Windows8 と iOS7 が示すモバイル時代のGUIの方向性
2013.06.24
最近は日経新聞のオンライン版に記事を書いている私だが、今朝の記事は、
いかにも新聞社らしいタイトルの付け方が何とも言えない。私だったら「Windows8 と iOS7 が示すモバイル時代のGUIの方向性」というタイトルにするだろう。
ちなみに、強調したい部分は、direct manipulation (直接操作?)の部分ではなく、immersive experience (没入体験)。マウスを使わずに直接タッチするデバイスにおいては、可能な限りメニューやボタンは隠したり控えめにして、書籍やゲームなどのコンテンツそのものを全画面に表示して、「あたかもコンテンツを直接操作しているような錯覚」を起こすことが理想だ。
そうは言っても、direct manipulation が必ずしも直感的で分かりやすい・発見しやすいとは限らないので、ここがおもてなしの設計者としては悩ましいところだ。
Microsoft が Windows8 からスタートメニューとタスクバーを外したのはまさにこの immersive experience の実現のためだが、既存ユーザーから猛反発をくらってしまった。
iOS7 のアイコンがフラット化し、Navigation Bar や Toolbar がモノトーンや半透明になったのも、同じところを目指しているのだ。
第3次OS戦争というのはいささか大げさだが、パソコン向けに設計されたGUIが、モバイルデバイス向けに(というかタッチデバイス向けに)進化した結果がこの immersive experience だということを意識しておくことは、アプリ開発者にとって大切だと思う今日この頃である。
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