがに他人事とは思えません。
また前に(去年と今年)NHKスペシャルで放送していた、なぜ日本はアメリカと開戦したか、戦争を早期に終結できなかったかという放送でも日本のリーダの決断力の無さについてまとめられていました。(特にアメリカと開戦した回の'日本に独裁的な指導者がいなかったために
開戦回避を決断することができなかった'というナレーションが印象的でした。)
政治の問題解決における決断力の無さは、戦前からの問題と感じます。
もはや「カリスマ的なリーダーシップを嫌い、合議制でしかものごとを決められない日本」は、
日本の文化なのかなとも思います。ただロンドンオリンピックのバトミントンの無気力試合を、
制度上の問題とおっしゃってましたが、日本の政治のリーダーシップの無さも、制度的な問題とも感じます。
中島さんは、この政治のリーダーシップの無さについてはどのようにお考えでしょうか?
今後の、メルマガで記載していただけると幸いです。
とても良い質問だと思います。確かにすべてを「突出したリーダーシップを嫌う文化」に帰着させてしまうと、出口が見えなくなってしまいます。歴史的に見れば、織田信長や徳川家康は立派なリーダーだったし...
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