ノマド論:脱サラしてパーソナル・メディアで生計を立てようと考えている人へ
2013.05.02
現在、メルマガ「週刊Life is Beautiful」の来週号に向けて「パーソナル・メディア・ビジネスの市場規模」という小論文を執筆しているのだが、その中にブログで公開する価値があると思った点が一つあるので紹介する。
...(メルマガ、アフィリエイト・ブログ、Youtube放送局などの)パーソナル・メディア・ビジネスにはさまざまな人が参入し、実際に成功もしていますが、「生計を立てる」まで成長するパターンには大きく分けて4つあります。
- サラリーマンが趣味で始めたものがたまたま成功した結果、脱サラしてそれを本業にする。
- 失業中の人がやむなく小銭稼ぎのために始めたものが成功した結果、それで生計を立てる。
- 既に一度、それなりの成功を納めた人が趣味で始めたものがたまたま成功して続いている。
- 既に自分のブランドを持った人(ジャーナリスト、作家など)が新たな収入源としてスタートして成功している。
上に挙げたネタフルのコグレマサトさんは1で、私や小飼弾さんは3ですね。以前、「Youtubeが生んだタレント」として紹介した iJustine は、本人に確認したわけではありませんが2のパターンだと思います。有料メルマガで活躍している、津田大介さんと上杉隆さんは4です。堀江貴文さんは今では4ですが、最初から成功するとは分かっていなかったはずなので、実はスタートのきっかけは3だったのではないでしょうか。
1は「サラリーマンが、一発奮起して脱サラし、パーソナル・メディアで成功を納める」ではない点に注目してください。そんなやり方が絶対に不可能だとは言いませんが、せっかく小さな投資コスト(自分の時間を含めた投資コスト)でスタートできるパーソナル・メディア・ビジネスを何もわざわざ「最初に脱サラする」という大きなリスクを背負ってやるメリットは少ないと思います。
これは最近の「ノマド論議」とも通じる部分があるが、この「何もわざわざ最初に脱サラするというリスクを負わなくても市場に参入出来るのがパーソナル・メディア・ビジネスの一番の利点」だということをしっかりと意識しておくことは大切だと思う(パターン1)。
逆に、出版社や放送局の就職面接にことごとく落ちて「私にはこんなに才能があるのに誰も理解してくれない」と感じているのであれば、「自分に才能があることをパーソナル・メディアを通して証明する」ことを試してみることを強くお勧めする(パターン2)。
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