原発の是非を選挙の争点にする前に認識しておくべき6つのこと
2012.12.05
原発の是非を選挙の争点にするのは構わないが、「日本の経済のために原発は不可欠」、「とにかく原発は危ないから再稼働させるべきではない」という二つの両極端の意見を戦わせていても、何も解決しない。
私には、「(酒に酔っていようがいまいが)明日は車が必要なので今日は自分で運転して帰るしかない」、「(酒に酔って運転すると事故を起こすから)酒はいっさい飲んではいけない」と同じに聞こえる。
大切なことは、まず
- 福島第一の事故は電力会社と経産省の癒着が起こした人災である
- もし再稼働するのであれば、安全基準はこれまでよりも遥かに厳しいものであるべき
- しかし、たとえどんなに厳しい安全基準を決めても、絶対に安全な原発などありえない
- なので、万が一の事故の際には、どうやって住民を避難させるか(そして補償するか)を前もってちゃんと考え、準備しておく必要がある
- 高速増殖炉が現実的ではない今、再処理はただちに中止し、放射性廃棄物の最終処分場に関して真剣に考えるべき
- 今ある原発を廃炉にすると、電力会社の経営は破綻する。その場合の破綻コストは誰かが負担しなければならない。
という6つの点に関しての認識をしっかりと共有した上で、「そんなリスクを地方に追わせてでも日本経済のために原発を再稼働させるべきか?」「そこまで厳しい基準の下で原発を稼働してもコスト的に見合うのか?」「原発を廃炉にした場合の巨額の損失を誰が負担するのか」をきちんと議論すべきだ。
ごもっともな意見だと思います。
責任問題もないがしろで議論されても困りますもんね。
それに加え、電力自由化についてももっと議論してもらいたいところです。
発送電の所有権分離・電力自由化し、オープンで自由競争ができるシステム構築。
もちろん一長一短あります。
でも、そうすることで見えてくることがたくさんあると思います。
Posted by: Jinriki Gakari | 2012.12.06 at 21:38