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これから「有料メルマガ」を書く人のために

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日経 Trendy に「「有料メルマガ」はなぜ高くても“売れる”のか?」という記事が載ったが、そこに掲載されたまぐまぐのホームページにたまたま私の写真が掲載されていることをまぐまぐの人が知らせてくれた。

この記事に刺激を受けて、「自分でもメルマガを書こう」と考える人もいると思うので、私自身が「週刊 Life is beautiful」 を16ヶ月間執筆して来て学んだことを簡単にまとめておく。

1. メルマガは単にブログを有料化したものではない

これが最も重要な点であり、これを甘く見ていると痛い目にあう。メルマガを書くことは「執筆業」に従事することに他ならない。読者からお金をもらって書いていることをひとときでも忘れてはいけない。Google Adsense や Amazon Affiliate で小銭稼ぎをしているのとは大違いだ。読者が1人でもついた瞬間にあなたは「プロのもの書き」になるのだ。

2. 締め切りは必ず毎週やって来る

本業が忙しかろうが、風邪をひこうが、家族旅行をしていようが、夫婦喧嘩の真っ最中であろうが、雨漏りが見つかったのに業者がすぐに来てくれなくてイライラしていようが、毎週「締め切り」はやって来る。

しかし、週刊誌に連載を書いているマンガ作家のように、締め切り前に「原稿を受け取るまで帰りません」と座り込む編集者もいない。自分で自分の時間をコントロール出来る人でないと、この仕事は続けられない。

3. クオリティが下がれば読者は去る

ブログと違い、読者と筆者の間には「月額料金に見合うだけの価値を毎月提供する」という暗黙の契約が成立している。書き手が少しでも手を抜けば、読者は次の月には去ってしまう(そして、二度と戻って来ない)。少しぐらい更新が滞っても大丈夫なブログとはここが大きく違う。

4. 次第に四六時中メルマガのことを考えるようになる

上に書いた3つの理由により「良いメルマガ書き」であり続けようとする限り、次第に四六時中メルマガのことを考えるようになることは避けられない。本業がある人は、それとの両立は簡単ではない。私も、最初のうちはかなり苦しんだが、「本業としてやっていること(私の場合はソフトウェア開発)を書く」という部分に重きを置くことにより、かろうじて両立している。

5. ブログの更新頻度は下がる

同じ理由で、ブログとメルマガの両立は簡単ではない。しかし、「ブログで知名度を上げて、メルマガの読者を増やす」というメルマガ特有のマーケティング手法のためにはブログも大切であり、本業/メルマガ/ブログへの時間配分をしながら、同時に家庭の平和を守り、健康を維持するのは至難の業である。

つまり、ものを書くのが好きで、自分の時間を上手にコントロール出来る人で、誰にもせっつかれなくても毎週締め切りを守って書き続けることが出来、家族の理解が得られ、かつ、自分の健康管理が出来る人であれば「メルマガ書き」という執筆業は悪くない選択肢だ。

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