今週の週刊 Life is Beautiful:9月17日号
今週の週刊 Life is Beautiful:10月1日号

今週の週刊 Life is Beautiful:9月24日号

今週のメルマガ「週刊 Life is Beautiful」の配信準備が整ったので、内容を簡単に紹介する。

◇ ◇ ◇

今週のざっくばらん

Jeff Bezos とテニス談義

土曜日に Seattle Symphony のコンサートに行きました。私はあまりクラッシック・コンサートは得意ではありませんが、たまたま好きな Ravel の Bolero を演奏するということで聞きに行きました。指揮者の Ludovic Morlot とはテニス友達なので、コンサートの後に彼の控え室を尋ねると、見覚えのある顔の人がいます。Amazon の Jeff Bezos 氏です...

Seattleという地方都市

先週、日本の大学で都市経済の研究をしている研究者の方からインタビューを受けました。New York や Los Angels とは違う「地方都市」でありながら、Boeing、Microsoft、Starbucks、Amazon などのグローバル企業を生み出した Seattle を、東京への一極集中で空洞化が進む日本の地方都市の再生の参考にするための研究対象にしているそうです...

私の目に止まった記事

NFC has lost the chance to be the m-payments standard

この件に関しては、少し前にもこのメルマガで触れましたが、Apple が iPhone 5S のタイミングでも NFC の採用を見送り、さらに Bluetooth LE (Low Energy)のサポートを充実させて来たことは、NFC が日本の「お財布ケータイ」のようにマイクロ課金のプラットフォームになることに失敗したことを意味する、というのがこの記事の内容です...

Apple Chiefs Discuss Strategy, Market Share—and the New iPhones

私のところには「中島さんはどんなところから情報を得ているのか」という質問がしばしば来ますが、今の時代、基本的にはネットからの情報が大半です。しかし、ネットには重要な情報よりもノイズの方がはるかに多いのが現実です。さらに、新聞記者やアナリストが書く記事ですら、偏った情報や誤った前提に基づく文章であることすらあるため、それがさらに判断を難しくしています...

The secret of iOS 7

Apple が iPhone 5S に 64-bit プロセッサを載せて来たことに関して、とても面白いことを書いているので紹介します。Apple にとっては、iPhone が利益の大半を稼ぎ出すことになっている今、思い切って iPhone をデスクトップ・パソコンの頭脳にしてしまえ、というアイデアです...

Microsoft’s New Strategy Could Undermine the Most Profitable Part of Its Business

一つ上の記事の内容とも関係する話ですが、「Microsoft は Office を iOS や Android に向けても提供すべき」という声が日増しに高まっています。結局のところは、Microsoft という会社がどこで勝負をする会社なのか、という部分にかかっていますが、これまで通りに「パソコン用のデファクト・スタンダードを持つ」という戦略がモバイル端末のために揺らいでいる今、思い切った戦略の変更は必須...

OpenGL 入門:なぜ OpenGL なのか

少し前のことですが、開発中の iPhone アプリケーション上で「動く水滴」を表示する必要に迫られ、これまで保留していた OpenGL を使った本格的な 3D プログラミングを開始しました。OpenGL というと「3Dゲーム」向けの API というイメージが強いために、いわゆる「ゲーム開発者」以外の人達からは敬遠されて来ました。しかし、最近のモバイルデバイスの進化を見ると、消費電力という意味でも、ユーザー体験における表現力という意味でも GPU を上手に活用したプログラミングが...

読者からのご質問・ご意見コーナー

今週は、こんな質問が来ていました。

経営再建中の企業への出資、再生について質問いたします。 例えばルネサスエレクトロニクスの場合、米国のプライベート・エクイティ・ファンドであるコールバーグ・ク ラビス・ロバーツ(KKR)からの出資の話もあったが、過大な事業上の制約などを懸念して、産業再生機構お よび国内自動車メーカーなどからの出資受け入れとなったそうです。 しかしながら、ルネサスの現状を見ると人減らしを進めるのみで、なんら積極策を出していないように見受けら れ、こういう状況になるならば、KKRの支援を受け、大ナタをふるってもらったほうが話が早かったのではと 思います。 そうはいうものの、日本国内ではこういったファンドによる企業再生を見たことがなく、「ハゲタカ」として、 おいしいところをかっさらって、転売して儲けるだけという話も聞きます。 米国においては、こういったファンドの活動は、頻繁に行われていると思うのですが、実態としてはどうなので しょうか?

米国の場合、会社の経営が傾き出すと、最初に責任をとるのが経営陣ですが、経営陣を一新しても改善されないケースもしばしばあります。すると、株価が低迷して、最終的には株価総額が会社の純資産(資産から負債を引いた額)と同じ程度、もしくは、それを下回る所までさがってしまいます。株価総額が会社の純資産を下回るということは、会社を解散して資産を売却した方が良いという意味で、そんな会社はまさに...

また、Qixil経由ではこんな質問が来ていたので、そちらにも答えます。

残業代も支払い、従業員にも不満が無くても、残業時間が80時間を超えるとブラックだと思いますか?

私は、そもそも「ブラック企業」のような定義のあいまいな言葉が一人歩きしている状況に問題があると考えています。確かに、労働基準法を守らず、雇用主であるという強い立場を利用して従業員に過酷な労働を強いることは問題視すべきです。しかし、単に労働時間が長いことや、成果主義で生産効率の悪い従業員に対して厳しいこととは独立した話で、それらの問題を一緒にして語ったり...

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