今週の週刊 Life is Beautiful:8月20日号
2013.08.18
今週のメルマガ「週刊 Life is Beautiful」の配信準備が整ったので、内容を簡単に紹介する。
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今週のざっくばらん
Blender
先週書いたように、こうやって3Dプリンターがだんだん身近なものになって来ると、ある時点で何かを作りたくなることはほぼ確実なので、今のうちに3Dのモデリング・ツールの使い方を勉強をしておくことに決めました。前々から「3Dのモデリング・ツールの一つぐらいは使いこなせればいけない」と感じていたので、「この夏の課題」として取り組むことにしました。
ツールとして選んだのは、オープンソースの形で開発が進められていて、無料で入手が可能な Blender をです。Blender に関しては、ゲーム会社の Square Enix で一時期働いていた時に、ゲーム・デザイナー達を通じて...
私の目に止まった記事
Reports: Sony, Viacom Near Deal on Internet TV
Sony が、Viacom がケーブル・テレビ向けに提供しているチャンネル(MTV、Comedy Central、Nickelodeonなど)を、インターネットTVサービスから配信する権利を取得した、という情報です。ここ数年ほど、あまり面白いことをしない会社になってしまった Sony ですが...
Android OS を搭載したタブレットは数だけは多く出ているけれど、品質の高いアプリケーションに関して言えば、相変わらず iPad が大きくリードしている、という記事です。この記事によると、iPad 向けのトップ100アプケーションのうち、Android向けに提供されていないのは30あり...
Why Some Startups Say the Cloud Is a Waste of Money
Amazon に代表されるクラウド・コンピューティング・サービスは、今や資金の乏しいベンチャー企業にとってはなくてはならないサービスになっていますが、サービスの規模がある程度以上になると、やはり自分でサーバーをデータセンターに設置した方が安い、という話です。この記事で取り上げられている MemSQL の場合だと、Amazon から年間 $324,000 で借りていたクラウド・サーバーを、わずか $120,000 ですべて自社製...
The Low Cost iPhone: Apple Plays Offense And Defense
「積極的に口を出す投資家」として知られる Carl Icahn が Apple の株を大量に購入したことを twitter で発表して以来、Apple の株価は大幅に上昇しましたが、この記事の筆者は、Apple がすべきことは(Carl Icahn が主張するような)さらなる自社株買いではなく、廉価版の iPhone を可能な限り安い価格で発売し、グローバル市場でのシェアの確保に走るべき、と主張しています...
今週のビデオ:Garr Reynolds at TEDxOsaka
Presentation tips for teachers (Never give a boring lecture again!)
高等教育における「講義」というスタイルが教育方法としていかに非効率的なものか、ということを分かりやすく説明してくれるスピーチです。特にパワーポイントのスライドに関する批判は正しいと思います...
エンジニアのための経済学:Price Segmentation
巷には、Apple が秋には廉価版の iPhone (iPhone 5C)を発売するという噂が飛び交い(参照:This could be a yellow iPhone 5c Next to an iPhone 5)、実際、かなり信憑性のある写真やビデオまでが公開されています。ちょうど良い機会なので、このように廉価版を出す意味と、それがもたらすだろうメリットとデメリットについて、micro economics (日本語では一般的に「ミクロ経済」と呼びますが、micro processor などの場合には micro を「マイクロ」と読むので、「マイクロ経済」の方が私にはしっくりと来ます)を使って解説してみたいと思います...
読者からのご質問・ご意見コーナー
今週はこんな質問が来ました。
さて、メールマガジン「週刊 Life is Beautiful 2013年7月23日号」や ブログ記事「Life is beautiful: ソフトウェアの仕様書は料理のレシピに似ている」 (http://satoshi.blogs.com/life/2006/03/post_8.html) に関連して質問です。 「『設計からコーディングまで全部自分でやる』エンジニアについて 触れられていますが、米国のソフトウェア企業では大規模ソフトウェアの 開発時にはどのような単位で各エンジニアに仕事が割り振られるのでしょうか。
高度なエンジニアでも一人では開発できない規模のソフトウェアは存在するかと思います。 その際でも、動くプログラム・プロトタイプを作るところから始めるのでしょうか。 それとも、紙の上でソフトウェア部品の構成と、それらの間のやりとり(?) 部分をを設計し、チームや個人に投げるのでしょうか。
大規模なソフトウェアの典型的な例が Operating System ですが、Microsoft でも Apple でも、アーキテクト自身が自らコードを書きながらアーキテクチャを固めて行く、という部分は変わりません。私自身は Windows 95 の Shellのアーキテクトでしたが...
次の質問です。
私は30代半ばになり、都内で起業して5年ほど 経ちました。 いくつかのビジネスを立ち上げて来て、どれもそれなりに形になり利益を生み出すようになりました。 少人数でニッチビジネスをしており、業界での知名度や生産性は比較的高いですが、世の中に与えるインパクトが小さいです。 今後は、もっと世界にインパクトを与える事業をしたいと考えております。今、IT事業に興味あります。
元々、海外に興味あり、外国の方と話すことが好きだったこと、 そして、「誰もやったことないようなサービスを作り、世界を変えたい!」と考える人が多い環境を求め、シリコンバレーのようなところ で、ビジネスをしたいと考えております。 DROP BOXのCEOがスピーチで話されていたように、 「周りにどんな人がいるかが大事だ」という言葉に強く共感します。 アメリカへのコネがない私が、刺激のある人達がいる環境で、ビジネスをするには、どんな入口があるでしょうか? ざっと思いついたのは、
- MBA、Yコンビネーターなどのスクール
- 現地会社に就職
- とりあえず生活
- 1人で起業またはジョイントベンチャー
ちなみに、英語でコミュニケーションするのは好きですが、片言です。今の会社は、来年には、分社化し、次社長なる人間に引き継がせることもできそうです。 長くなりましたが、ご教授いただければ幸いです。
成功へのパターンは人それぞれなので、簡単には答えられませんが、「人との繋がりが大切」という部分に関してたけは100%確かなので、就職であれ学校であれ「(優秀な)人との繋がりを作る」場面が多いところを選ぶことが大切です。なので、例えばMBAを取得するのであれば...
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