ウェブデザインとスーパーのチラシの共通点
2013.11.25
Facebookのタイムラインに「日本のウェブデザインはなぜこんなにも世界と違うのか?」という記事の紹介が流れて来たので読んでみたが、これはウェブデザインに限った話ではないと思う。典型的なのがスーパーのチラシ(下の写真はここからの引用)。
日本のスーパーのチラシは、「これでもか」とばかりに情報を詰め込む上に、「安売り情報=赤」という王道を決して踏み外すことはないため、どのスーパーのチラシもこんなデザインになる。情報量だけはすごいが、「エレガントなデザイン」とは正反対のところにある。
米国でも、一昔前までは似た様な状況だったが、ここ数年は差別化が進み、少しこだわったスーパーのチラシのデザインはこんな感じだ。
明らかにプロのデザイナーの手が入っているし、「食欲をそそる」という明確なデザイン・ゴールが見てとれる。
どちらが正しいという話ではないが、米国の一部のスーパーがこんなデザインに走っている理由の一つが、米国で「広がるばかりの貧富の差」にあり、富裕層がいかにも安っぽい(=貧乏人が来そうな)スーパーには避ける傾向にあるため、一部のスーパーが「情報量を減らしても高級感を醸し出す」差別化戦略に出た結果だということは指摘しておくべきだろう。
Comments