今週の週刊 Life is Beautiful:1月29日号
2013.01.28
今週のメルマガ「週刊 Life is Beautiful」の配信準備が整ったので、内容を簡単に紹介する。
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今週のざっくばらん
パソコン対タブレット
23日に Apple の四半期決算が発表されました。iPhone の販売台数は 47.8 million (去年の同時期は 38.6 million)、iPad の販売台数は 22.9 million (去年の同時期は 15.4 million)。この数字を見る限り、日経の「iPhone5 用パネル減産」の報道には少し誤解があったように思えます。Tim Cook 自身が「iPad mini と iPhone4S の生産が需要に追いつかなかった」と言っているように...
日本の家電メーカーの再生
読者の1人の方からこんな質問が来ていました。
クリス・アンダーソンの『MAKERS』が出て以来、ものづくりに関してある種の全能感が出てきたように思います。岡田斗司夫氏などは「大メーカー」はオワコンとも言っています。
http://blog.freeex.jp/archives/51365751.html
このあたりについて中島さんは、どう思われますか?...
私の目に止まった記事
How Google Glass Could Change Advertising
Google が開発中の Google Glass が現実の世界のブラウザーとなり、街角のあらゆるところに広告が現れるようになる、という予想です。Google Glass に限った話ではありませんが、現実の世界に付加的な情報や映像を重ねて見せることを AR (Argumented Reality = 拡張現実)と呼びます。ドラゴンボールに出て来る「スカウター」もその一つです...
A Jaw-Dropping Statistic On The Difference In Profitability Between Apple And Amazon
去年の第4四半期に、売り上げ $54.5 billion、利益 $13.1 billion という結果を出しながらも、「アナリストが期待したほどの成長をしていない」という理由で Apple の株が売られましたが、それと対象的なのが、利益率の低さにも関わらず、株価が上昇し続けている Amazon です。この記事に書かれている通り、株価を一株あたりの利益で割った PE Ratio (Price Earning Ratio) は、Apple が 10、Amazon が 3,275 と...
Japan’s gaping trade deficit isn’t catastrophic-yet
日本の貿易赤字に関する記事ですが、2012年の貿易赤字の一番の原因は、この記事にも書いてある通り、原発が止まったことによる燃料の購入費です。電力会社だけでなく、経団連に属する多くの企業、自民党が原発を推進したがるのは、「原発を止めると電気代が上がる」からでも「原発を止めると電気が足らなくなる」からでもなく、「日本国内に流れるはずだったお金が海外に流れてしまう」からに他ならないのです...
「フリーランス」という呼び方が適切かどうかは分かりませんが、既存の「会社員」会社という形に縛られずに、より自由な形で働く人が増えていることは事実だし、そのためのインフラや手段が整いつつあるのも事実だと思います。また、この記事の中に出て来る「(自由だからこそ)採算度外視で(=金銭以外の価値観で)仕事を選べる」という点には共感も出来たので...
海外では大人気の小売業に、日本の就活生が食いつかない理由は?
この記事は、日本の学生が小売業に就職したがらない状況を問題視していますが、根本の問題は、「就職企業人気ランキング」の上位10社のうち8社が、保険や銀行などの金融機関だということ。以前から私が、海外からも一目置かれているユニクロやソフトバンクの人気が低いのを問題視しているのと根は同じです...
今週の TED ビデオ: James Cameron
Before Avatar ... a curious boy
少し前のスピーチ(TED2010)ですが、「エイリアン」「ターミネーター」「タイタニック」「アバター」などのすばらしい作品を監督かつ脚本家として世の中に送り出した James Cameron のスピーチです。少年時代にSFに夢中になった話から、タイタニックの撮影のために行った深海への...
UIEvolution 起業ものがたり(9):状態遷移言語 UJML
乱立するだろうモバイル・プラットフォームの解決のためのミドルウェアとは言っても、Java や Flash に対抗する「プログラミング環境」を作ることには意味がないと思いました。そうではなくて、当時 Microsoft も押し進めていた「(著者名やタイトルなどが外部からアクセスできる)メタデータ付きのドキュメント」の考え方をさらに一歩進め、「(自分自身をどうやってユーザーに見せたり、ユーザーとのやり取りをすべきかを知っている)インテリジェント・ドキュメント」のアーキテクチャを作りたいと...