2013年は Amazon vs. Apple の年になるか
2012.12.27
エンジニアtypeに、私の6回目のコラム「2013年はアップルvsアマゾンの年になる? いよいよ放送産業に革命が起きるかもしれない」が掲載されたので報告する。
メルマガにも書いて来たが、これから最も注目すべきは、iPad 対 Android タブレットの戦いなんかではなく、衛星放送も含めたケーブル業界が握る「放送ビジネス」の牙城を Amazon、Apple、Netflix、Hulu など「ネット配信」組がどんな形で崩していくか。
日本の場合は、アンテナを立てて地上波放送を無料で(ただしNHKの受信料は別)視聴している人が大半だが、米国の場合は、ほとんどの家庭が月々50ドルから100ドルの月額受信料を払ってテレビを視聴しており、そこに流れるお金は莫大だ。
しかし、そろそろケーブル業界の抱き合わせ販売に我慢ができなくなっている消費者の数も増えて来たので、何らかのキッカケ(例えば ESPN のスポーツ生中継が Apple TV観れるようになるなど)で一気に消費者の行動パターンがシフトしてしまう可能性は十分にある。
上のコラムにも書いたが、映画に関しては DVD レンタルから市場に参入した Netflix がリーダーシップの地位を占めているが、最近の Amazon の動きを見ていると、Amazon が Amazon TV を出さない理由が思い当たらないぐらいに、彼らの本気度が見えて来る。音楽革命を起こした Apple には、放送革命でもリーダーシップを取って欲しいが、Steve Jobs の現実歪曲空間を失った今は簡単ではないのかも知れない。
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