スマートフォンの次に来るもの
2013.03.03
最近になって、2〜3件連続で「スマートフォンの次に来るもの」に関する執筆依頼を受けた。メルマガの読者からも、そんな質問が数多く来ている。iPhone4 から iPhone5 への進化を見ても分かる様に、ここまで進化してしまったスマートフォンを「画期的に進化」させることは容易ではなく、ここからは漸進的な進化に留まると予想出来る(例えば、生体認証、NFCの追加、より進化した音声インターフェイスなど)。
するとそろそろ考えなければならないのは「スマートフォンの次」だ。2007年に発表された iPhone のように「人々のライフスタイル」を根本から変えるような役割を果たす次のデバイスは何か、という話だ。
色々なアイデアがあるが、私としてはぜひとも「再び人々がまっすぐ前を向いて歩ける」デバイスを作りたいと考えている。
人類が誕生して以来、人々は何万年もの間、歩く時は常にまっすぐ前を見て生活して来た。ところが、スマートフォン(もしくはiモードケータイ)の登場以来、スマートフォンの画面を見て過ごす時間が長くなってしまった。その分、自分の身の回りに注意を払わなくなり、ある意味「外界とのインターフェイスを遮断」した状態で暮らす時間が長くなってしまった。「常時接続ライフスタイル」の副作用である。
その意味でも、私は「スマートフォンの次に来るもの」は「外界とのインターフェイスを遮断せずに常時接続ライフスタイル」を満喫出来るようなものであるべきだと私は思っている。
Google Glass はその可能性を感じさせてくれるが、まだまだこの分野の戦いは始まったばかりである。それ以外にも、Nike の Fuel Band、ハンズフリー版 Siri、ディスニーの MyMagic+、Myo など、さまざまな要素技術やサービスの研究が進んでおり、ここ10年の間に、ネットワークと人間のインターフェイスのあり方が大きく変わると私は見ている。
ちなみに、せっかくだから宣伝しておくと、UIEvolution はこんな世界を実現するためにも、チャレンジ精神に溢れたエンジニアを大募集しているのぜ、ぜひとも応募していただきたい。
10年後の子供達が、今の時代のスマートフォンを操作する人々の姿を見て、「何でみんな下向いてんの?不便じゃなかったの?これじゃ人にぶつかっちゃうし、車の運転もできないじゃん」と言ってくれる時代をぜひとも作りたいと考えている。
『斬新的な進化』ではなく、『漸進的な進化』ではないかと。
Posted by: Changeworlds | 2013.03.03 at 18:26
自分は「体験空間の提供」といってます。
平面的でなく、立体的な体験空間になるべきと思います。
Posted by: canpasvista | 2013.03.04 at 22:25
ウェアラブルiPadです。
http://www.facebook.com/media/set/?set=a.2523851830921.67656.1692142952&type=1
Posted by: 白 | 2013.03.10 at 16:36
ちょっとローテクですが、ウェアラブルiPadを作ってみました。
http://blog.livedoor.jp/sunshiraki/archives/7785362.html
どうしても、iPadを肌身離さず使いたかったんです。
Posted by: 白 | 2013.03.16 at 23:43